イタ国ローマ奮闘記 ~ポーランド便り(改)

技術屋さんのヨーロッパにおける活動報告 第2章

60年の歳月を経て、残っているもの

2006年11月15日 14時02分05秒 | へんなもの
ポ国の歴史は常に周辺諸国との戦争の歴史といっても過言ではないように思われます。先週のシュチェチンの街はおドイツからポ国になって60年が経過しています。
そのシュチェチンから、ポズナンへ戻る途中で、昔の廃墟を見る機会がありました。場所はシュチェチンから約50km東。昔の飛行場であります。大きな滑走路が2本平行に並んでおります。1本はおドイツ軍が作ったもの。もう一本はソ連軍が作ったものだそうです。その気になれば、近代的な民間空港に転用できたはずですが、現在は廃墟。滑走路のコンクリート継ぎ目からはニョキニョキと植物が伸びてきております。
少し離れたところにはいくつもの 小さな丘があります。しかしよく見ると、扉があるではありませんか!『ここはちっちゃな丘だもんね~、なんにもありませんよ~』とカモフラージュしております。こちらの建物、戦闘機の格納庫だったそうでございます。(本日の添付写真参照下さい)現在はのどかな風景、周辺農家の方が トラクター倉庫として平和利用されております。
でも個人的には、こちらの格納庫、飛行場跡地にそれなりのお金をかけて保存してもらいたいと思いました。
(静岡県下田市には天皇陛下の御用邸がありますが、建設時に道路を整備。周辺に残っていた戦時中の防空壕がすべて埋められてしまったのを思い出しました。