2023年2月…愛知県芸術劇場で行われた
「Whitney Houston's Hologram Concert(ホイットニー・ヒューストン ホログラムコンサート)」に行く
ホンモノが出てきて唄う訳でもないのに、チケット代は12500円
正直、一庶民の私は悩んだけれど…
振り替えればウンと若い頃、今から約30年くらい前にみた映画「ボディーガード」の記憶は色褪せてはいないし
そもそもは
Whitney Houstonの唄声…あのケビン・コスナーとの共演、そして「ボディーガード」のテーマ曲「I Will Always Love You」での唄声に震えるほど感動して…
そんな中、ある日、レインボーホールでWhitney Houstonのコンサートがやるとの情報が…
もう「生」でみたくてみたくて電話予約…必死に電話をかけても繋がらなくて、約数時間後、奇跡的に繋がったと思ったら、残っていたのは立見席…立見席といいながら席があるわけではないよ!立ち見!!それでもWhitney Houstonがみられる喜びでテンションはあがってた…
そのコンサートは、ナ、ナント1時間遅れ…立ち見だったので…ただただ立って待ってたのが辛かったそんな記憶が残っている…
で、コンサートが始まったら、1時間ちょっとでおしまい、かなり物足りない感じで終わっちゃった思い出が…でも、あの名曲「I Will Always Love You」が「生」で聴けて、あの映画で感動したような美しく力強い歌声で魅了してくれて、それなりに満足して帰ったことを憶えている…
その後、数年後に、またまたWhitney Houstonのコンサートがあるとの情報が…でも、この頃よくあった、外タレの「名古屋飛ばし」
でも、私、大阪城ホールまでWhitney Houstonを観に行ったんだな…その時は、心底がっかりした思い出が…やはりコンサートは、1時間強、90分も歌ってなかったんじゃないかな…ただ、レインボーホールと違って、意味もなく1時間待たされるということはなかったと思う…まあ、この時は、立ち見じゃなくて、席があって座って待ってたから、そこそこスタートが遅れたかも知れないけど心には残っていない…それ以上に愕然としたのは…「DIVA」…歌姫と呼ばれていたのに、声が、あの高らかに歌い上げる音域がでなくなっていたのである…
楽しみにしていたあの名曲「I Will Always Love You」も歌ってくれたよ…でもWhitney Houstonの音域が狭まっていたことを配慮したような、アレンジに換えられていて、映画で見たあの曲とは別物…
もう、がっかりした思い出が…
わざわざWhitney Houstonを大阪まで遠征して観に行ったのに…
もう2度とWhitney Houstonのコンサートは観に行かないぞって…そう思ったことを…ふと思い出した
もちろん、それ以後、Whitney Houstonは日本でツアーをやったのかどうかわからないけど、その時には麻薬に手を出してたから、声が思うように出なくなっていた…なんて情報なんぞ、知るべくもなく…
でも…でも…その後でも映画「ボディーガード」を繰り返しみては、あの歌声に感動し、もちろんサントラ盤も購入して、何度も何度も聴いていた…
…と、それなりにWhitney Houstonにハマっていた私
時が経ち、もうほとんどWhitney Houstonを聴かなくなった今年のお正月に
映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」
をみたんだな…
あ、そのブログのリンク貼っておきますので、お時間あればぜひ!
2023元旦ファーストデー「TOHOシネマズ東浦」へ映画「ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」を観に行く!
もう、その映画でのWhitney Houstonの唄声が凄すぎて…もう感動モノの唄声が再熱してきて
ホンモノが出てきて唄う訳ではないけど、そもそも、ホログラムといったコンサートは「初音ミク」さんがそうなんだろうけど、みたことがなくて…ちょっと気になって
ホンモノじゃないのに、チケット代はちょいと、高いと思ったけど、これを逃すと二度とWhitney Houstonに会えないような気がして
清水の舞台から飛び降りた気分で…いや現実的な喩えは、競馬で1万円やられたと思えば…と思って行ってきました
「Whitney Houston's Hologram Concert(ホイットニー・ヒューストン ホログラムコンサート)」
生演奏でした!生演奏!!バンドのみなさんは「ホログラム」ではありませんでした…「生」…ちゃんと生きていました…
バンドマスターは、レニー・クラヴィッツのツアーにも参加したキーボード奏者、Kaleb James
ギターは菰口雄矢さん、ベースはLawrence Daniels、ドラムはJay Stixx
この4人の面々がホログラムのWhitney Houstonの唄声に合わせて生演奏!
