おはようございます。
ゴールデンウィークということで自宅に帰宅しております。娘と1ヶ月半ぶりに会いましたが、まだ2歳10ヶ月ながら随分聞き分けが良くなりました。
信号も赤は止まれとわかっていますし、妹が生まれるとわかってから「お姉ちゃんだから」と言っているようです。びっくりするくらい成長しました。
本当は単身赴任ではなくて、一緒にいたいのですがなかなかそう言うわけにもいかず。
さて、先ほどYahooニュースを見ていたら気になる記事がありました。
市川海老蔵 麻央の渡米治療を模索し涙の奔走
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170428-00000001-pseven-ent&p=1
NEWS ポストセブン 4/28(金) 7:00配信
《一昨日、昨日と輸血、点滴をして頂き、また、痛みどめの量を増やし、息苦しさが軽減しました。輸血をさせて頂けることに、感謝です》
4月24日、小林麻央(34才)は病院からブログを更新した。1月末、子供たちからの「ママ、帰ってきてくれてありがとう」という言葉とともに都内の大学病院から退院し、自宅療養していた麻央だったが、4月22日に再入院した。
(中略)
「1月末に退院して以降の治療方針は、がんそのものをなくすことよりも、痛みを緩和して普通の生活を送れるようにするということ。それでも最近、痛みのコントロールも難しくなっているようで、再入院となったようです」
誰よりも強く麻央の回復を願っているのは海老蔵だ。昨年10月、《おれがたすける》とブログに綴った海老蔵は《奇跡を起こすためには、何が奇跡なのかを徹底的に調べ上げなくては》と、具体的な治療法を探し続けていた。選択肢の1つにあったのが、渡米して治療を受けることだった。
「体温をコントロールして免疫力を上げるという手法でがん治療に取り組んでいる日本人医師が米ニューヨークでクリニックを開設しています。ハリウッドスターの相談にも乗るというゴッドハンドで、海老蔵さんは麻央さんのことを何度も相談しているそうです。アメリカ国内と日本を飛び回っているその先生に麻央さんも会っていて、麻央さんはブログに《素晴らしい先生との出会いに心を動かされました》と書いていました」(医療関係者)
アメリカではがん治療の研究が進んでいて、日本ではまだ受けることができない最先端治療も受けられる。医療経済ジャーナリストの室井一辰さんが解説する。
「がん細胞を攻撃する“キラーT細胞”を血中から取り出す『CARTカート治療』をはじめとして最新治療の研究が進んでいます。ただ、CART治療には1回5000万円かかるといわれています」
(以下略)
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以前も書きましたが、小林さんの病状がコントロールされ、がんがなくならないにしても共存できる状況になることを祈念しております。
この記事の中で海老蔵さんが奔走していると言うのは当たり前のことで、お子さんを含めたご家族のためにも何かしら良い治療法があればと思っております。
ただ、一人の医師としては少しきになることがあります。
まず、今現時点で輸血などをしていると言うことは恐らくですが、骨転移・骨髄転移(恐らく播種性血管内凝固:DIC合併)という状況ではないかと思います。
昔、近くの病院から「乳癌に対する抗がん剤治療を行なっているが、DICが出てきたのでどうにかしてくれ」という紹介状を持って外来に来られた方がいました。かなり激しいDICでした。患者さんにも説明し、紹介状の返事にも書きましたが
「DICの治療の根本は原疾患の治療です。この場合は乳癌になります。対症療法としていくつかの方法は考えられますが、それを行なっている間に乳癌のコントロールができなくては意味がありません。敗血症の人の熱を下げるために解熱剤だけ使用して、抗菌薬を使用していないようなものです」
と、書きました。
もちろん、悪液質で貧血が進行することもありますが、二日連続で輸血したのであればそういうことを考えてしまいます。
その状況下で渡米できるか・・・ということです(激しいDICがなければ良いのですが・・・)。
2つ目に温熱療法がどの程度効くか・・・という話です。あくまで温熱療法にしても「代替医療」の域を出ません。それが誰にでも効く万能の医療であれば「保険適応」になっています。
