さて、続けます。
眠いうえに酒を飲めなかったから、思わずビールを口にしたら眠くなってきました。
本当は今日は医局の忘年会で…参加したかったのですけどね。仕方がない・・・と、一人でビールを飲んだら
「眠いw」
そんな状況です。まぁ、いいでしょう。酔っているわけではないので。眠いだけw
眠いので簡単に書いてみます。10日間ほど時間がありましたので、いろいろ考えました。自分自身が何をしたいのか…ということに関して。
当然、医師としては血液内科医、腫瘍内科医として臨床現場に立ち、多くの患者さんに尽くしたいと思っています。その先には僕が求めている、さまざまな知識・発見があると思っていますし、それが何よりも楽しみです。
研究もしたいのですが、いま複雑な「がんの生物学」がわかってきています。僕はもともと生物学者志望(小学1年から高校2年まで一貫して言い続けたものです)ですので、こういった話が大好きなのですが…物事は複雑さの先に必ず「単純」なものがあると思っています。
多くの知識がなく、こういったものだ…と単純に考えられていたものが、知識が増え「複雑化」しています。アザシチジン・・・メチル化というものを解除する薬ですが、遺伝子に変異がなくても「メチル化」することで遺伝子が機能しなくなるなど昔は考えもしなかったと思います。p53というたんぱく質があります。このたんぱく質だけで200も300も機能があるといわれている「がん抑制遺伝子のかなめ」のような存在ですが、どうしてこれほど複雑な機能が一つの物質にあるのかわかれば・・・。どうやって機能しているのか。
きっと、さまざまなことがわかり、最終的に単純な真理のようなものが出てくるのだろうと思っています。本当に・・・そういった真理が知りたい。がんの生物学における「真理」がわかれば、心の底から満足して死ねるのだろうと思います。少なくとも追求していくことができればw
あ~。そのためには英語だけはやらないとな~。今にして思えば、英語だけは真面目にやっておけばよかったなw
さて、医師としてはそう思うのですが…ほかにもいろいろ考えていました。時間があったものですから。
僕は教育が重要だと思っています。誰もがそう思っているといわれると思いますが、日本が「下降」しているこんな時だからこそ、教育が最も重要なのだと思っています。
日本が下降している。だから教育や社会福祉に使う金よりも、日本を立て直すのに必要な経済などに力(資金)を集中させるべきである。そう考えることは一つの考えだと思います。しかし、日本を立て直すためには数年で立て直すとかいうレベルではないはずです。
そんなに短期間で物事が成り立つと思っているなら、それこそ物事の本質を見ないで「対処行動をしているだけ」にすぎないと思います。
僕はあくまで…今を変えることができるのは20~40代くらいの世代の人間たちがまず動き、それが将来に引き継がれ発展していく。それが必要だと思っています。
仮にですが「教師」が「自分より教え子・弟子が高い位置に行く」ことを良しとしなければ、当然ながら「レベルが下がっていくだけ」です。
もし、そうでなかったとしても「状況が悪化したから」といって、教育レベルを下げていけば「レベルが下がっていくだけ」ではないかと。
むしろ、状況が悪化している時だからこそ、10年、20年先を見越した教育改革・人材教育が必要であると思っています。
僕は大学にいる間、僕が接した研修医の多くに「僕が研修医の時よりも高い能力、識見を・・・」というのを目標に指導(+経験させること)をしてきたつもりです。少なくとも僕が来年大学に帰るとしたら、その頃戻ってくる後輩2人は「研修医時代の僕よりは高く」飛翔し、帰ってきたときにも僕よりも高い位置でさらに飛翔すると確信してます。
他の研修医の先生にも「僕はこういう指導を受けたかった」と思うことはしてきたつもりです。厳しかったかもしれませんがw
そうでなければ「レベルが高まっていかない」じゃないですか。
日本のレベルと医局レベルを比較してはいけませんが、常に構成が高まっていくようなシステムにできなければいけない。そう思っていますし、そうする必要があると思っています。
僕は「医療」でいうならば「医局改革」の必要があると思っています。以前、某医学系雑誌に匿名で「横断的な教育組織」へ医局を変えるべきだと書きました。今でも考えは変わりません。
医療における「臨床」「教育」「研究」の3つの分野において「臨床」と「教育」は横断的にすることで、それぞれは高みを目指していけます。新たなシステムに変えることができないのは「古いシステム」の成功にしがみついているだけ。新たな時代が来た時に「古いシステム」のままで対応できるわけがない。「インターネット」という情報化の時代に「紙媒体」で情報をやり取りしていたらどうでしょうか。
今年の頭に「アラブの春」と言われる出来事がありました。アルジャジーラとインターネット、特にインターネットが重要な役割を果たしました。
この情報化の時代に「インターネット」をうまく利用できなければ、情報にのまれ、取り残され・・・そうなることは必定だと思います。
