鉄鍋ぎょうざとお酒のお店 杏っ子 店主徒然日記

梅雨の合間 鴨川散策
子連れの鴨が のんびり泳いでます

今日からうちの子  ヨロシクにゃ

2010-01-30 09:10:53 | 杏っ子


先週オフ はるか京北町へドライブした訳は 北山杉に囲まれたとある萱葺きの1軒家を訪れる為。

友人Y嬢のお母様が じつはこの地で十数年に亘って 一日限定一組の宿を営んでいらっしゃったのだけど 昨年病を得て亡くなられた。


「わたしが本来なら継がんとあかへんのやけど・・・」


いろんな事情で 宿を閉めるにあたり 残された食器や酒器で 欲しい物があれば見て欲しいということだった。

大きな囲炉裏のある吹き抜けのダイニングで 選ばせて頂いた。

囲炉裏端で 彼女とお母様の思い出話に耳を傾けながら 壁一杯に広がる大きな窓から
北山杉の林を眺めていた。

「ここはね いのしし おサル 鹿 たぬき なんでもいるん」

「鹿もいるん?!」

「庭に糞が落ちてるもん」

「へぇ・・・」

「そろそろ帰ろか」

玄関先で 靴を履き 何気にもう一度囲炉裏の方へ顔を向けると・・・

大きな水屋の上に ホコリをかぶったにゃーが一匹。

目が合った。


    「連れて帰ってくれにゃ」

いま まだ名ナシの このニャーは 店のカウンターの中で 酒瓶に囲まれて 物珍しそうに お客さんを眺める毎日です。

スゴイ映像です  必見!!

2010-01-29 09:54:04 | 杏っ子


「うぉー!!」

「マジー?!」

「ああーん♪  チョーかわいい!!」

「アンビリバボゥ・・・」

「やるぅー!」

「スゴイわ・・・ほんま すご・・・これホント?」

「なんで・・・!」



最近 周囲から 独り言の多さを指摘される杏っ子ですが この日は あまりの映像に
その戒めを忘れてしまいました・・・



「ちょっと!!あんた 気になって映画観れへんやん!」


気が付いたら 前の席のオバサン(同世代か・・失礼)に 叱られてしまった。

「あー すみません・・・」



何年ぶりだろう・・・

映画観て 心底ドキドキしたのは。


冒頭の コモドオオトカゲの泳ぎの上手さに拍手喝采!

海面には こんなふーに 浮上すればいいんだ・・・

やつらには 安全停止は無用らしい。

・・・是非あんな尻尾が欲しいものだ


波立つ海面を疾走するイルカの大群を追いかけながら 全くブレないカメラワーク!


極寒の北極の海中で 生まれたばかりの我子を大事そうに両腕に抱いて 泳ぎを教えるアザラシの母親。

生きてゆくために 何千キロの航海を生涯続けるクジラの群れ。

生きてる間に 一度は遭遇したい佐渡島のコブダイのガチンコ対決!

馴染みの南の海のサンゴ礁の生き物たちの初めて見る夜の生態。


そして 今 温暖化と汚染が進む地球にあって 厳しい環境の中 必死に生き伸びようとしている彼ら


冒頭シーンの ワクワクドキドキは いつしか声無き彼らのひたむきな姿と悲鳴に
胸が一杯になってしまった。


そして、膨大な時間と費用を費やして この映像を作り上げたジャック・ペランとそのスタッフ、カメラマンに心から拍手を送りたい。

杏っ子 この映画の配給元に 親戚・縁者はおりませんが 是非ひとりでも多くの人に
この映画を観て欲しいと思います。



   「オーシャンズ」



地ビ-ルも作ってる山間の蔵元だよー

2010-01-27 09:34:37 | 杏っ子
朝から冷たい雨がじとじと・・・

持病の腰痛に 応えまする(泣)



「ねぇ 大ちゃん けいほくちょう って知ってる?」

「京北町ですか? 知ってますけど・・・行かはるんですか?」

「うん 知人の家に招待されてるねん。 遠いの?」

「・・・あそこは 昔京都やなかったとこですから 結構遠いんちゃいます?」

「・・・あそぉ」


当日 その家の主であるY嬢が 車で迎えに来てくれた。

「向こうは ホンマ寒いし 遠いから 小ドライブになるよ」

「知ってる」

嵯峨野を抜けて 一路 北へ 北へ。

小1時間も走ると 景色は一変。

背の高くて 幹の細い杉木立が現れた。

「これが 有名な北山杉云うねん。 見事やろ」


ほぉ これが北山杉かぁ・・・

名前だけは知っていたが。

しかし いつになったら着くんやろ 既に3つくらいは峠を越えた気がする。

急カーブの連続は 助手席にはきつい。


ようやく山越えが終わると 小さな集落が見えてきた。

「おまたせー。あれが 京北の町。周山街道やねん。美味しい地ビール売ってるし寄ろか」

   地ビール!

