新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

ど~でもいい話:医療費と適応疾患

2008-05-12 22:19:45 | ど~でもいい話

こんばんは。 今、かえって来ました。

今日は一日実験の日でした。夕方からはプログレスカンファがあり、他の人の実験話を聞いておりました。心の中で発表されている方のフォローが出来そうだと思ったのですが、やぶへび突っつくかな~と黙っていましたw

 

さて・・・・今日の日中、クロストリジウム ディフィシルという細菌の毒素によって起こる「偽膜性腸炎」の話を3人の先生がしていました

バンコマイシン」内服中の患者らしいですけど、メトロニダゾールも効くはず~ と言う話でした。

実際、そのとおりで欧米では第1選択は「メトロニダゾール(商品名:フラジール)」です(サンフォードの「熱病」で確認しました)。

 

ところが日本でフラジールの適応は、ここでも話されていたし・・・先日、後輩と飲み屋でも話しておりましたが「トリコモナス」なんですね。しかも、トリコモナス膣炎だから、男性にはどうやっても使用できない

 

このバンコマイシン:1日4回で・・・0.5gずつ内服で使用すれば1日で1万2千円

一方、フラジールを3回内服であれば1日40円×3で120円

 

一日あたり100倍の違いだったりするw

 

薬屋さんには悪いけど、これって薬屋に対しての「えこひーき」のために厚労省(?)が適応疾患狭めているとしか思えないのよね~w

 

意外と、どうでも良くないのかもしれませんが・・・・日中立ち聞き(すわり聞きだけど)した話から・・・でした。

 

このように適応疾患を狭める事で、一部の薬屋さんに利益が行き、そのために医療費が上昇しているものが他にもあるかもしれません。

 

こういう無駄をなくす必要も在るのではないかと思われる方、応援をよろしくお願いいたします

http://blog.with2.net/link.php?602868

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なかのひと 

P.S:イーライリリーの方・・・ごめんなさい。あなた方は悪くないと思うけど、医療費削減と言う意味では、こういう政策も必要だと思うのです・・・。 許してくださいね

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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ちと誤解ありますね (僻地外科医)
2008-05-13 17:29:40
 フラジールの内服薬の適応はトリコモナスではなくアメーバ赤痢です。トリコモナス膣炎の適応は膣錠の方ですので、念のため。
返信する
ありがとうございます (アンフェタミン)
2008-05-13 19:40:09
>僻地外科医先生
こんばんは、コメントありがとうございます

って、しまった~

思いっきり恥ずかしいミスをしてしまいましたw
ご指摘ありがとうございます。

う~ん、ちょっと恥ずかしいけど、問題が問題なので残しておこうw

また、コメントいただければと存じます
返信する

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