さて、続けます
どうでもいいですけど、桜散ってしまいましたね。
病棟で患者さんと話をしていました
「桜も散っちゃいましたね。先生、花見とか行かれたんですか?」
「いや~。花より団子なんですけど、お酒を飲む機会もなかなかなくて・・・花はちらっと楽しんできましたけど」
いや・・だって、いつ呼ばれるかわからないのに昼間から酒を飲もうとも思わないし、近くの公園で「花を見る」だけですよね。
ただ、飲み会にしても花見にしても「人と話す」ことが好きな僕ですから、一人で花だけ見ててもすぐ帰りますよ。
ここで一句
「ももいろの 風が吹き去る 葉桜の あとに来るのは 初夏の日差しか」
適当すぎる・・・・(汗
思いつきで詠んではいけませんね
さて、今日の記事です 医療の携わる人間は誰しも分かっていることですが、医師の数は全く足りておりません。
うちの大学も研修医に依存している病院の一つだと思いますが、研修医が少なくなると診療科や病院によっては「一人一人の医師の負担」は大きくなります。
そういう意味では抜本的な改革が必要なんですけどね
毎日新聞です
臨床研修医:府内30%減、医療崩壊…府と26市町村、国に定員案撤回要求へ /京都 4月10日15時1分配信 毎日新聞 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090410-00000223-mailo-l26
都道府県別に臨床研修医の定員を設定する厚生労働省の臨床研修制度見直し案は府内の医師不足を一層深刻化させるとして、山田啓二知事と26市町村長が連名で同省に対し、定員設定の撤回などを求める意見・要望書を提出することを決めた。府内の研修医は08年度274人だったが、見直し案では190人とされ、全国最大の30%削減となる。9日開催の知事・市町村長会議で決議した。13日に提出する方針。
見直しは医師の地域偏在などを是正するためだが、定員設定により京都、東京、大阪、神奈川、福岡の5都府県で削減され、その割合は京都大と府立医大の付属病院などのある府内が最大となっている。
意見・要望書は「地域医療や医学教育の現場に大きな混乱をもたらすと指摘される」として、「撤回のうえ抜本的に再検討すること」を要求。府が府立医大に一般財源から年間100億円超を運営費として投入していると強調し、「全国一律の見直しは自治体の努力を無にする」と批判している。
見直し案を巡っては、先月開かれた府医療対策協議会でも病院や大学関係者から猛反発の声が上がり、同協議会も同様の意見書を同省に出す方針。この日の会議でも「今でも医師が足りないのに、もう(大学病院から)派遣してもらえなくなるとの危機感を持つ」(中山泰・京丹後市長)などの声が上がった。
【太田裕之】
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地域偏在というKey wordが出るようでは抜本的解決なんて夢のまた夢だと思うのです。
間違いなく「医師」は絶対数が全く足りておらず、それを解決する方法は「医師数」を増やすこと、仕事を減らすことなどでしかないわけですが 医師数を増やすと言っても・・・・
「医師数を大幅に増やします」
と声高に言ってみても、
「どうやって?」
と突っ込みたくなるところではあります。
教育というものは「教師:この場合は大学病院の医師」が充実するからできることです。
大学から人が離れている現状では…そして今の教育体制では難しいだろうと思っています
できるとすれば「講義」は大学で、病院実習は現状の臨床研修のことも考えてみると「CBT合格者」はどの「教育病院」でも臨床実習を受けることができる…という形にして、大学病院の医師の負担を減らしてみるか・・・?
しかし、これだと一般病院の医師の負担は大きくなるばかりですが・・・
これはCBTの予行が行われていた僕たちの時代に、僕が厚労省や文科省に要望を出したいと思っていたことなんですけどね
「不公平だw」 ってw
今思えば完遂しておけばよかったと思います。
他にもいくつかやれそうな手はありますが、いずれにせよ抜本的なシステムの作り直しは必要だと思っています
そもそも「医療現場」というのを見てみたらいいのに
特に「人が死ぬ」というのを多く経験する「重症患者」を扱う診療科の状況を・・・。
こんな患者をずっと休まずに医師が倒れるまで、もしくは退職する(今の日本の医療は70歳、80歳の医師もカウントされていますから退職という概念はないのかもしれませんけど)診療し続けるのか・・・・
そう思われるのではないでしょうか?
