こんばんは
今日は久しぶりに統計ソフトを動かして、新しいデータの解析をしてみました。もう少し情報を増やすつもりですが、面白い結果が出てきています。
何かをし続ける。動き続けるほうが性に合っていると思っています。
大腸がん分子標的薬、新しい効果予測法開発-慶大医学部研究グループ
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130619-00000003-cbn-soci
医療介護CBニュース 6月19日(水)19時36分配信
慶大医学部は19日、切除が不可能な進行・再発大腸がんの治療に使われる分子標的治療薬の効果を予測する方法を新たに開発したと発表した。同大医学部の研究グループは、「薬剤選択に新しい指針を与えることで、患者一人ひとりに最適な治療法の実現が期待される」としている。
切除が不可能な進行・再発大腸がんの化学療法では、従来の細胞毒性を持った抗がん剤に加え、細胞内シグナル伝達を制御する分子標的治療薬が、患者の生命予後の延長に重要な役割を担っているという。
同大医学部外科学教室の北川雄光教授らの研究グル―プは、分子標的治療薬の一つであるセツキシマブに着目。セツキシマブは、大腸がん細胞の表面にある上皮成長因子受容体(EGFR)を標的として結合し、その活性化を阻害して効果を発揮する。しかし、KRASと呼ばれるタンパク遺伝子が変異した大腸がんに対しては、十分な治療効果が得られないことが臨床試験で明らかにされていた。
KRAS遺伝子の変異の有無を調べることで、セツキシマブの治療効果が見込めない患者への投与を避けることができる。一方で、遺伝子の変異がなく、治療効果が見込まれる場合でも、実際に効果が認められる患者は40―60%とされ、これを100%に近づけるための新たなバイオマーカー(効果予測法)の開発が求められていた。
北川教授らの研究グループは、セツキシマブ自体を一次抗体として使う検出方法を開発。この新しい手法で測定した結果、大腸がんの細胞膜の表面のEGFR発現量と腫瘍の増殖を抑制する効果の相関を示すことに成功した。
今回の研究で、この検出方法の新しいバイオマーカーとしての可能性を示せたことから、研究グループは、「今後は臨床検体を用いた検証を重ねることで、KRAS遺伝子に変異のない大腸がん患者の中から、特に高い治療効果が見込める症例の抽出が可能になる」としている。この研究成果は19日付(日本時間)の科学誌「PLOS ONE」オンライン版に掲載された。【新井哉】
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こういう解析って重要ですよね。
予後の予測だとか、効果の予測ができるというのはとても重要なことだと思います。
例えばある2つのおもな薬剤があって、そのどちらが「患者さん」という個に対して有効かがわかるというのは大事ですよね。80%の人に効果があるといわれても、患者さんにとっては残りの2割に入ってしまったら意味がないです。
患者さんに対してベストの治療をするために、さまざまながんの領域ではバイオマーカーは探し続けられています。
僕の臨床現場で簡単に使える(日常臨床で使用されている)ものの中で、効果を予測できるものを探しているところです。
意外ともう少し症例数が増えて、今の解析通りのデータになれば発表も可能になるとは思っていますが。
「ある疾患の患者さんたち」という括りから、「ある疾患を持った患者さん」へ個々の患者さんに合わせた治療ができるように頑張っていきたいと思います。
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。