もう一つだけ
救急車が児童に接触=搬送男性死亡、関連を調査―札幌
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120517-00000109-jij-soci
時事通信 5月17日(木)18時11分配信
17日午前8時5分ごろ、札幌市西区西野8条の路上で、市消防局の救急車が小学2年の男児(7)と接触し、男児が軽傷を負った。この影響で、搬送していた70代男性患者の病院到着が約15分遅れ、同27分になった。男性は病院で死亡が確認され、消防局は事故との因果関係を調べている。
消防局によると、男性は救急車に収容した際、既に意識不明の状態だった。救急車は赤色灯をつけサイレンを鳴らして走行中、男性隊員(26)が赤信号のためいったん停止して動きだした際、横断歩道を渡った男児と接触したという。
消防局によると、男性は救急車に収容した際、既に意識不明の状態だった。救急車は赤色灯をつけサイレンを鳴らして走行中、男性隊員(26)が赤信号のためいったん停止して動きだした際、横断歩道を渡った男児と接触したという。
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まぁ、男児が軽傷ということで、書かれている通り走り続けたのではなく、一時停止したのだと思いますが・・・。
今回、男児が救急車が優先することを知らなかったことに問題提起するのは少し酷な気がします。これによって搬送していた男性が死亡したとは言ってほしくないですね。子供の将来が駄目になってしまう気がします。
もちろん、今後小学生が救急車にはねられる(しかも、救急車が優先して走行するというのを知らずに)、そのようなことがないようにするべきですが。
僕が今回この記事を取り上げたのは、別に言いたいことがあったからです。
今回、男性はかなりの重症で、子供は明らかに軽症だったのだと思います。しかし、それを確認するのに時間が必要だったのだと思います。それで男性を優先して搬送することはできましたが、もしここで子供が重傷だったらどうなったでしょうか?
基本的に子供が重傷だった場合は「助かりそうな方」を優先することになると思います。すなわち子供を優先して救命処置に入り、搬送先も子供の受け入れ先を見つけることになると思います。
仮にですが僕らが「心肺停止」の患者さんの蘇生行為を行っていた際に、誤って除細動器で医療従事者、もしくはまったく別の第三者(患者家族があわてて駆けつけてきて、患者に触れるとか)が負傷したりすれば、蘇生行為を行っていた患者ではなく、新たに発生した助かる可能性の高い患者を優先します。
もちろん、人手が多ければ別です・。こういうのをTriageといいます。
患者に対して医療従事者が少ないので瞬間的にTriageをしているわけです。もし、今回搬送している患者さんが急げば救命が十分可能な患者であるにもかかわらず、子供がはねられたためにその患者さんを搬送できなくなり死亡したというようなことがあってはならない。
だから繰り返しますが、救急車に「元気な人」がはねられるようなことがあってはならないのです。
その時点で搬送している患者さんの救命率が下がってしまうので・・・。
まぁ、救急車に乗っている方が「夜中に蕁麻疹で来る」「眠れないから救急車」のような方でなければのはなしですが・・・
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
こんばんは、コメントありがとうございます
ブログの記事が少しでも役に立っていればうれしい限りです。
今はつらい時期かもしれませんが、一つ一つ問題を解決していきましょう。
精神科の受診に関しても主治医の先生に相談してみてはいかがでしょうか?紹介してもらえれば大丈夫だと思いますよ。
また、コメントいただければと存じます
日大の付属のほうみたいです。
日大でも色々な病院があるみたいですね…
骨髄増殖性疾患などの記事を先生が最近のブログに載せてくださっていたので、じっくり見させていただきました。
先生の毎回のお返事コメントもそうですが凄く分かりやすかったです。
例え話がテレビでナレーターが説明しているように本当に分かりやすかったです。
ありがとうございます。 この一年、本当に疲れてしまいました。
子供が卒園、入学と凄く楽しいはずの年が体が辛く子供たちにも我慢ばかりで申し訳ないです。
早く診断がでて少しでも前に進んでいけたら良いのですけどね…
精神科も予約患者だけとかでどうやってかかったらよいのか分かりません…