新・日記どす(DOS)

写真は「ビートルズ」のヘルプごっこ(笑)~音楽からB級スポット訪問記まで、幅広くいろんなことを…笑いをこめて…綴ります~

春風亭昇太さんのトークショー「お城歩きのススメ」…「にっぽん城まつり2023 feat.出張!お城EXPO in 愛知」…愛知県国際展示場 Aichi Sky Expo ホールCにて

2023-04-16 05:32:35 | お笑い

前回、いい加減にしろ!(城!)…っていうくらいだらだらと綴った

「愛知県国際展示場 Aichi Sky Expo ホールC」で行われた

「にっぽん城まつり2023 feat.出張!お城EXPO in 愛知」

 

今回はステージイベント

春風亭昇太さんのトークイベント

「お城歩きのススメ」のレポをばだらだらと…

 

司会は、クリス・グレンさん

12時40分ちょうどの時間にクリス・グレンさんが登場

やっと「にっぽん城まつり」に登場していただけると、春風亭昇太さんを早速呼び込む…

春風亭昇太さんの開口一番は

「クリスさんと並ぶと嫌だ!背の大きさが違いすぎる…凄く小さくみえる」と言いながらも

椅子に座ると同じ高さに…笑

「僕の座高が高いということ?」と笑わせる…

「この3回目にやっと来てくれて嬉しい」とクリスさんが語りながら、「いつ頃から城を好きになったか」尋ねれば

春風亭昇太さん

中1のとき、箪笥の中から桐の箱、中にはワカメのようなへその緒が入っていた…日本はへその緒を大事に取っておく風習があって、よくみたら生まれた地名がかいてあって、「清水市二の丸町」と…でも、そこにはお城がないし、なんだろうと思って、次の日、図書館に調べにいったら、今は何も残ってないけど、そこには江尻城という駿河に侵攻した武田信玄によって築かれた城があって、僕はお城で生まれたんだと…そこで興味を持って、いろいろ調べたら清水市内には、いっぱいお城とか館とかあって、それからずっと、中世城郭にハマっていると

お城で生まれたから、お城を好きになるべくして生まれた…でも、廻りからは城よりも落語を好きになれって言われる…と笑わせる…

 

落語とお城、どっちが好きかと訊かれれば、お城…笑…落語は仕事なので一生懸命やってる…と

で…噺家なので、全国各地、落語のお仕事で呼んでもらえる…そのときに勝手に新幹線の乗変更をして、3時間くらい前に現地にいって、お城を見てから、落語の仕事をする…なので、城を見にいくのに、交通費が一切かからない…羨ましいでしょう…笑…お金をもらってお城をみにいける…お城のない街ってないじゃないですか…日本の城の多さに感謝していると…

どういうお城が好きか?の問いには

中世城郭…お城のカテゴリーでは縄張り好き…現地に行かなくても、縄張り図を見ているだけでも御飯が食べられる…と笑わせつつ

クリスさんに着物のことを訊かれると

今川家のものだと、春風亭昇太さん

今川義元、NHK大河「おんな城主直虎」では、今川義元役をやって嬉しかったと

「ほぼ、しゃべっていない…セリフも覚えなくてもいい」と笑わせれば

クリスさんも「僕も出たいけど大きなハンディキャップがある…日本人、時代劇には、ない顔…」と口にすれば

 

「ルイス・フロイスならいける…」と返しつつ

ここで、きっぱり…笑…

ここに入ってきたら、桶狭間の戦いの展示があって、不愉快だったと…愛知県の人たちは、僕たちに勝ったみたいな雰囲気だ…と客席を大爆笑させて

ここからはNHK大河「どうする家康」の話題

春風亭昇太さん

NHK大河「どうする家康」はオモシロい!しょぼしょぼの感じの家康が楽しくて…大河ドラマは歴史の史実に基づいてやっているのではなくて、ドラマなので、ドラマはドラマとして楽しみ、史実は史実として勉強する…これがいいと思うと…

あんな話の展開…史実と違うというのは野暮な話

NHK大河「どうする家康」での今川義元役は野村萬斎さん

「死んだあと、よく登場している…」と笑わせる

「生きている姿は1回だけで…」と

クリスさんに「今川義元役を今回やれなくて残念に思っているか」と訊かれれば

残念ではない…セリフが多いんで…笑…あれは野村萬斎さんがいい…最近になって今川義元の扱われ方が変わってきて、とてもよいと

それまでは酷かった…雑に扱われ過ぎて…弱弱のバカ大名みたいな扱いがずっと続いて、でも近年の今川義元公はよくなった…中世の頃のちゃんとした今川義元公の本を読んでいる人に、今川義元を悪く言う人はいない…今川義元の研究も進んできたからかな…元今川義元としては嬉しい…これからといいところでやられちゃったので…桶狭間で…とまとめると

話題は日本酒に…

「日本酒は好き…今日は呑みながらやっていいとのことで…」と春風亭昇太さん

落語での呑んでるようにみせる落語の芸をみせることなく…フツーに呑んでました…笑

「こんなイベントはない…呑みながらやっていいなんて…」とご満悦の春風亭昇太さん

ちなみに呑んでいるお酒は、今川義元の亡くなった「桶狭間」

「大高のお酒なんだー」と嬉しそうな昇太さん

 

