Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

口は災いの元

2005-07-07 17:24:00 | よしなしごと
シラク大統領ほど、この諺がふさわしい人はいないでしょう。北京の次の
オリンピックは、前評判が圧倒的に高かったパリではなく、ロンドンで
開催されることになりました。このニュースを聞いて、シラクさんの
発言が原因じゃないのか、と思ったのは私だけではないでしょう。あれは
ちょっとばかりタイミングが悪かったですね。

イギリスに限らず、ゲルマン民族というのはとにかく味にはこだわらない
傾向があります。奥様いわく、「イギリスで一番おいしかったもの、
バーガーキング」私いわく、「ドイツで一番おいしかったもの、プリングルス」。
別に、イギリスのバーガーキングが特別においしいわけでも、ドイツの
プリングルスが特別においしいわけでもありません。それ以外においしい
ものがないんです、かの国には。

聞いた話では、彼らは目の前においしいものとまずいものが並べられたら、
キリスト教の自己否定の精神に基づいて、おいしくないほうを取る、
という話を聞いたことがあります。その真偽はさておき、それくらいに
彼らは味にこだわりません。というか、うまみというものに対する
神経が未発達なのではないか、とさえ感じられます。

奥様もシラクさんの発言に対しては「何も間違ったことは言っていない」と
はっきりと言い切っています。私もまったく同意権です、シラクさんは
客観的事実を正確に述べたに過ぎません。でも、客観的事実を正確に
述べるとどうなるのかが読めないと、オリンピックの招致がご破算になる
こともある、ということをシラクさんは学んだことでしょう。