さらに4人のダンサー、TAKA、ANGEL、NADiA、RICKYさんがホログラムのWhitney Houstonと踊る!踊る!!
48歳で亡くなったWhitney Houston
もし、ホンモノだったら、ここは59歳
でも、ホログラムのWhitney Houstonは20代から30代前半…全盛期のWhitney Houstonでした!!
なんでも、Whitney Houstonのホログラムは、過去のライブパフォーマンスのデジタルマスター版を使用しているらしく、生バンドの演奏とダンサーたちが、そのホログラムのWhitney Houstonと一緒にステージを演出していく…
ライブ映画やフィルムコンサートと呼ばれるものとは、明らかに異なる臨場感…
まずは、オープニングで、ダンサー4人が踊る!踊る!!
…と、舞台袖から登場する…なんていったことはなく…突然、浮かび上がるように現れるWhitney Houston!
ステージの照明で、角度によっては、足が透けてるよ!なんていったツッコミは置いといて、限られた範囲内ではあるが、リアルに動くWhitney Houston
まずは、ノリノリのナンバー、4人のダンサーと一緒に動き回りながら歌う
「Higher Love」
そして、あたかもそこにいるように次の曲を歌う前に挨拶のMCを語るWhitney Houston
なんとも不思議な世界観…臨場感はあるけど、あきらかにホンモノとは程遠い…
イントロでサックスの音色が会場を包む…サックスの音は「生」がよかったな…とは贅沢な感想
続いてはバラード
「Saving All My Love For You」
ジャズ風のサウンドにのせて、ホログラムだから、当然と言えば当然なんだけど、圧巻ともいえる心に沁みるWhitney Houstonの唄声…
もう鳥肌もの!!まさに、全盛期のWhitney Houstonがステージに浮かび上がっている…
ただ、ホログラムだからこそ、仕方がないんだけど、歌い終わるとスーッと幽霊のようにステージから消えるのよ!!
なんか、これが妙に淋しくて…ああ、やっぱり亡くなちゃってるんだなと、当たり前のことを切なく感じたり…
でも、次の曲のイントロが流れると、またステージ中央にWhitney Houstonが現れるんですけど…嬉しいことにステージ衣装を替えて…
続いてもバラード
「All The Man That I Need」
1982年にリンダ・クリフォードが発表した曲を、Whitney Houstonがカヴァーした曲…でも、もう完全にこの歌はWhitney Houstonの世界観に包まれて…
もう感動のあまり心が熱くなる!!この歌声を聴いていると、まるで、ホンモノのWhitney Houstonがウンと若くなって…私も20代に若返って、そこにいるような気になってくる…
「I Have Nothing」
映画「ボディーガード」のシーンが蘇るよう…もう歌を聴き入っていると、私の心は20代に…若返ったかのよう!!
ホログラムということを忘れ、もう圧巻の唄声に、思わず拍手しちゃっている私がここに…
続いては一転、ダンスナンバーを
衣装を替えたWhitney Houstonがダンサーと共に、限られた範囲内で、けっして、ステージの前方に立つなんてことはないけど、一緒に踊りながら歌う
「I WANNA DANCE WITH SOMEBODY」
Whitney Houstonよりダンサーが前方で踊るので、もうダンサーの一挙一動にくぎ付け…
そして、もう1曲、スローから始まって、中盤以降はノリノリのダンスナンバーを踊りながら歌うWhitney Houston
唄い終わるとスーッと消えて、衣装を替えて現れる
バラードを歌う前にはMCが、まるで、ホンモノが喋っているように…前から3列目だったので、表情まではっきりと分かる
タイトル曲は分からなかったけど、バラードを1曲
続いてもバラード曲
「Run to You」
あの…感動的な映画「ボディーガード」でも使われた曲…
いやあ、それにしても圧巻の唄声!全盛期の唄声は心に響く!響く!!