教育に関しては「医局」という「医療」だけではなく、一般教育もいろいろ考えてしまいます。
僕は昔から「多重知能理論」を僕なりのものですが持っていました。ハワード・ガードナーの多重知能理論とは異なる、僕の考え方ですが・・・
「すべての人の才能の総量は同じである。ただ、その才能の配分が違うだけ。才能は傾きであり、時間をかけても(まさに掛ける:×)傾きが0に近ければ能力の伸びは少ない」そう考えています。だから僕は「すべての人の才能」を尊敬します。少なくとも僕よりも高いセンスを持つ分野が必ず人にはある。
本当は子供のころからそういったセンスを伸ばしてやる必要が、これからはある。今までの教育は画一的で「一定レベル」の人間を大量に作る(表現が悪いですね)にはよかったと思いますが、これからは知識や情報をどう応用できる人材を作るか。情報が無限にある中で、必要なもの、自分に関係のあるものを選別し、応用発展させていく力。全員が同じものを身に着けているよりは、複数のとびぬけた分野を持つ人材が「でこぼこ」にいるほうが良い。画一的な教育をしても、これからの時代には意味が乏しいのではないでしょうか。最低限必要な教育を行いながら、得意分野を伸ばしていく。「知識」「情報」の奔流…知恵の時代に入っているのだと思います。
一般教養は必要です。僕は高校時代からは「教育」を「大学入学のための知識遊び」と軽く見積もり失敗しました。まぁ、高校入試も半年前から1時間も勉強しないで受験しましたけどね…(本当にやる気が出なくてw)。大学に合格したものの、今でも「高校時代に遊ばなければよかった」と後悔しています。まぁ、後悔というのは「後で」するものですから、仕方がないのですけどw
さて、そんな僕が「教養」をこれ以上減らすか…というと減らしません。変えるのは2点。
1、評価の仕方
2、自由科目の設定(得意分野を選ぶ、もしくは何が得意か、何が面白いと思うか・・子供のころから追及する)
この2点を僕は導入したい。
評価の仕方と書きましたが、5段階評価を止めるとかそういう意味ではなくて「試験」は力試し。勉強のきっかけにすぎない。やはり、何をしたいのか。子供たちにも目標を常に持ってもらうべきです。何を目標にするのか。目標を達成できたのか。「ポートフォリオ」的な考え方ですが、適切な目標を設定し、それに向けて自分自身でどうそれを達成し、実際にできたのかが重要ではないかと思います・。教師はそれを助け、最後に評価する。
目標を達成できた子供はすべて認められる。
全ての人は「面白い」と感じたもの、認められた能力の分野で花を咲かせるのではないかと思います。僕は生物学や医療の分野でした。
子供に大きな目標・・・まさに人生の目的のようなものをみつけるのは時間がかかるかもしれません。
しかし、そういったものを早期に見つける。そうして細かい目標を次々に達成する。そのための自分探しの時間はあってしかるべきです。もしくは自分の目標を達成するために必要な時間を。
僕はその二つが今後の子供の教育に必要ではないかと感じています。
もちろん、僕は完全な人間ではなく、むしろさまざまな欠点がある人間です。しかし、そのような欠点のある人間が大勢集まって、より良い案を作り出していくのではないかと思っています。
僕は僕の職場の「医療システム」を変えることができないかと思っています。僕の考えを職場の同僚(というか、立場上は部下になる)に話をしたところ、現場としてはそういうシステムに変えてほしいという話でした。
僕が「どうせ変わりはしないよ。この職場w」と考えていても、僕がもしこの職場に居続けるのであれば「変えに行く」でしょう。
それが僕という人間だと思います。
しかし、僕は一番重要なのは「日本の教育」だと思っていますし、次に「がんの生物学の真理」です。
あ、その前に一応、家族ができたら「家族」とさせてください。僕自身は「自己犠牲」でもなんでもOKです。けど、自分よりも友人や仲間を大事にしたいと思っていますし、それが僕だと思っています。けど、優先順位をつけるならやはり家族を上に持ってきたいですね。
だから今の職場の改革は公的には3番目。僕が思っているくらいのこと(具体的な、より具体的な考えも含め)は恐らく少し考えている人は考え付くはず(実行するかしないかは別として)で、それを行うエネルギーの大きさが・・そして「すぐに成功する類のものではなく、10年先、20年先を見据えたもの」である性質上、今のシステムではなかなか難しいのかもしれません。
まぁ、僕のイメージでは・・・文句は出ないはずなんだけどな(どこに不利益が出るのかが、僕の中では不明)。
そう考えています。
僕はこういった目的をもって人生を歩んでいきたいと思いますし、死んだときに何を残しているのか、周りがどういってくれているかは僕の知るところではないですしねw
ということで、10日ぶりの自宅での睡眠…をこれからとりたいと思います
いつも読んでいただいてありがとうございます。今後もよろしくお願いいたします。
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それでは、また。