一気に機嫌が直る杏っ子。

「着いたで」

はぁ・・・

「羽田酒造 初日の出」と書いてある。

なんだ 日本酒の蔵元じゃん。

「ここな 規模は小さいけど 京都の有名な老舗旅館や有名ホテルにお酒 収めてはるね  ん。でもっって ビールも作らはるんよ」

「有名老舗旅館て もしかしてT旅館のこと?」

「うんそぉ」

「あそこの大女将怖い・・・・」

「(笑)やっぱそぉ」

残念ながら 冬の間は売店とレストランはクローズ。

事務所で売ってくれるらしいので 尋ねた。

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事務所の方が 色んなお酒が載ってるパンフレットを持たせてくれた。

今度 注文して お店で出してみようかな。

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肝心のビールは 3種類。

ケルシュ・ヴァイツェン・アンバーエール。

エール好きの杏っ子は やっぱアンバーエール好み。
やっぱ ビールは 苦味がないと 面白くないもんね


 羽田酒造有限会社

http://www.hanedashuzo.co.jp




相棒が眠る山裾

2010-01-25 12:36:51 | 杏っ子
1月24日 朝 京阪山科駅から JRを乗り継いで草津線 三雲駅で下車。

閑散として人気のない駅前 幸いにも1台の客待ちタクシー。

「あのー この近くに動物霊園があると思うんですが お願いできます?」

「動物霊園?・・・ちょっと 待ってね」

おもむろに 地図を広げて 捜すこと数分。

「ああ・・・この辺りかなぁ。まあ 行ってみますか」

駅から10分あまり タクシーは 三雲小学校の脇を山へと登る。

墓地を過ぎて しばらく行くと 霊園の立て札が見えてきた。

既に 何組かの家族が花束を手に来ている。

受付で 名前を告げると 白い絹の袋に入った小さな骨壷を渡された。

「はい ジュリーちゃんのです」

・・・・ちっちゃいなぁ

そのあまりの軽さに切なくなる。


昨年暮 クリスマスの夜 15年近く連れ添った相棒は 深夜わたしの帰宅を待って逝った。

飼い主に似ず 明るく賢い 気持ちの優しい犬だった。
似てるといえば 喰い意地の張ったところくらい。

11時からの法要のあと 納骨。

日当たりのよい墓地の周りには 来月始めには 蕾みもふくらみそうな紅梅の木があった。


逝ってから1ヶ月あまり

ようやく独りの暮らしにも慣れてきた。

未だ いつも座っていたかごやなんかは 始末出来ずにいるけど。


忘れん坊の飼い主のために 決して忘れない覚えやすい記念日を選んで逝った
気の利いた子・・・・

だいじょうぶだよ

忘れないから。


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今年最初の取材です  京阪情報誌「KPRESS」

2010-01-24 01:31:56 | 杏っ子

もうすぐ2月

如月のころ・・・

西行が憬れた季節


母がまだ歩けるうちに 京都の梅を見せてあげたいなぁ。

どなたか 隠れた梅の名所 ご存知のかた

ご一報くださいませ。

些少ではございますが 杏っ子自ら

心ばかりのサービスをさせて頂きます  

うふふ



先日 京阪駅構内で設置されてるフリー情報誌「KPRESS]さんの

取材がありました。

京阪沿線の「旨い餃子屋の特集」ということでございます。

ありがたや。

3月末には 京阪沿線全域の構内に設置されるそうです。

目に留まったら 車内で頁めくってみてね。

幸いにも 今回は杏っ子の顔写真は載ってません(笑)


