こんばんは
今日は19時ころ帰ってきました。
午前中は病棟に行き、久しぶりに患者さんと話をしてきました。
患者さんたちから「大丈夫ですか?」と言ってもらう中にこんな話も…。
「先生は朝晩必ず来てくれるのに、来なくなったのは私の状況がすごく悪くなったからじゃないかと心配で夜も寝られませんでした」
「いや、僕の体調が悪かったからなんですが…」
「看護師さんからそれを聞いて、ようやく寝られるようになりました。はい、元気です」
「…○▼さん…。それじゃ僕は休めないですよw」
ちょっと嬉しい半面、思わず苦笑してしまいました。この患者さんも状況が改善したらなんとか外来に~と思っています。
高齢者の急性骨髄性白血病の方ですが(初診時、骨髄中のBlastは75%くらいだったかな?)、1年半外来で元気にやってこられました。流石に最近如何ともしがたくなり入院しましたが、もう一度コントロールをつけて一度は外来に…と思っています。
全員が全員、攻めればよいというものではないと僕に教えてくださった患者さんです。実際、患者さんのためにもご家族のためにもよかったと思っています。 QOLのよい1年半を過ごすことは、低用量の抗癌剤治療を行っても厳しかったでしょうから…。
また、午前中に患者さんが一人亡くなられました。90歳の方だったのですが、非常に年末は元気でした。最期は安らかなお顔で苦しくはなかったと思います。
昨日の夜中に研修医の先生から電話をもらった時には
「今夜は大丈夫だと思うが、血圧が下がって脈が伸び始めたら・・家族と僕を呼んでほしい」
家族は最後を一緒に過ごすほうがよいと思いますが、あまりに早くお呼びすると家族が疲れてしまいます。
緩和ケアの方針になった患者さんたちの家族は毎日いらっしゃる方が多いです。その場合、僕は余計かもしれないと思いながら必ずするのは
「毎日いていただくのはありがたいことだと思うのですが、どうかときには体を休めてください。本当に危なくなったりした時にはお呼びします。○○さんはまだ病気と共存しながら生きていく時です。これからの大事な時間を一緒に過ごす人が先に倒れてしまっては元も子もなくなってしまいます」
と、家族によっては言ったりします。
その患者さんの出棺が終わって、あがってきたら調度、先日敗血症性ショックになった患者さんの家族が来ていたので現状の説明をしました。
家族に「医療」を勝手に自分の考えでやったりやめたりしないように、もう一度きちんと言いました。
先日は間違いなく「抗菌薬」などを「調子が悪いので薬は飲まない(飲んでくれ~)」と自己判断で飲まなかったことが悪影響をしているのですけど、それを責め立てても誰の益にもなりません。特に患者さんが助からなかったら、家族に罪悪感を覚えさせるだけです。
ですから、今回救命できそうだ…と考えた時点で「厳しく」言いました。今、厳しく言うことには将来同じことが起きない可能性も考えると意味があるからです。
第一、家族に必要以上の罪悪感は感じさせなくて済みますから。
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で、いろいろやって最後に18時ころ鎖骨下静脈にCVを入れて帰ってきました。
漸く調子が上がってきましたが、倦怠感や咳などはなかなか取れない風邪ですね。風邪ですよ、たぶん。インフルエンザではないと思っています。
明日からまた忙しくなりそうなので、頑張ります。
では、また。
私は熱はないのですが咳がなかなか
先生のようなお医者様がいるとご家族も安心ですね。毎日、そう毎日通いましたね~。父の場合はいつどうなるかわからないと言われ10日程泊り込みましたっけ。やはり体に悪かったです。(いや、その後も葬式やら何やら1人でしたので余計)咳で使わない腹筋使っているので少しはへこむかな?
患者さんとの会話、おもしろいね(笑)
朝晩、毎日来てくれてた先生が…
来てくれない日があると…
患者さんも心配になるんだろうね…
先生になにかあったんだろうかあ…とか
自分のせいだろうかあ…とか
ね……
先生も体調に気をつけて休めるときはゆっくりと休んでね☆
私は自分が患者なので、何事も自分にさえ話して下さればそれでいい、と思っていましたが、そういう訳にもいかないんですね。
私は自分の主治医の先生がとても好きで信頼していますが、その感情を家族にも共有してもらえるように、ふだんから心がけなければいけないなぁ・・・などと思いながら読ませていただきました。
自分の体調と同じくらい、主治医の先生の体調は気がかりです。アンフェタミン先生も無理を重ねないでくださいねー。
こんばんは、コメントありがとうございます
体調は改善しました!
これでまた一層頑張れそうな感じです。
患者さんの家族はやはり毎日泊りこまれる方も多いですので、そういう方には特に交代してもらうように伝えたりします。
これ以上は難しいと判断した後の、本当にまずい時…というのは推測できます。余命3カ月は言えなくても…「あと2日くらい」とは言えます。
まぁ、不整脈などで予測できないこともありますし、現実的に急変したりする人もいますから…
また、コメントいただければと存じます
>だんさん
こんばんは、コメントありがとうございます
患者さんとの会話、僕も楽しんでいたりしますが会話の中に必ず「今の状態は赫々云々」ということを「良い情報」があれば必ず言いに行くようにしています。
いい情報は本人の「治癒力」を高めるように気がしますし、口に出して言うことで僕自身も「これから良くなっていくぞ」と思えてよいです。
今日はいろいろあって早く帰ってきました。まぁ、いろいろでもないですけど…
また、コメントいただければと存じます
>ミカンさん
こんばんは、コメントありがとうございます
先日、若い男性の方で「家族に言わずに僕にだけ話してほしい」とおっしゃっていた患者さんがいました。
実際に患者さんの病状が改善したため、詳しい話をしなくてよさそうなんですが…病気の性質上、本当は家族も呼んでほしいところではありました。
本人が意識がなくなってしまったりすると、ご本人は理解していてもどういう話だったかも家族は知らない…ということになってしまいます。
そんなことから擦れ違いが始まったりします。
実際、先日いろいろおっしゃってきた方は、一回も外来受診時に来たことがない人なので。
だから、病状によっては家族にも必ず来てもらわないといけないこともあると思います。
ミカンさんも体に気をつけてお過ごしください。
また、コメントいただければと存じます
こんなに患者さんに慕われてる先生、
これじゃご自分の体調が悪くても中々
休む事できませんね
でも有り難い事ですね、医師として
又々頑張ろうって気力にもなるんでしょうね
でもでも先生が病気になると患者さんも心配されるし困る患者さんも居られると思いますので
たまには休養もして頂きたいです~~
こんばんは、コメントありがとうございます
患者さんから「先生が来ないことが心配」と言われるのは大変うれしいことです。休もうとはあまり思っていませんが、なかなか休めません。
takaさんがおっしゃるように、「頑張ろう!」という気力がわいてきます。僕も単純なのでw
できるだけ病気にならないように努力したいと思います。
また、コメントいただければと存じます