こんばんは
最近、Blogの更新がなかなかできない毎日が続いております。本当は今日は午前中に医局で論文関係の仕事をして、午後からblogの更新ができればと思っておりましたが、病棟の急変対処などがあり、朝9時過ぎから結局17時ころまで病棟にいたため論文なども手につかないまま帰ってきてしまいました。
今日は一応バックアップの日ではなかったのですが、うちの大学病院で「挿管」などをするときは後期研修医+初期研修医だけでは行わないこととなっておりますので、出ていなかざるを得なかったというところです。
まぁ、昨日も病棟に顔を出しましたし、結局連絡がなくても行くつもりでいたのですが・・・。
ちなみに、挿管した後人工呼吸器管理で酸素化の目標はそれほど高く設定する必要はありません。酸素投与自体が呼吸努力を減らすことを目的に行っていますので、挿管してしまえば様々な方法でうまく酸素量を減らしていくことができます。
今日はその過程で少しずっこけました。
通常、100%酸素投与化の条件で血液ガス評価を行い、最初の条件を設定するのですが…
「FiO2 1.0(100%)でPaO2 150torrくらいか・・・FiO2 0.8(80%)までしか下げられないか?」
とか、考えておりましたが酸素濃度を80%まで下げても全然SpO2という指標が低下してきません。
ここでおかしいなと思い、研修医の先生に再度検査をするように言ったところSpO2が100%であるにもかかわらずPaO2 50 torr (SaO2 80%)・・・。
「静脈血なのか?」
と思いましたが、絶対動脈ということだったので再検査をもう一度するように指示し(思わずそこで、一酸化中毒じゃあるまいしなどと突っ込みも入れつつ)、採血現場(患者さんのところ)にも行きました。
すると、2分ごとにマンシェット(血圧計)が締めている方の腕で締めているときに取っていました。血圧計を外してから、再度検査をしたら予想通りくらいの値になりました。
たぶん、マンシェットが緩んだときに、その末梢で酸素が使用されていた血液が入ってきたのでしょう(研修医の先生が「さっきもゆっくり上がってきた」といっていたので)・・・orz
そういうこともあるか(動脈ラインを確保していればそういう話はないのでしょうけど)と思ったところです。
最終的には10lリザーバーマスク(ほぼ100%の酸素)で40回くらいの頻呼吸(SpO2 93~95%)でしたが、FiO2 0.4(40%酸素濃度)で90後半(本当はもっと下げれるかもしれませんが、いったんこの条件で一日様子を見ることとしました)まで減らしました。
さて、明日も一日臨床・研究などに頑張りたいと思います(けど、明日も新患入るしなぁ)。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。