ひさびさ 本日のオススメ♪

2010-01-23 11:24:36 | 杏っ子
タイトルは

   「牛スジ煮込み ビーフシチュー風土鍋仕立て」

相変わらず 長いのよ 名前が。

でも お客様は 一言

「スジくれ」

・・・・・・

通じればいいんだけどね それで。

前から 出したかった牛スジの煮込み。

ワインと焼酎のアテを想定してのレシピとなりました。

八丁味噌 白味噌 赤ワイン しょうゆをベースに ビーフシチュー風に
仕上げました。
冷めないように アツアツ土鍋で お出ししています。
サッと トーストしたフランスパンを残ったスープに浸して召し上がって下さい。

手放せません この季節

2010-01-21 09:57:31 | 杏っ子
また戻って来ちゃいましたね  寒さ。

先日来の どー考えてもおかしいポカポカ陽気。

あんなの続いたら困ります。

杏っ子 また体内時計が狂っちゃって 寝不足気味・・・・・

皆様も ご自愛なさいませ。


ところで 

可愛いでしょ?

メタボなスヌーピー

え?

顔がデカイって?

また そんな。


えっ?

後ろ姿も見たい?


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肉球も麗しい足の裏部分が クッションになっていて

足を突っ込むと ぷかぷかしてへんな感じ(笑)

でも とってもあったかい。

これ履いて 部屋ん中 パタスタ パタスタ歩き回ってます。


これ 履いてると 未だジュリーと一緒にいるような気がしちゃいます・・・・

因みに これヤフオクで 1500円で購入。


   「お母ちゃん 大事に履いてね ワン ワン!」

あるじのこだわり  客のこだわり

2010-01-20 00:45:40 | 杏っ子

「なーんだ また酒の話かよー」

なんて 仰らないで下さいまし。

今回は お蕎麦です お蕎麦。


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ね♪

お店は 大阪・阪急箕面線 牧落駅から徒歩3分

年配のご夫婦でやってるお蕎麦屋さん「自在庵」

名前がいいでしょ?

自在庵・・・・なんか 主が自分の思うように好き勝手に楽しんでる感じ。

カウンター5席 テーブル席が3つ の小さなお店です。

お奨めは 粗挽きの辛味大根そば。

杏っ子 こちらの辛味大根がお気に入り。

こちらの粗挽きは そばは細め。

新そばって 年が明けて この時期のほうが わたしは好き。
京都のお蕎麦と違って ボリュームも充分 良心的。

つゆもかなり辛め。
この辺りも 杏っ子の好み。


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そう ここんちね お蕎麦屋さんなのに 「バッテラ」置いてあるんです。

これが また旨い。

たぶん お母さんが お得意で 置いてあるんでしょうね。
粒山椒が 効いてます。



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でもって くだんの酒ですけどね。

「やっぱり 酒じゃねーか」

あはは  そうです。

このお店 お酒は 「呉春」一本やり。

ただね・・・

なんか前回飲んだのと違うような気が。

たしか前回飲んだのは 純米だったけど。

今回のは 香りも味も本醸造仕込み。

いえね 本醸造が美味しくないって 云ってるんじゃないんですよ 決して。

純米じゃなくっても 美味しいお酒はいくらでもありますから。

うーーーん・・・

たぶん 抜栓してから日が経っているんでしょうね。

ちと 残念。


酒を一種類しか置かないのは 主がその酒にほれ込んでるか 逆に本人に嗜む習慣がなくて
酒屋に任せてるか どちらか。

お客としては 1種類しか置かない場合

「へー なるほどね」

と 思わせてくれるお酒 出してもらえると 嬉しいな。

呑んべいの蕎麦好きは お酒も大事なんです。

    ・・・・・・

うちのお店も 気を付けなくっちゃ。

いい状態のお酒 たのしんで貰いたいから。


でも 「自在庵」のオヤジさん

また 来ますねー

お酒 ヨロシク♪

あれから15年目の朝

2010-01-15 09:45:39 | 杏っ子

今日 阪神淡路大震災から15年目の朝を迎えました。

あの日 杏っ子は 金沢にいましたが 早朝グラっと来たのに目が覚めて
まだ暗い窓の外を眺めながら あわててテレビのスイッチをつけたのを
覚えています。

NHKの画面には まだ暗くて様子の分からない長田区の映像が ずっと流されていました。

あれから15年たったのですね・・・・・

関西在住の知人・友人も被災しました。

今の神戸からは 震災直後の無残な傷跡は 想い起こすべくもありませんが
大切な人や家、仕事を失った方々の想いは 何年経とうが癒えることはないのかもしれません。

いま 遠い海の向こうのハイチでも 未曾有の大震災で何万人という人たちが被災しているそうです。

日本からは 赤十字やNPOの関係者が 現地へ赴いているそうですが
こんなときこそ 陸上自衛隊なんかが 救援に向けばいいのにと 思ってしまうのは
杏っ子だけでしょうか・・・


さて ガラリと話題が変わりますが


画像の「ピクルス」

美味しそうでしょ?