恐らく、どのような治療法も根拠がなくては行われません。例えば白血病の治療中に激しい敗血症を起こした患者さんが最初の治療で信じられないくらい改善していたこともあります。敗血症を打開するために、体の免疫がすごく高まってがん細胞ごと駆逐したのかもしれないなぁなどと・・・根拠のないことを思いながら、患者さんや家族のことを思い喜んでおりました。
しかし、それが全員に起こるわけではありません。敗血症を起こしただけという方もいますし、それが元でなくなる患者さんだっているわけです。根拠がなければ医療としては不適切です。
どういう治療法をどのように実行するのかわからないのですが・・・、(温熱)免疫療法が劇的に効いているのであればニューヨークに住む温熱療法を行なっている日本人医師・・・でピンときそうな気がします。嫌な書き方をしますが、可能性をよく考えていただきたいのです。
否定するつもりではないです。僕も患者さんの中で末期に相当する(西洋医学的な方法がなくなり、いくつかの病院にセカンドオピニオンにも言っていただいた患者さん)たちが、「こういう治療を受けてみたいがどう思うか?」と相談してくださったことがあります。
この段階では僕は否定も肯定もできません(僕ががんに対してできることがないので、緩和をしているため)し、できることは真央さんの主治医の先生と同じで症状を緩和し、家族とともに良い時間を過ごせるようにすることだけです。
それゆえに
「僕が否定することはできません。もし、紹介状が必要であれば書きます。ただ、どの治療法も根拠があるわけではないですし、お金だけかかってしまう可能性もあります。ここから先は闘病の仕方(完治をあくまで目指すのか・・・)という話ですので、●●さんのお気持ち次第だと思います」
というような話をしました。実際、お一人は受けにいった方がいました(他はいなかったです)が、治療の準備中に亡くなったと聞きました。
あくまで代替療法は代替療法です。もしかしたら、数少ないうまくいく人の中に入るかもしれません。繰り返しになりますが、それがすごく有効であれば「標準医療」になっています。そうすれば多くの患者さんが恩恵に預かりますし、多くの人が行うようになれば機器などの開発も進み、安く治療ができるようになるわけですから。
CARTに関しては根拠としては白血病や悪性リンパ腫であります。CARTというのは(癌)抗原を認識させる「キメラ型抗原受容体(CAR)」をもつT細胞を入れることで免疫を惹起する治療です。
「がんの種類」「がん抗原の種類」とかによって効果は変わると思います。乳癌でどの程度の効果があるかはわかりませんが、効く可能性はあると思います。
血液腫瘍だと「抗がん剤」でがん細胞を減らしてからCARTを入れるようなスケジュールだったと思うのですが(すいません。記憶だけで書いています)、乳がんはどうなのか(多分、Osteosarcomaとか色々やっているみたいなので。HER2のCARTはあるみたいですし)。あと、体の中で戦いが起きますので、それなりにサイトカインなどが出ると思います。特に高腫瘍量の状況では(下文献参考)。
そういうことで体調を整える必要もあると思います。ただ、体調を整えることだけに専念していると、がんは進行していきますのでますます難しいです。
もし、CARTを念頭に置いているのであれば、CART作成期間も必要ですので、それを行いながら体調管理をすることになると思います。
(CARTの日本語文献:http://s-igaku.umin.jp/DATA/61_04/61_04_02.pdf)
そういった様々なことを考慮して、海老蔵さんたちに主治医がアドバイスされるとは思います。主治医の先生と海老蔵さんたちが最善の方法を見つけて、治療に向かうことを祈念しております。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また
P.S
僕ならば多分漢方薬中心(十全大補湯や補中益気湯などの補剤)で対応するかもしれません。やはり、全員に効くわけではないですが、たまに有効(例えば外科で余命3~4ヶ月といわれていた方は1年以上ご存命ですし、僕がいなくなる頃には転移巣を含め腫瘍が小さくなっていました。抗がん剤は使ってないです)です。それならば保険が効いて、安い方がいいかなと・・・。
ただ、やはりダブルキャンサーの方全員に良いわけではないのですよね。悪い結果はなかったと思うのですが、あくまでサポーティブな治療ですので。
妹が産まれる までわかっているんですね。
予定はいつ頃でしょうか。
……
というか いつの間にアンフェタ先生は 単身赴任なのに製造していたのかと(汗)。
お嬢さん 赤ちゃん卒業してたんですね。 もうオムツも完全卒業ですか?
