鉄鍋ぎょうざとお酒のお店 杏っ子 店主徒然日記

梅雨の合間 鴨川散策
子連れの鴨が のんびり泳いでます

最近の焼肉屋さん一考

2006-09-30 11:34:51 | 杏っ子
先日 ダイビングのお友達と四条烏丸に最近オープンの焼肉屋さんに行って来ました。池坊短大から歩いて1分足らずの 焼肉 はやしさんと言います。
うちのバイトの豪クンお薦めの一軒で、本店は 九条にあるらしく老舗の人気店だそうです。さて オープン間もないお店だけあって 店内は明るく綺麗 カウンターよりもテーブル席がメインの配置。各テーブル席のすぐ真上には 大きな円盤みたいな排気口が取り付けてあって 煙への配慮。唯 かなり低い位置に取り付けてあるので 男性だとお肉を取り込む時に頭ぶつけないかと少々気がかり。
友人曰く「九条の本店は ほんとに汚くて 煙もうもうだったけど エライ違いやわぁ」 確かに店内見渡しても 煙は見当たりません。なんだか 小奇麗な食堂にいる感じ。
そういえば 最近雑誌やサイトで紹介されているニューオープンの焼肉屋さんは
どれもオシャレ 町屋を改造したお店も増えて 従来の煙もうもうのお店が少なく
なってきたようです。 私の知人で 行き着けの焼肉屋では 背広もシャツもネクタイも外して ランニング一丁 煙もうもうの中で満喫してる御仁がいますが
かく云う私も どちらかと言えば 煙が髪や服に付くのは気にならなくはないけど
やっぱり 煙もうもうの中でがやがやとお肉突付くのが好き。
焼肉屋さんは 汚くたって煙が目にしみたって 美味しければオーケー。
さて 肝心のお肉ですが このお店は 焼く前にあらかじめ漬けて出される
もみだれが有名らしく 数種類頼んだホルモンやカルビは一枚のお皿に一緒くたに
漬け込んで持って来てくれました。 タレの色が濃いので どれがどれやら判り辛い(笑) お友達は 慣れた手つきで次々と焼いて取り分けてくれます。
確かに 美味しかったですが 好みで云えば ホルモン以外はタレなしで出して貰うほうがいいなぁ。
帰宅後 シャツを脱いで 鼻をくっつけると 少しだけ焼肉屋さんの名残りがありました。

何だか おかしくありませんか?

2006-09-26 11:16:58 | 杏っ子
「あのねー 雑誌で見っけて すぐに取り寄せたのー どぉ?」
珍しく 早い時間にご来店の某女子大のD教授。鞄からいそいそと出してきたのは
ミョーな眼鏡・・・「何ですか これ? 壊れてるんじゃ?」
「なんで壊れた眼鏡取り寄せるんだよぉ ちゃんと見て ね!」「お借りします」
ふうむ・・・この眼鏡 なんと鼻にかける部分が磁石になってます。
両方のレンズをある距離まで近づけると カチッと音がして 磁石がくっ付き
極フツーの眼鏡に。しかし 何でまた こんな面倒クサイ眼鏡を・・・
「ウケ狙いにいいでしょ♪ うちの大学のHPの僕のブログに乗せんの」
時々 眼鏡のつるに紐を通して 首に掛けて 必要がある時だけ眼鏡を掛けてる
人を見かけますが この眼鏡は つるに紐を通す替わりに 普段はこのまま首に掛けて 新聞を読みたくなるとマグネットを近づけて両レンズをくっつけ用を成すということらしいのですが・・・ネタとしては面白いけど 多分売れないだろうなぁ(笑)


酸っぱぁ~

2006-09-26 10:46:06 | 杏っ子
週末を利用して 妹夫婦が遊びに来てくれました。
昼過ぎ 京都入り 大原の三千院を訪ねた帰り 店に立ち寄って夕ご飯。
翌日は 午前中 お土産選びのお付き合い。イノダコーヒー三条支店で待ち合わせ。妹の旦那さんはタバコ吸いなので 奥の円形テーブル席へ。常連さんらしき方々 タバコ片手にスポーツ新聞。ここんとこ阪神調子いいもんなぁ・・・
ミルクタップリの深炒り焙煎で一息ついた後は 歩いて数分の錦市場へ直行。
市場中程にある打田漬物さんであれこれ物色中の妹夫婦。
目についたのは 見事な南高梅の梅干。すっごくおっきい。そして旨そう。
馴染みの店員さん見つけて一個味見させて貰いました。
「酸っぱぁー!でもウマー」次回は ちゃんと買いますね。
お漬物一杯買い込んだ後は市場の中をブラブラ。
新京極通りを抜けて三条大橋を渡る。
昼は 妹イタリアンがいいというので カノビアーノへ。
「またかよー」という声が聞こえてきそうですが だって便利なんですもん。
うちからも店からも近いし・・・
というわけで 先ずは妹と二人ビールで乾杯。旦那さんは運転手なので×。