意外と男性客にも人気があるんです。
酸っぱいものって 男の人は苦手かなー と 思ってたんですが
そうでもないみたい。

たまねぎ 胡瓜 セロリ ニンニク 赤いパプリカ 黄色のパプリカ 人参 レモン

でもって キノコも入ってます。
具たくさんでしょ?

メニュー名は

   「あるときはある ないときもある 絶品 幻のピクルス」

長いんだわ。

慣れてるお客さんは 一言

  「ピクルスくれ」

と仰いますが 初めてのお客様で 律儀な方は

  「あるときはある ないときもある 絶品 幻のピクルス 下さい」


ネーミング変えたほうがいいかしら。

ビジネス街の夜のお店って なかなかタイヘンかも

2010-01-14 12:14:56 | 杏っ子
さて 梅田近辺で焼き鳥屋さんを探すべく ブックファーストのグルメ本コーナーへ。

あらら・・・こんなにたくさんあるんじゃ どれから探したらいいのか。

時間も根気もないので 目の前に積まれていた「Hanako クランプリ」を手に取る。

焼き鳥ジャンルで グランプリと紹介されている「ばかや」さん。

・・・なんだ 変な名前やな
最近 心斎橋から 中之島の渡辺橋駅に直結したビジネスビルに移転したらしい。

「中之島の渡辺駅ってわかる?」

「うん 」

「近い?」

「遠くはないよ」

「じゃぁ 連れてって」

さすが大阪在住の連れ。
こんなときは 心強いわ。

梅田から御堂筋線で淀屋橋へ。そこで京阪に乗り換えて渡辺橋駅へ。

「うわー きれいな駅やなぁ・・・ 京阪の構内とは思えんわ」

「まだできて真新しいからね。この構内はデザイン賞貰ろたらしいよ」

木目でスッキリ統一され広くて 天井も高い。
壁の広告も デザイン的に工夫されてる。

しかし・・・・

人がいない。
だだっぴろい構内は しーんとして閑散としてる。

三連休の最終日 中之島のど真ん中 巨大なオフィス街は 静まりかえっていた。

目指すビルはすぐに見つかった。
お目当ての店はその2階。

予想通り お客さんは我々2人だけ。
カウンター8席に 4人がけのテーブルがひとつ。  

狭いカウンターの中に 若いスタッフが3人ばかり 手持ち無沙汰に立っている。

おそらく平日は この近辺のビルで働く人たちで賑わっているに違いない。
が、 今日は週末 こんな感じなのだろう。

とりあえず ビールを注文してメニューを眺める。

  ・・・・メニューの字が細かい

  ・・・・読み辛い

「フード そっちに任せるわ、テキトーに頼んで。」

「えー?」

「ワインはあたいが選ぶから あとは任せる。めんどくさいもん。でも、つくねと 手羽は 押さえといてね。」

ワインは 手頃なローヌがあったので注文。
パンチには欠けるが そんなに悪くはない。

突き出しのキャベツをバリバリやってること10分余り。

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丸くてころんころんのつくね。
なかなかジューシーなんだけど 杏っ子には 少々タレが甘い。

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連れの好物の ねぎま。
これは美味しかった。

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ぷっくりと大ぶりの手羽先。
ここんちは タレよりも 塩焼きが正解かも。


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杏っ子がどうしても外せなかった白肝。
残念ながら タレででてきた・・・

でも 今日のワインとの相性は悪くない。
焼き加減もほどほどで 追加注文。

そこそこお腹も膨れてきたので 〆鶏飯を注文。

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別添えのご飯の上に これらの具を乗せ お出汁をかけて頂く。

お勘定は 真新しいオフィスビルの2階ということもあってか 少々高めの設定。

帰る頃には 若いカップルが1組入ってきた。

さぁ、きょうは十日えびす。 

京都に戻って 祇園の「えべすさん 」へ行かなきゃ。