なんだかんだ言っても まだ3歳です。 お姉ちゃんだから我慢しなさい とかあまり言わないであげてくださいね。
私自身がそれで だんだんひねくれちゃったので。 みんなが下をかわいがる+お姉ちゃんだから我慢しなさい・お姉ちゃんだからしっかりしなさい は幼いながらにストレスになり 寂しくもなります。
ママは赤ちゃんにかかりきりになるので、どうぞパパがたくさん愛情をかけてあげてください。
そうなると 連休はやっぱりのんびり。
絵本読み聞かせとか いいですよー。 またはクラシックなディズニー映画をレンタルするとか。
古い 白雪姫やダンボやバンビは その美しい背景ややわらかな動きは 小さい子も惹き付けます。
テレビをつけると 隣の国の荒んだ画ばかりで、子供には見せたくないですよね。
さて。
海老ちゃんのは なんといってもゲスな女性週刊紙ですからねぇ。
話半分というか あることないことだとまともに取り合うものでもないでしょう。 歌舞伎界に近い関係者の話 なんて誰だよw というレベル。
輸血して39℃もの高熱が続いてて、いまさら海外で代替療法なんて 勧める医師がいたら見てみたいくらい。
自己血輸血ならまだしも、そうではなくて高熱はヤバイような気がします。 食べられないようですから高カロリー輸液でしょうし、海外に行く云々よりも自宅に帰って在宅医療でどこまでやれるか? という状態じゃないかな。
頑張ってほしいですよね。 下の男の子は3月に3歳になったばかり。
アンフェタ先生のお嬢さんと月齢はあまりかわらない、まだまだ母親が恋しく甘えたい年頃ですからね。
せめて母の日まで… どうでしょうねえ。
夜中に工事する音がうるさくて眠れなかった、と海老ちゃんに言ったようですが 病院が夜中に工事はないと思います。 目の前の道路工事等があったにせよ 窓を開け放っているわけじゃなし。
軽く せん妄が来てるのかな? と思いました。
自分の親や友人知人を見ていると、末期ガンてある時急にガタッと弱ってきますよね。
食べられなくなり、立てなくなり排泄がうまくいかなくなり。
いろんなことを心の準備をすべき時期なのではないかと。 それは後になって「そういえばあの頃」と気付くものですけれど‥。
幼子のために、って気合いだけで 綱渡りのように頑張っておられるのがわかるだけに 切ないです。
まあ 彼女も川島なお美さんと同じで 積極的治療を避けてきたんですから(避けたから存外持ったのかも知れないけれど)。
いまさら代替療法するなら もっと早くに手を打てたのではないかと思います。
入院までは 体にいいと言われる民間療法をあれこれしていたようですし。酵素風呂やら健康食品やら。
今も海老ちゃんが 煎じ茶を届けたり いろんなエキスの手作りスープを差し入れたりしているようではありますが、そういう段階じゃない気がしますね。
何かにすがりたいのはよくわかりますけれど。
私も 友人や妹にいろいろ勧められて いただきました。
フコイダンやアガリスク、プロポリスにミドリムシ、アサイー。 肝臓にはシジミだよ!ってオルニチンサプリをくれたり、血圧には黒酢だ と持ってきてくれたり。 腎臓に炭が効くから と飲む炭をもらったり。
正直、ありがたいんだかありがたくないんだか‥。
同じ闘病者ですから 藁にもすがる思いはわからなくはない。
けれど、保険治療にせよ民間療法にせよ非化学的療法にせよ 限界は必ず来ます。
少しでも楽に、小さなお子さんたちと過ごせるよう 応援しています。
命の終わりが見えて
一番怖く不安な時期でしょうけれど、ちょっとでも有意義に過ごせたら いいですね。
根拠もない療法に数千万かけるより、在宅支援の力を借りながら 家族と静かに笑顔で過ごすほうが よっぽど心にも体にもいいんじゃないかなー。
24時間体制で対応してくれる在宅サポートもあることですし。
というか。
ゴシップ女性週刊紙も もう少し配慮あるネタ書けないもんですかね。
本当につらい状態で一生懸命闘病している患者を 興味本意で脚色して書かないであげてほしい。
他のあらゆるガン患者さんにも不快でしかありません。
売るためにせよ 最低限の配慮が必要ですね。
愛だの恋だのなら 盛っても構わないですから。
先生、娘さんにがお姉ちゃんになるのですか?おめでとうございます。
