鉄鍋ぎょうざとお酒のお店 杏っ子 店主徒然日記

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杏っ子の月刊ブックレビュー    「千年の祈り」

2010-07-24 11:38:30 | 杏っ子
連日の猛暑で ついに体調崩しちゃいました。

やむを得ず昨年秋の人間ドック以来の休肝日でござる。

何卒 皆様方も ご自愛のほどを。

さて 今月の杏っ子お奨めの1冊は 新潮クレスト・ブックからの1冊

   「千年の祈り」 

この本 実は発刊は3年前。当時北京出身の若手新進作家として華々しくデビュー

各国の文学賞を総ナメにした    女性作家イーユン リー    の短編集だ。

その頃 やたらマスコミや新聞の書評で絶賛されてたので  つむじ曲がりな杏っ子としては素直に手に取る気になれず いままで放置してたんだけど 先日本屋で 偶然見つけてお持ち帰り。

なんの先入観も予備知識もなく読み始めたけど

いやー 驚いた

その辺に転がってる私小説的短編とは スケールがケタ違い。

一作一作は 短編の長さなんだけど それぞれの「ひとり」の主人公の背景に連綿と連なる中国の歴史と文化が とてつもないスケールで拡がっていて 読後感は 壮大な長編小説を読破した気分

これって ホントにデビュー作? って感じ


同じ新潮クレストブックで読んだジュンパ・ラヒリの「停電の夜に」を読んで以来の新鮮な驚きを味あわせて貰った。

ひさびさに読み応えのある短編集に出会えた


あーあー  

これだったら 素直に3年前に読んどきゃよかった

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