ということで話題は大高城のこと

大高城は砦も全て行ったと…つい先日、千田嘉博教授(城郭考古学)からメールがきて大高城発掘調査をしているようで、主郭部から、けっこう無理して作ったような砦がでてきたそうで、今、言われているよりも相当激しく攻められることを今川方は覚悟していたのだろうと…そうとう大変な城作りをしていたようで…ここは昔は近くは海だったと…

近世のお城は整っているけど、中世のお城は、すぐに観光の目玉になるようなものではないけど、まずは地元のみなさんに大切にしてもらえるといい…今、発掘されているように、ますます大高城は理解されるのではないか…と話をまとめて

続いては

沓掛城

僕(今川義元)が最後に出没した場所で…よくこれだけ残っていて、素晴らしいと…

平地にあるお城は壊しやすいのに、ここは奇跡的…主郭部がここまで残っているのは珍しい…堀、土橋などよく残っている…ここは桶狭間の戦いにおいても歴史的にも重要な場所…遺構としてもよく残っている…

今川義元の最後の夜…

ここにもうちょっといればよかったのに…でもしょうがない…大高城も攻められているから…海岸線から今川軍は攻めていったけど、助けに行くとなると、だいぶ遠くのところまで、助けにいかなくちゃならなかったから…その辺も計算していた織田方の作戦勝ちかなと…

続いては、クリスさんと一緒に行った

市場城の話題

豊田市にあるそうな、私は行ったことがないのでチェック!チェック!

なんでも石垣が凄くて堀も凄く、堀の数も多くて、中世と近世の中間、移行期のお城…砦がたくさんあって、巨石がゴロゴロ…巨石は古代から信仰の対象…その信仰の対象だった場所に市場城を建てた

家康が関東方面に進んでいた頃の城主、鱸越中守重愛(長康)はここに残りたかった…出世を捨ててここから移るのを嫌がる大名もいたように…見にいきがいのあるお城だそうで、堀も凄いと

徳川は、いろいろなお城を造るとき巨大な堀を掘る技術をもって江戸に行ったんで、江戸の街の山を削って、川の流れを変えて、江戸の街を造るという大土木工事をした…その土木技術をこの山城からも感じることができると

話を聴いてて、是非行ってみようと思った、この市場城

 

続いては古宮城

これまた、私が攻城したことのない城

城、土塁など廻りから見ると興味深いと

武田、徳川軍など、横堀を伸ばす手法がみられて、小牧城にも似ているそうな…

堀もいいので、木を整理してもらえるといい…と春風亭昇太さん

城を観に行く人が除草剤を撒きながら歩くといつかはなくなるかな…と笑わせつつ、一山丸ごと残っているいい城址だと古宮城をまとめて…

続いても私の攻城したことのない城

大給城

凄くいい状態で巨石がたくさんあるどころか、巨石の上に建っていた、そう信仰の対象の場所に築城した城

古い形の石垣が残っていると…想像するだけで楽しいと大給城をまとめ…

ここでお客さんに向かって、みなさんは城好きかどうか尋ねて

さらには石垣好きか、土塁好きか、縄張り好きかと尋ね、挙手をさせつつ

最後に「昇太好きな方は?」と尋ねる

たくさんの挙手に気を良くした昇太さんが一言

「気を遣ってくださってすみません!誰もいなかったら帰ろうかと思った…笑」

 

続いては小牧山城

春風亭昇太さん

小牧市さんに呼んでもらってよくいっているそうで、近年の発掘調査でいい結果が出ていると…近世の石垣の城造りに向かうくらいの時期の城…

信長という変わり者が城を造るとこうなるというのがよくわかる…発掘調査で新しいことが発見していくという良いお手本になっていると…

古宮城の縄張りに似ていて、一つのお城が二つに分かれているように見える…安土城にも似ている…安土城との関係も分かるし、お寺が城になるとき、こういった縄張りになることが多い…お寺の参道と似ている…そういう意識が信長の中にあったのか勝手に推測するのが楽しいと…

発掘調査中に、古い石垣がみつかったりして…それは石垣の技術が積みあがる前の石垣…言うならば石垣のパイオニアだと…

このクリスさんの写真をみて大きすぎるだろう!とツッコミを入れて

「僕は身長163、昔の侍と同じ大きさ…そのサイズにうちのお母さんが産んでくれた…」と笑わせて

話題のラストは名古屋城

当時は木造建築…その技術の高さに驚くと

国家事業で造った城で、本丸御殿も凄いといいながら

なんでも、春風亭昇太さん、その本丸御殿の音声ガイドをやってるらしく…1回100円だとPRを忘れない…小牧山城史跡情報館(れきしるこまき)でも音声ガイドをやっているそうな…

するとクリス・グレンさん…その施設の英語解説は僕だとPRを忘れない

 

さて、春風亭昇太さん

名古屋城はよく行く!凄い城!空襲で焼けてなかったら、おそらく姫路城は世界遺産になっていない…世界遺産はここ…御殿のついた城なんてないのだから…これだけ巨大なお城でもったいない…当時の国家が終戦をもうちょっと早く決めていたなら…

この写真をみて

櫓とは言えない…これは天守でしょうと…

最後に徳川家康公がここにお城を造らなかったら名古屋市はない…とまとめて、アッという間の40分…

イキイキと語ってた春風亭昇太さんが印象的で

落語のようなサゲはないけど、落語並みに楽しかったトークショーでございました…

今回のブログは…居城(いじょう)…

もとい

以上(いじょう)