Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

2006 NHK杯

2006-12-04 18:37:29 | スポーツ
いや~、すごかった!NHK杯の高橋くんと織田くん、どちらも優劣つけがたい
素晴らしい内容でした。正直、全体的な印象では織田くんのほうが良かったと
思うのですが、しかし高橋くんの4回転は、やはり採点上は大きかったのでしょう。
あのおかげで僅差で優勝を手中にしました。ステップは、今回の出来は織田くんに
軍配があがりますね。高橋君は中盤から明らかに疲れてました。

とはいえ、織田君も高橋くんも、実力に大きな差はないはずです。どちらも
非常に進歩しているので、次は織田くんも4回転を決めるようになるのでは
ないでしょうか。二人はこれからも、いいライバルとして刺激しあって成長
していってほしいものです。それにしても、日本にもこんなに素晴らしい選手が
でてくるようになるなんて、感慨深いものがあります。特に高橋くんのあの
表現力。個人的には、ジョニー・ウィアーくんに勝るとも劣らずではないかと
思いますが。

小塚くんもよかったです、今回は大きな失敗もなく、無難に基本に忠実な演技を
披露していました。まだ表現力がどうこうというレベルではないですが、彼の
素質のよさは、今回の演技で感じられました。どの技にもまだ余裕というか、
体の限界ぎりぎりまでいっちゃってるという印象がなく、先が楽しみです。
これからいろんな技術を身に付けていけば、高橋くん、織田くんと合わせて
「男子3羽ガラス」になることも可能ではないかと。

いっぽうの女子、正直言って真央ちゃんの出来は今一歩でした。カナダ大会の
ときのほうが、動きにキレがあったように思います。緊張していたのか、はたまた
まだ時差ボケが直っていなかったのか、動きがどこか緩慢で、これまでに見た
真央ちゃんのきびきびした動きとはかなり異なるものでした。たぶん、今までに
ないストレスやプレッシャーを感じて、かなり固くなったのでしょう。エキシビジョン
のときも、疲れていたのかどこか表情が冴えませんでした。とはいえ、これからは
ずっとこういうプレッシャーと戦っていかなければならないので、今回はいい
経験になったと思います。

村主選手も進歩していましたね、もう今から真央ちゃんのような片手ビールマン
スピンなんて離れ業はできませんけど、村主選手のできる最高レベルの演技をして
いたように思います。特に、あの表現力はまだまだ真央ちゃんには真似できない
レベル。「伊達に長年滑ってないわよ」オーラがメラメラと立ち上っていました。
上の写真のように「寄らば刺すぞ」と言わんばかりの大迫力。とはいえ、今の
フィギュアの採点方式では、村主選手が真央ちゃんを上回ることはあまり考えられず、
今後の進退に影響がないのか気になります。

さて前回のNHK杯の優勝者であるディフェンディングチャンピオンの中野選手、
真央ちゃんのお気楽極楽ノリと村主選手の「寄らば刺すぞ」に翻弄されて
しまったのか、本来の実力をあまり発揮できずに終ってしまいました。できれば
女子も、男子3羽ガラスのように、全員ノーミスで表彰台にあがって欲しかったの
ですが、中野選手は残念ながらミスの目立つ演技となってしまいました。今頃は、
キレまくってあちこちあたりちらしているでしょうか、どうぞお手柔らかに。

それにしても、今回の点数、どれも高すぎないですか?よほど、大会関係者が
審査員に「接待」したのか知りませんが、あそこまで高い点数つけるほどの出来
だったでしょうか(特に真央ちゃん)。日本人選手6人、しばらくの間は
パーソナルベストを更新できないと思います。あの6人が抜きん出ていたのは
事実ですが、ちょ~っと・・・・・・。