私も同じ子育て中の親として小林麻央さんのことはいつも気になっています。父が悪化しだした頃闘病のことも公表されましたので余計に。
CART療法のことを父が闘病中先生にブログで教えていただいて当時しらべましたが、難治性悪性リンパ腫で治験を行っている大学病院をみつけましたが既に脊髄湿潤しており適用外で、実際2ヶ月後に亡くなりました。今でも第一段階の抗がん剤でリンパ腫が取り切れなかっ時に治験のことを知っていればと、思うことがありますが、様々な要因で地元の病院で治療を受けるしかありませんでした。全てはたら、ればでしかありませんが。
小児がんの先生のインタビュー記事か何かでは研究ではCARTを50万円で行えるといった内容の記事を読みました。50万円でできることがなぜ治療費5000万円かかるのでしょうか?細胞を取り出して加工するところまでの話なのかもしれませんが…
小児の白血病にも有効な治療のようですね。
そんなに良い治療法なら早く日本でも治療できるようになってほしいと思います。
温熱療法を行っている医師がアメリカでCART治療も行っているのか?よくわからない報道ではありましたが。免疫療法のワクチンや、陽子線治療など悪性リンパ腫は適用外のことも多く、経済的にも保険外で何百万も払えないし父は保温したりR1ヨーグルト食べるくらしかできませんでした。
海老蔵さん夫婦は、有名人で一般人より経済力もあるでしょうから色々注目もされ大変だと思いますが色々な治療法も検討されるのか。10歩あるくのもやっとなのにアメリカまで?と思ってしまいますがそれくらい、助けるためになんでもかんでもしてあげたいと思う気持ちは理解できます。
父もまさしく一週間前まで普通に歩けてたのに、一週間後ほぼ寝たきりで話しもできなくなりそのまま亡くなってしまいましたので末期がんとはそういうものなのだと思っています。
麻央さんに奇跡が起こることを願わずにはいられません。
アンフェタミン先生ご家族水いらずで素敵なゴールデンウイークをお過ごしください。
こんばんは、コメントありがとうございます。
2人目は単身赴任先から帰ってきたときに、うまく行ったようです。
オムツはまだこれからですが、教えてはくれるのでしばらくしたら取れるのだろうと。
今日もたまたま「お姉ちゃんになっても、お父さんとお母さんの大事な子供だからね。何かあったらいつでも守ってあげるからね」と言いました。
のびのび、健康に育って欲しいと思っています。
クラシックのディズニー参考になります。ありがとうございます。
海老蔵さん、小林麻央さんの記事の信憑性は僕もわかりませんが、この記事から思ったのは上記のようなものでした。
実際、医師はあまりそう行ったものは薦めないのではないかと思います。医師以外の推薦とか・・・。話がどこからか出てきたとか。
何か聞こえないものが聞こえている可能性はなんとも言えませんが、体が大変辛い状況だとは思います。医師ができることとして、そう行ったものを緩和することもありますので、様々な方法を使って欲しいような気がします。
フェイスブックに「ありがた迷惑なもの」として、「素人のお節介(医療の)」というのがありました。そうだろうなと思いました。
記事の信用性については低いのかもしれませんが、それに反応した僕も軽率かもしれませんね。
また、コメントいただければと存じます
こんばんは、コメントありがとうございます。
お父様の件は改めてお悔やみ申し上げます。CARTだけでなく、免疫療法は「脳神経系」には厳しいと思われます。
同種移植をコントロールしていない脳の悪性リンパ腫に行って、うまく行ったという報告がありましたが、なかなか厳しい状況です。
治療費5000万はおそらくアメリカでの医療費なのだろうと思います。僕も詳しくは知りませんが、アメリカだと日本の医療の数十倍はかかることが多いので、そうなのだろうと。
多分、温熱療法とCARTは別の医師だと思います。
助けるためにできることを全て行いたいというのは、家族として当たり前の感情だと思います。僕もできることなら奇跡的なことが起こることを祈念しております(たまに医師としても奇跡としか思わないことが起きます)。
また、コメントいただければと存じます。