「あのさ 明石の駅前にいい立飲み屋あるんやけど行く?」
「明石? 明石って 兵庫の 神戸のずっと向こうの あの明石?」
「いい店やねん 一回行っとき」
「明石ねぇ・・・・わざわざ電車乗って 立飲み屋かぁー・・・・うーん」
「旨くて めちゃ安♪ 日本酒の品揃え抜群!」
「いつ行く?」
例によって 大阪の師匠O氏とのやりとり。
酒屋 旨い 安い 日本酒
この4文字のうち 2語でも合致すると
ほぼ無抵抗に 応じてしまう杏っ子
暮も押し詰まった某日
やり残した雑用 放り出して現地集合
連れ出した日曜スタッフのみぃと O氏を待つ。
夕刻6時過ぎ 改札口にO氏現る
「店は その道路渡って 魚の棚商店街の中」
「お腹空いたよ ウフォッ ウフォッツ♪」
駅から5分余りのところにある 魚の棚商店街 「うぉんたな」と呼ぶそうな。
蛸や 穴子を扱う商店が 軒を連ねる中に 1軒の酒屋さん。
「たなか酒店」とある
「ここ?」
「この店の奥や」
すたすたと 店に入っていくO氏。
中の スタッフさんに 挨拶してる。
ほんま よう店知ってるわ・・・
次から 次と 旨くて安いお店を 見つけ出してくる
その触覚には いつも恐れ入る
どんどん店の中を進んでいくと 酒を積み上げた狭い通路があり
その先に 扉がある
「ここや」
中に入って驚いた。
L字型のカウンターと その後ろに いくつかの酒樽が置いてあり
すでに数組の客が一杯飲ってる。
カウンターの上には たくさんの旨そうなアテの大鉢が並び
中では 4,5人の女性スタッフが 忙しそうに応対している。
壁には 処狭しと めったに飲めない全国の銘酒が ずらりと貼ってある。
驚いたのは その値段。
「あっちゃ なんじゃこりゃ・・・・」
「どう?」
「んー 京都じゃ 有り得へんわ・・・誰にも教えんとこ」
「あはは」
酒屋さんが やってる立飲み屋ということを 差っぴいてもこの値段とは・・・
そうこうしてるうちに 店内は一杯に。
カウンターに空きがなくなると あとのお客は 酒樽を前に グラスを傾けている。
先ずは アテを注文
これは 明石らしく 蛸と香草のマリネっぽい一品
オリーブオイルを効かして ワインにも合う味付けに仕上げてある。
この店 ワインの品揃えも なかなか渋いのを すでにチェック済みの杏っ子
さすが!!
ピンボケ画像でスミマセン
まだ酔ってないっすよ
手元がブレただけ
これが ホント美味しかった!
寒ぶりの照り焼き
瀬戸内で 鰤は揚がらないだろうから 山陰の日本海かなぁ・・・
ムショーに 田舎の金沢が懐かしくなってしまった
金沢では 鰤御こしが終わると 寒鰤の季節がやって来る
毎日のように 刺身や 照り焼き 鍋にして楽しんだ
金沢港や氷見港で揚がった新鮮で身の締まった寒鰤は
ほんとに美味しい
今頃は 時雨れて お天気も荒れてるんだろうなぁ・・・
親父どうしてるかな・・・
「なにぼーっとしてんの これ食べてみ」
「おっと」
目の前には 大振りのさつま揚げ。
どうみても自家製である。
一切れ 口に放り込むと 牛蒡と 白身魚 と 生姜の香りと食感が
いっぱいに拡がった
「うまー うまうま」
「んっ?! 」
「なんか判る?」
「いやー 鰤じゃないし 鯖でもないような・・・この季節やから鯵でもないよね」
一切れ食べてみたが 恥ずかしながら判らない・・・
「降参や」
「サワラ」
「えーーーっ サワラって 鰆でしょ?」
冬にも 捕れんの?!
〆具合もなかなか
「チーズがある 食べたい」
おもむろに みぃが 壁の貼り紙を指差した
チーズ 盛り合わせ 480円~とある
「・・・・・やす」
出てきた4種盛り
左から クリームチーズの生ハム巻 カマンベール りコッタのアップルソースがけ 青カビ
日本酒と チーズ
おんなじ発酵食品だけに 相性悪い訳がない
お酒が進んで だんだん写真撮るのが 面倒になってきた(笑)
定番の牛スジ煮込み
練芥子が載っている
後ろに見えるのは みぃが頼んだ なんとかビール
たしか 柑橘系の果汁が入ったビールだったような・・・
忘れた
ようやくでてきたお酒の画像
と いうのも どのお酒撮ってもおんなじだし
これは 珍しい我が故郷 石川の銘酒「菊姫」のしぼりたてにごり酒
「菊姫が無濾過生原酒出すのは 初めてなんだよ 菊姫も変わったね」
そうだったのか・・・
北陸の酒らしく 切れがあってサラリとしている
この日飲んだのは
●開運純米
●作
●菊姫 にごり
●大信州 純吟
●天寶一
●来楽 生原酒
●すっぱいなんとかビール (たぶん柚子)
あと 2種類くらい飲んだけど 3人とも
覚えておりません
これで3人合わせて1万円でお釣りがきました
「次いつにする?」