新・眠らない医者の人生探求劇場・・・夢果たすまで

血液専門医・総合内科専門医の17年目医師が、日常生活や医療制度、趣味などに関して記載します。現在、コメント承認制です。

臨床研修病院医師確保政策:合同して対応するなど、考えたほうがよくないかな?

2012-05-13 11:33:44 | 医療

さて、追加でもう一つ。

 

宮崎県の話です

現場発:臨床研修医確保 医師獲得に各病院が努力 /宮崎

http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20120511ddlk45040503000c.html

毎日新聞 2012年05月11日 地方版

 ◇前年度29人、今年度は倍増の58人

 臨床研修制度で、新人医師が4月から県内4病院で経験を積んでいる。今年度の研修医は、全国最少レベルだった前年度の29人から倍増し、過去最高の58人。研修医の確保は医師定着に密接に関係しており、各病院は獲得に向け、努力を続けている。【百武信幸】

 県内で研修している新人医師は、6病院のうち宮崎大付属が前年度比21人増の43人、県立宮崎が7人増の12人、宮崎生協は同数の2人。前年度ゼロだった県立延岡は1人を確保したが、古賀総合と県立日南は前年度同様いなかった

 県内の研修医が増加した大きな理由は、宮崎大医学部が創設した地域枠の学生が卒業時期を迎えたため。しかし、研修医増加がそのまま医師確保につながるとは限らない。どこを選ぶかは、条件やプログラムの魅力、PRにかかり、各病院は特色を出すのに懸命だ。

定数4人に対し2人が応募した宮崎市の宮崎生協病院は4月2日に研修を始め、今月7日からそれぞれ1人の患者を受け持つ。同病院は、入院患者数が少ないとして研修指定の取り消しが危ぶまれたが、署名活動の動きもあり、3月に継続が決まった。少人数を生かし、医師の希望に合わせてプログラムを作るのが同病院の特徴で、宮崎大医学部出身の長友恭平さん(24)はきめ細かいプログラムに魅力を感じて選んだ。「大学病院は8〜9人の患者さんを診るので経験を積む意味では大きいが、ここは1人の患者さんに時間をかけられる。診療の技術をじっくり身につけたい」と話す。

 もう一人の松田隆志さん(25)は宮崎市出身で、山口大医学部を卒業後、戻ってきた。学生時代、同病院の実習に参加したことが研修先決定を後押しした。ある医師から「最も医療が必要なのは、病院に行けないような患者さんだよ」と聞き、「往診など地域に密着した医療でそうした患者さんをサポートできたら」と、地域医療を担う気持ちを強めたという。

一方、県立病院は医学生が宮崎、延岡、日南の3病院を1泊2日で回るツアーを3月に開いた。将来の研修医確保もにらんだ企画で、いずれも宮崎大医学部の4人が参加した。県立病院は高度な医療を担う大学病院に対し、軽症から比較的重症の患者まで幅広く患者を診る。宮崎病院の救命救急科の担当医師は、救急搬送が他病院より圧倒的に多く、研修医も気管挿管や心肺蘇生に参加することなどを説明した。

 地元で小児科医を目指す6年の川崎真由美さんは「小児科の病院ごとの違いを見て選びたい」。6年の高妻美由貴さんは「救急搬送件数も多く、たくさん研修を積めるのは魅力的」と話した。この日は延岡病院で夜間当直も体験した。

 研修医が各病院にバランスよく配置されれば、医師の地域偏在解消にもつながる。県医療薬務課医師確保担当の児玉祥一主幹は「プログラムは病院ごとに特徴がある。病院と連携し、それぞれの良さを説明会などでもっと情報発信していく必要がある」と話した

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医師確保のための様々な努力が積まれております。

 

ただ、研修医の配置が医師の地域偏在解消につながるというのは本末転倒な気がします。研修医はより良い研修、より良い指導を受けて、より良い医師になっていきます。人員に関して研修医に期待している病院ではそういったことの期待ができないと思っています

僕であれば最後に書かれているように「強いところ」を生かして、研修医がおのおのの施設を回ることができるようにしますね。まぁ、その分「来ない診療科には研修医は来ない」ですが、より良い医療を将来提供できるようになるかもしれません

 

いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。

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