さて、続けます
http://www.47news.jp/feature/medical/2012/04/post-663.html
医療費の自己負担を一定額に抑える高額療養費制度を使っても、月に4万4400円以上の出費が生じた70歳未満の患者が対象。製薬会社の寄付などで9月までの助成期間を確保した。担当者は「それ以降も寄付が得られるよう努力したい」と話している。
フリーダイヤル(0120)711656で、所得などの条件を確認してほしいという。
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ということで、つばさのホームページです
CMLの治療も昔は2~3年で急性転化して死亡する疾患であったものが、イマチニブ(グリベック)の出現により、寿命は大幅に延長しました。実施に5年生存率は90%と・・・まさに同種骨髄移植以外に治療法が無かった疾患に革命をもたらしたものです。
この薬剤も高価なうえ、効かなくなった場合に対して使用するセカンドラインの薬剤も高価です。
実際に患者さんにもいましたが「お金が払えなくなる=命の切れ目」になりかねないものでした。
多発性骨髄腫も高齢者に多い疾患ですが、以前はMP療法などQOLが改善するものの延命は見込めないようなものが、サリドマイド、レラリドミド(レナリドマイド)、ボルテゾミブなどの薬剤の出現により自家移植を行えない高齢者にも延命が期待できるようになりました。
ただ、この薬剤も高いんですよね。
この2つの疾患は薬でコントロールしているだけで、治癒はしていません。それ故に飲み続ける、使い続けることが必要になります。
その為にかなりのお金を使用してしまうことも考えられます。年金だけでは対応できないことも多々あると思います。そういう意味で支援はありがたい話ですよね・。
まぁ、製薬会社さんにとってはNPO法人に多少の寄付をしてでも薬剤を使用する人が増えるのであれば、儲けもんでしょう。それだけ自社の収入は向上するはずですから。ただ、それでも多くの患者さんの役に立つならぜひとも援助を継続していただきたいような気がします。
薬価を下げるのが一番と言われると微妙なところですがw
たぶん、高額療養費のラインは超えるでしょうから、製薬会社の儲けがなくなって支援がなくなるといやかも。今のところ、この制度は患者さんもWin、NPO法人もWin、製薬会社もWinだと思います。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
人の命はお金には換えられない、人 の命は星より重い、と申しますが、高額医療費の補助があっても、立替できない人や入院保証金が払えなくて受診抑制する人もいるのが現実ですよね。
患者としては延命できるものは、できるだけ延命したい、使える物なら使いたい。かといって医療費の増大は避けたい。
薬価を下げるのが手っ取り早いのかもしれませんが、ただ下げれば良い、という事にはならないですよね。製薬会社は莫大な薬の研究開発費だって回収する必要がある…。
色々な意味で、結論が出る、出ないは別として深く考えなければいけないな、という記事でした。
こんばんは、コメントありがとうございます
血液内科領域の抗癌剤は高額なものが多いです。多発性骨髄腫や慢性骨髄性白血病は、以前は2~3年で死亡するような疾患でしたが、長期に生存できるような疾患にかわってきております。
そうすると金銭的な問題や薬物治療により患者さんの生活の質が落ちないかなど、様々なことを考えていかなくてはならなくなります。
また、おっしゃられている通りで、薬価を下げすぎると金銭の回収ができない製薬会社は成り立たなくなりますし、研究も進まなくなると思います
本当に深く考える必要があると思います
また、コメントいただければと存じます