僕は今はまだ楽しんでいますけど、やはり家庭を持つようになったら「両立」できるようになるかと言えば「両立」できなくなると思います。
その時に「家庭」をとるのか、それとも「患者さん(仕事)」を取るのか・・ 一般的に「仕事」というのは「生活」のための資金を集めるために行うもので、人間は「仕事をするため」に生きているのでないことを考えれば、普通なら家庭を取ると思います
しかし、今の日本の医療では「家庭」を取ると「患者」の不利益になりすぎるために「患者を優先」せざるを得なくなります。
そんな状況に疲れるから・・・家族のためにも「勤務医」は離れていくのだと思います。
人間は「仕事」のために働いているのではないはずであり、「家族」のことを考えれば「家族の不利益」「家庭の崩壊」につながるのであれば、職場を変えるなどの選択肢は個人の選択肢として行ってよいものだと思います
それは「ひと」として与えられている権利だと思います
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ただ、可能であれば「医療現場(患者さん)」と「家庭(家族)」を両立できるような医療システムを作り出すことができればよいと思います
それでは、また。
患者様やご家族様には、僕たちにも家族と生活があるなんて想像も出来ていない方が多いですけど、自分と家族の生活を考えたら、辞めるしか有りませんでした。
9-5時で仕事して、終わったら家族と夕食を摂って夜は当たり前に眠れる、そんな仕事の有りようが無い限り、僕らの様な人間は現場を離れるしか無いんですよ。
それは国全体を俯瞰して見ると、大いなる知識と経験の喪失であるとは思うのですけどね。
友人や身内に医療関係の人がけっこういるのですが、見ていていたたまれないほどに、大体家庭が崩壊してます。(-_-;)
崩壊してないのは、家族みんなそろって、医療関係っていう場合かな。
妙齢のアンフェタミンさんが漠然と将来に不安を覚えるのもムリはないと思います。
しかし両立はムリ・・・と初めから考えるのではなく、両立が叶うような、いや叶えてみせます!という奥方をぜひ娶ってほしいと思います。例えるなら、周瑜の妻=小喬のような・・・。
でもアンフェタミンさんは、キャラ的には権謀術数に長けた諸葛孔明かもしれませんね。
(今さっきRed CliffⅡ見てきたばかりなので、その影響をもろに受けた発言!)
(*´艸`)
そちらは、もう葉桜ですか・・・。
こちらは、まだまだ固い蕾桜です。
最後に一首、駄作を詠み残していきます。
雪とけて 春風渡り 北国へ
桜前線 北上しせり
こんばんは、コメントありがとうございます
先生のおっしゃることよくわかります。患者さんに気持ちもわかりますし、医者の家族がいることも分かってはいてもそれどころではないというのが実情なのだろうな~と思っております。
当たり前のことが当たり前にできないで・・・人材が失われていくのだとしたら、日本の大きな損失だと僕も思います
家族と共に過ごすことができるような・・当たり前のことができる社会にしたいものだと思います。
また、コメントいただければと存じます
>sakuraさん
こんばんは、コメントありがとうございます
医療関係者の家族・家庭が崩壊しているのが多いというのは事実だと思います
僕が学生のころ、シビアな診療科の先生方の離婚率が異常に高かったのを覚えています
家庭と仕事の両立というのは、お互いが意識し合えば可能かもしれません。しかし、状況によっては不可能になったりもします
例えば・・・患者さんの生命の危険があるような時、家族の大事な記念日だったとしても、仕事を選択するのだろうな~などと思ったりします。
権謀術数に長けていても使わないのが一番の賢人だと言います。そんな人間に私もなりたいw
GWに北海道に帰ったら、ちょうどお花見シーズンなんでしょうね。
また、コメントいただければと存じます