栗の渋皮煮の思い出

友達のお母様が作ったという栗の渋皮煮をいただきました。



大きな栗で作られたんですね。



おやつタイムのひと時～
栗の渋皮煮というと、ある方の思い出があふれてくるのです。




一緒に仕事をしていたＩさん。
お料理が好きでとってもお上手で、
何よりも人にあげるのが大好きだったんですね。

ご一緒するたび、私の分までランチを持ってきてくれました。
私もさみしい手弁当より、
Ｉさんのほうがなんてったっておいしいもんだから
持ち帰って夜食べたものです。

よくいただいたのはお漬物。
季節のお野菜をおいしく漬けてらして
今の私の料理に大きな影響を与えてくださいました。

梅酒の梅の実の甘露煮。
梅酒は飲まないけど、梅の実が好きっておっしゃっていました。
私の梅の実、差し上げますから液体をくださいって笑いあいました。

毎年この時期になると持ってきてくださるのが
栗の渋皮煮。

旦那さんには秘密で、ほっこりいただいたものです。
な～んておいしいんでしょう。
手間暇かけて作られたものをこんなにたくさんくださって。
感謝感激のひと時でした。

Ｉさんとお店ランチもよく行きました。
愚痴を聞いてもらったり、相談にのってくださったり。

今でもＩさんと行ったところはＩさんとの思い出でいっぱいです。




あるとき急に連絡がとれなくなりました。
病気の姉の介護の為大阪へ行くと言い残して。

何度かメールしても返信がありませんでした。

それから１年半ほどたったころでしょうか、
お亡くなりになったと聞きました。

ご自分も病に倒れ、闘病している姿を見せたくなかったと。




Iさん、
今年も栗の渋皮煮をいただいています。
お友達のお母様が煮てくださった思いのこもった栗の渋皮煮です。