続いては、曲のタイトルが分からなかったけど
バラードから始まり曲の途中からアップテンポになるご機嫌なダンスナンバー
限られた範囲内をちょっとだけ動くWhitney Houston、その前を元気に大迫力でダンサーが踊るので、目は100%ダンサーの一挙一動に奪われる…
そして
「How Will I Know」
これまたご機嫌なアップテンポのナンバー
いかにも1980年代を想起させられるナンバー
ああ、あの頃は私も10代後半~20代前半…気持ちだけは、若返って!
でも歌い終わるとすーと消えちゃう…なんかこれが妙に哀しいのよ!!…生きていれば59歳
どんなんだったんだろう??少なくともホログラムのようなスタイルじゃないよね…このダンスナンバーも歌ってただろうか…
ふと、59歳の唄声を聴いてみたかったな…とご機嫌な曲なのに、しみじみとしちゃう…
「My Love is Your Love」
歩むようなムード溢れる曲調に色艶の感じられるWhitney Houstonのボーカルが映える
唄い終わると、姿は消え、ダンサーが踊りまくるダンスナンバーの後には、再度バラード曲
「Greatest Love Of All」
Whitney Houstonの包容力あふれる歌声
もう心が震えるほど…ホログラムでホンモノじゃないことは分かっていても…
日本語訳すると歌詞はこんなふう…
♪何を取られても構わない
でも私の尊厳だけは誰も奪えない
なぜなら 最も偉大な愛が
私を包んでくれているから~
この作詞はこの曲が1位を獲得する約1ヶ月前に乳がんのため亡くなったリンダ・クリードだった…ということもあり…若い頃から聴き入っていた曲…
切ないけど前向きで…歌声が滲みて沁みて
続いても曲名は分からなかったけど、バラード曲を
この曲、きっとホンモノのコーラスが入ったら最高なのにな…
あ、なんならMariah Careyもホログラムで…笑
そして、Whitney Houstonの曲紹介のMCが入って、
その後にはWhitney Houstonと言えばこの名曲
「I Will Always Love You」
アカペラから入り、もうその歌声は鳥肌もの
間奏のサックスはホンモノが欲しかった…
でも、背景の映像が素晴らしい
花火が打ち上がり、嵐が吹き荒れ星屑が舞う背景スクリーンの美しさ…が見事に唄声に溶け込んで
サビの「♪And I will always love you~」なんか、もうホログラムなのに目頭が熱くなっちゃって
生演奏をバックに全盛期の歌声…その唄声に大満足!!
でも、曲が終わるとスーと消えちゃうのがホント寂しさを募らせるのよ…もう、この世にいなんだなって…改めて感じさせるというか…
続いてはダンスナンバー、ダンサーが踊る!踊る!!!
圧巻のダンスナンバー
そしてラストは
「I'm Every Woman」
Chaka Khanのカバー曲
しっとりとメロディアスな曲調から始まり…途中からスタイリッシュなダンスナンバーに…
もうダンサーと共に豪華なフィナーレ
それにしても、ホログラムに生バンド演奏と本物のダンサー…なんとも不思議な空間
ホント全盛期にこんなセトリで一度観てみたかったな…としみじみと
最後に感じたこと…
ホログラムのWhitney Houstonが歌い終わると拍手するんですけど、一体私はは誰に向かって拍手をしているのか?とつい思っちゃう
圧巻の唄声に感動して、拍手をしたいんだけど、その歌声の持ち主は、ここには実際にはいないし…
でも感動モノのWhitney Houstonの鳥肌ものの唄声に、やっぱり盛大な拍手をしちゃうんだよな…
この拍手、お空のWhitney Houstonに届いたかな…
後日、再度「ボディーガード」をみる
みている間だけ…は、私は10代後半の気持ちでね…
同じ姿勢でみてたら、腰が痛くて…痛くて…
おかしいなあ…10代後半のはず…なんだけどな…