冷製ビーツのスープです。
ビーツ独特の甘みにバルサミコの酸味がアクセント。



前菜は 鹿ケ谷南瓜と帆立貝のサラダ 大徳寺納豆と人参葉添え。
南瓜が硬くて 三人とも食べるのに難儀しましたが 帆立は新鮮で美味しかった。
人参の葉っぱなんて何年ぶりだろう・・・とてもいい香り。

パスタは 鴨のラグーと北あかり(じゃがいも)のスパゲッティーニでしたが
うっかり撮り忘れてしまいました(汗)



メインは 戻り鰹のたたきと焼き茄子とパプリカのテリーヌ。
思っていた以上に 鰹は脂が乗っていました。
それ以上に焼き茄子とパプリカのテリーヌが秀逸!お野菜のみの
テリーヌでこれだけの旨みには感服。

例によって 今回もデザートは画像ナシ。
なんでかなぁ デザートはいつも撮り忘れちゃう。
ちょうど ワインの酔いが回ってくる頃なんでしょうか・・・
因みに 今日のグラスワインは キャンティ・クラシコ 2003年でした。




プラド展へ行ってきました

2006-09-19 11:30:17 | 杏っ子
すっかり秋めいてきた一日 天王寺公園内にある大阪市立美術館で開催中のプラド展に行って来ました。公園内では タイマーケットが開催されていて あちこちに雑貨屋さんやタイ料理の屋台。美味しそうな匂いが漂ってきます。



屋台では カレー料理や 焼きソバがよく売れていました。
タイ料理独特の香辛料 秋の新メニューのヒントになるかな・・



ある雑貨屋さんにに飾ってありました。風にそよいで とても素敵。
華奢な女の子が着たら 似合いそう。



さて ようやく美術館に到着。 祝日とあって玄関ホールには大勢の人。
ここからは 撮影禁止なので 印象に残った作品は絵葉書でご紹介。
今回のプラド美術館展は、あのティツィアーノからゴヤまで、プラド美術館屈指の81点の名画がやって来ました。中でも代表作《アモールと音楽にくつろぐヴィーナス(ヴィーナスとオルガン奏者)》を含むティツィアーノの4点、光と色彩の魔術師ベラスケスの5点、バロックの巨星ルーベンスの3点、そして美の革命家ゴヤの7点が 本展のハイライトです


館内に入ってすぐ真正面に飾ってあるアロンソ・サンチェス・コエーリョ作
「王女イザベル・クララ・エウヘニアとカタリーナ・ミカエラ」1575年。
衣装のマチエールの精緻さに目を奪われた作品です。


日本でも人気のエル・グレコ作「寓話」。
縦長の人物像の宗教画で有名な作家ですが これは珍しい小品です。
お猿さんの表情が 堪りません。



フランシスコ・デ・スルバラン作「ボデゴン」。
ボデゴンとは スペインの静物画です。 ソーサー付きカップや水差しが 無造作に横一列に並べてあるようで 実は それぞれの位置が微妙に計算され尽くされていてスゴイ。
好きだなぁ・・・こういう絵。



ご存知群像大好き作家 ヤン・ブリューゲル作「大公夫妻の主催する結婚披露宴」
画像では 見づらいと思いますが 一人一人の顔の表情まで細かく丁寧に描き込まれていて 画家の根気とやる気満々が伝わってくる作品です。

宮廷と教会がモチーフになったスペイン絵画の黄金時代から 16,17世紀の宗教画全盛のイタリア絵画 ロココ調華やかな18世紀 ゴヤによって開かれた近代絵画の扉・・・見応えある展覧会でした。
次回は 神戸で開催予定の「オルセー美術館展」に行く予定。
久しぶりに 良友酒家のミル貝の酒蒸し食べたいなぁ・・・

ある詩人の死

2006-09-14 02:44:07 | 杏っ子
「自分の感受性くらい」

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ 

                         茨木のり子詩集より



自分自身に 愛想を尽かしそうになるときがあります。
自らの二本足で立っているつもりが とても不確かに思えるときがあります。
この1篇の詩に 時に叱られ  ある時は 背中を押されて 20数年になります。
今年2月 詩人は独り 静かに旅立ちました。
常に 凛として 毅然と生きた79年の生涯。

