Andyの日記

不定期更新が自慢の日記でございます。

そろそろ・・・・・。

2005-07-04 17:03:45 | よしなしごと
アフリカ支援、EU憲法反対、原油最高値更新、2頭目のBSE感染牛発見、
各地で異常気象・・・・・、などなど、世間ではもう大変なことがいろいろ
続いておりますね。そこで提案なのですが、もうそろそろコスト削減って、
やめませんか(どういう関係があるの、というつっこみは許可しませぬ)。
あれは私なりに考えるにですね、「負け組みの仲間入り」をする努力に
他ならないのではないか、と感じられるのです。

たとえば私が翻訳作業案件をいただいている、某巨大コンピューター企業、
ここでは仮名として目蜂Mとしておきましょう。ここは私が翻訳の仕事に
携わるようになった15年くらい前から、すでに翻訳単価の安いことでは
有名でした。当時勤めていた翻訳会社では、「目蜂Mの単価は安すぎるから、
できるだけ仕事を取ってくるな」とまで言われたものです。

その目蜂M、最近はさらなるコスト削減のために、翻訳単価を下げてきて
います。翻訳会社としては、当然のことながら非常に困ります。お金で
困るのもさることながら、翻訳者さんからあがってきた翻訳の見直しに、
えらい時間が取られるのです。どういうことかというと、こういうことです:

1.目蜂Mの翻訳単価は非常に安い
2.できるだけいい翻訳をしたいが、いい翻訳者さんにお願いすると、
お金がかかって利益が出ないので、安い翻訳者さんにお願いせざるを得ない
3.安い翻訳者さんに翻訳してもらうと、ひどい訳が多いので見直しに
時間がかかる
4.見直して目蜂Mに提出しても、最初からいい翻訳者さんが訳したもの
に比べると、やはり見劣りする
5.目蜂Mとしても、いい翻訳物があがってこないので、消費者にいい
イメージを与えられない
6.いいイメージを持ってもらえないから、製品が売れない
7.誰も得をしない

目蜂Mの場合は、製品の数が飛びぬけて多く、またその多くが専門的な
プロユースの製品が多いため、あまりお金をかけても意味がないし、かけたら
かけたでとてつもない予算が必要になる、という事情もあるのでしょうけど、
ただどちらにとってもいいことがないのは、間違いありません。

世のアウトソーシングを活用しているすべての会社に提案します。もう、
コスト削減はやめましょう!それは負け組みの仲間入りをする努力に他なら
ないことに気がつきましょう!無駄金を使え、とは言いませんが、使うべき
ところには使う、というお金の使い方を学びましょう。

きっと、最近の企業経営者って、あんまり遊んでいないんでしょうね。
遊ぶといっても、ゴルフ、パチンコ、カラオケ、そんなところでは
ないでしょうか。そういう、チンケな金のつかいかたしかできないような
人間が会社を動かそうとするから、わざわざ結果的に自分の首をしめる
ような経営方針を打ち出すんでしょう。

好きなワイン1本買うためだけに、わざわざフランスまで飛行機で
出かける、というくらいに豪勢な遊び方ができる人が会社を経営していないと、
本当に会社を伸ばすことってできないのではないでしょうか。