ログビルダー日記

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鎮魂・・・

2012年03月12日 | Weblog
あの日、僕は家で図面を書いていた。

たまたま気分転換に点けたラジオから地震速報が・・・

あわててPCの画面をTVに変えた。

すごく大きな地震だったらしいが、東京の九段下会館の映像ばかりで、東北地方の状況が伝わってこない。

神戸のような大規模な被害はなかったのかと気を緩めかけたところに、信じられない映像が飛び込んできた。

生中継の大津波の映像。


カットがされてない生中継。

人が、車が、次々に濁流に飲み込まれていった。


あれから憑りつかれた様に、家に居る時はずっと、地震の報道を見ていた。

多分、1カ月程続いたのではないだろうか。

子供たちは、何か他の番組が見たいとお願いしてきたが、無視していた。

どんな情報がほしかったのか、どんな映像が見たかったのか、良く覚えていない。

ただ、地震の情報がないと不安でしようがなかった・・・。


結局、今、自分ができることをするしかない。そんな結論で自分を納得させた。

仕事も精一杯やったし、募金もした。

でも、一年経った今も、心のどこかにモヤモヤしたものが引っかかっている。

なぜか・・・



自分ができることではなくて、自分がやるべきことをしなかったからではないだろうか。



僕は建築屋だ。

建築屋には建築屋にしか切り開けない未来があると思う。

東南海地震は確実に、「今」に近づいて来ている。

もし、僕の町に震災が起こった時に、僕はやるべきことをやったのだと思える未来を築くための、今でなければならない。




16000人に近い死者、3000人以上の行方不明者。

そしてその悲劇を嘆く何万もの人々。

現状は、何も変わらずただ時間だけが過ぎてゆく。

「復興」という言葉だけが独り歩きして、その具体性は見えてこない。


今はただ、亡くなった方たちの魂が安らかであれと、祈るばかりである。






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