深夜 仕事を終えた帰り道 高くなった月を仰いで ふと口をついて出る
「自分の感受性くらい
 自分で守れ
 ばかものよ・・・」 


評判のカレー屋さんはお休みだったので・・・

2006-09-13 10:50:34 | 杏っ子
不思議なもので 酷暑の間 一度も食べたいと思わなかったカレーが この朝目覚めると猛然と食べたくなり すぐにパソコンの前に陣取り 京都市内の美味しいインド料理のお店を検索。いろんなサイトやブログを検証の結果 寺町通りの電気街を抜けた高辻あたりに1件あるということ。
マンションから歩いても10分たらずで行ける事が分かり決定ー。開店時間も待ち遠しく いそいその行ってきましたが・・・・非情にも「CLOSE」の看板。
「えーっ!無休て書いてあったやん・・」。
周囲には 食べ物屋さんらしい店も見当たらず かといって もう脳みそも体もカレーモード 食べたくてしかたありません。しぶしぶ寺町通を四条へ上がって信号待ちをしていると なんと目の前に カレー屋さんの大きな看板。
「インド料理 アショカ」 ラッキー! と 古いビルの3階のドアを開けると 外からは想像できないほど 結構広い店内。店の真ん中に チタールが飾ってあります。20年ほど前の高級インド料理店の雰囲気。何となく想像出来ます?
ランチは三種類。1260円の真ん中のをチョイス。生ビールで待ってると 炭火焼の
白身魚とチキン 簡単なサラダ 凄く色の薄いサフランライスが 出てきました。
最初 白ご飯かと思った(笑)



次は ランチにはついてなかった 野菜のサモサです。
皮が硬い・・・・中身はコーンベジタブルをトマト風味に味付けてあるようでした。



楽しみにしていたメインは マトンと玉葱のカレー。
さほど辛くはありません。玉葱が入っているわりには 甘みは少なく
さっぱりしています。
添えられたナンは お替り自由とのことでした。

金沢に住んでた頃 「ホットハウス」という とても美味しいカレー屋に長く
通っていたことを 思い出しました。

次回は 絶対フラレタお店に行くのだ! と心密かに決意。
因みに そのお店の名前は 「アジャンタ」さんといいます。

秋の新メニュー 乞うご期待

2006-09-12 10:33:36 | 杏っ子
秋めいて来ました。
お客様から 「スープぎょうざは ないの?」とのご要望を頂き
早速 試作に取り掛かっております。 秋の野菜やキノコたっぷりの
具だくさんな一品を考えております。 まだ スープに一捻り必要かと・・・
しばしお待ち下さいね。
あと もう一品。 もつ味噌煮込み一人土鍋(仮タイトル 笑)も予定。
金沢で 冬メニューとして大人気でしたが 手間がかかるので 当初は見送ってました。この冬は 是非召し上がって頂きたいと思っています。
癖のある焼酎や 赤ワインとの相性抜群の一品 お楽しみに。



9月のおすすめワインも 一新。
左から ドメーヌ・サンタ・エリタージュ 2002.
人気の コート・デユ・ローヌ再入荷!店主イチオシの一本です。

真ん中は ダーレンベルグ ザ・スタンプ ジャンプ 2004.
オーストラリアで人気のワイナリー ダーレンベルグが贈る
グルナッシュのまろやかさと シラーズの細やかなタンニンが楽しめます。

そして 右にあるのが お馴染み コート・デュ・ローヌ・ルージュ2003.
フランスで人気のE・ギガル自信の一本です。南仏好きには嬉しい仕上がりに
なっています。

白ワインのラインナップも一新しました。
秋らしく コクのあるボリューム感たっぷりの白もお試し下さいね。

ある一日

2006-09-12 10:14:48 | 杏っ子
朝晩めっきり過ごしやすくなってきましたね。
この頃では 仕事を終えた深夜には 半袖では寒いこともあります。
仕事着も 長袖 サンダルも スニーカーに履き替える時期なのかもしれません。
さて そんなある日 お店のお隣りさんである文久から続く老舗のお花屋「花政」
さんの軒先の花々も秋のお花や野草に衣替えしてました。薄やまだ青い実をつけた
栗の木が 秋が来たことを教えてくれます。
というわけで 食欲の秋。この日のお昼ごはんは お店から歩いて数分のイタリアン 「 トラットリア ニーノ」さんへ。 間口は狭いのですが 奥に長い町屋独特の造りで パスタが美味しいと評判のお店です。



ランチメニューは三種類。今日は 軽めのパスタランチにしました。
前菜3種盛り(サーモンマリネ・野菜のオムレツ・豚ペーストカナッペ)に
合わせて グラスワインは 辛口のソアヴェ。
パスタは 秋刀魚と黒オリーブのトマトパスタ。素材の良さを生かしながらも
しっかりとした味付け。ここんちのパスタは 味付けにメリハリがあって 私は好き。 二杯目の赤は 初めて聞くワインでしたが 滑らかな口当たりとかすかな花
のアロマは ネグロアマーロかなぁ・・・さて お腹も膨れて これから仕込みです。

夜12時 閉店。この日は グループのお客様が数組あったので多少バタつきましたが 無事終了。
秋の夜長 まっすぐ帰宅も惜しまれて(なんだかんだと言い訳してます)
六角室町の「西村鮮魚店」へ。



お昼はお魚屋さん 夜は魚バルのユニークなお店。オーナーの三村さんとは 店の内装を同じ建築家の斎藤氏(いずれご紹介しますね メチャ濃いキャラのオジサンです)が手掛けたご縁で 一年来のお付き合いです。
お魚をアテに焼酎を頂くのがいつものパターン。 自宅マンションからも歩いて10分足らずなので 気兼ねなく寄らせて貰ってる貴重な一軒です。