昨晩、自宅で一盃呑みながら、アンビリーバボーを見ていた。
すると一人のアスリートの話になった・・・オクサナ・チュンビチナと言う体操の選手だ。
彼女は、ウズベキスタンの体操(EUN)代表として、バルセロナ五輪で、団体金メダルを獲得・・・その後結婚し、長男を授かった。
しかし、その長男が白血病を患い、重篤な情況に陥った。
当時のウズベキスタンは経済状況も悪い上に、当然医療技術も進歩していなかった。
化学療法を試したいものの、費用は1600万円と高額で・・・とても手が出せる治療方法では無かった。
そんな中、以前のコーチがドイツの体操チームのコーチを務めており、このコーチからの連絡でドイツに渡った。
ウズベキスタン国家では、彼女を批判した・・・「裏切り者と」・・・その後、彼女はドイツ国籍を取得したが、当時のドイツの体操は低迷していた。
しかし、彼女は年齢と数々の傷を背負いながらも、オリンピックで銀メダルを獲得・・・一躍ドイツのヒーローとなった。
治療を受けていた最愛の息子も完治した中、あれだけ批判して居たウズベキスタンが彼女を体操のコーチとして迎え入れた。
彼女は、ドイツ国籍を持ちながら、祖国ウズベキスタンの体操のコーチとして招聘され、その後の東京で行われた世界選手権では選手としても活躍、現在は朝日生命の選手兼コーチとして活躍しているそうだ。
凄く、感動した話だったが、ふと見ていて思ったことがあった。
良く、福井工大福井や敦賀気比、啓新高校・北陸高校等、私学には県外の選手が居て、それを批判しているのを耳にすることがある・・・
「外人部隊」等と・・・
いかにも選手集めをしているかのように聞こえるが、実際は、何かの理由があり、その選手達は、その高校の門を叩いているのではないだろうか?
「○○高校のユニホームが着たい」「○○高校で甲子園で優勝したい」「○○高校の指導を受けたい」等と・・・
30チーム程度の福井県と150を越える高校数の県外とは考え方も環境も違うのでは無いかな~
彼女も又、何かの理由があり、母国を捨て新しい場所を探し、頑張った。
そして、その姿を見て、ドイツ国家は全力で彼女を助け、その恩義に報いるためにも彼女は頑張った。
最初は、非難したウズベキスタンも又、彼女の活躍で、手のひらを返し、ヒーローとして扱いだした。
今年の敦賀気比の浅井主将は「福井県にはまだ優勝旗が渡っていないので福井県の為に頑張りたい」と言っていた。
彼らも又福井県民として戦ってくれた・・・福井県民としての誇りを胸に・・・
そして、彼らは福井県を第二の故郷と思っているに違いないとも思う。
野球留学を批判している人も沢山居る・・・彼らも又何かの理由があり批判しているのだろうが、
そんな人たちも、何故か巨人軍の内海哲也投手を、「福井の敦賀気比出身や~」と堂々と口にする・・・
嫌いな友達が、宝くじに当たった瞬間に電話をするようなもんだ。
えらく話はずれてしまったが、何事にも何かの理由が存在するという事なんだな~
又ひとつ勉強した気分だ。
明日から、高校野球も準決勝
福井工大福井(島田君・北村君・水島君)VS春江工業(朝日君・小林海君・小林君) 啓新VS敦賀気比(平沼君・山本君・斉藤君)
頑張れよ!
今悔いなき日々を送れ!