黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

大型移籍を余儀なくされた背景

2011-01-05 17:30:51 | 女子サッカー
日テレ・ベレーザ所属の澤穂希選手、大野忍選手、近賀ゆかり選手、南山千明選手がINAC神戸レオネッサに移籍


たしかにビッグニュースだが、東京ヴェルディの経営状況を考えると予想できた面もある。

ただ、プロ契約の澤(今季はアマ契約)・大野はともかく、アマ契約の近賀・南山まで移籍とは。日本テレビの子会社での契約を切られたってことかな。
Jリーグのクラブが原則アマの女子チームを保有してサッカー界を引っ張っていくというのがJFAの歴代会長の考え方だったけれど、今回の東京ヴェルディの件でこのビジネスモデルは少なくともBESTな選択肢ではないことを証明してしまった。
日本代表クラスを根こそぎ移籍しなければならないほど戦力ダウンしたベレーザに日本テレビがいつまでネーミングライツで1億円もの資金を投入してくれるのか。ここも注目のポイント。

東京ヴェルディは他山の石のごとくで、アルビレックス新潟・浦和レッズ・ジェフ千葉も他人事ではなく、何らかの手を日本サッカー協会が打たないとこの流れは止まらず、再び女子サッカー暗黒時代が訪れる。

現役選手は数少ない残された選択肢の中で最後の現役生活を送るべく苦渋の決断を余儀なくされている。
今回はINACという、形態的には企業チームに近いところがあったから救われた面もあるが、されとてこの先の未来が企業チーム全盛になるとは思えない。

東京ヴェルディは中村和哉GKコーチとも今回再契約していないので指導者関係には動きが出そう。

ベレーザも最後、ゼビオスポーツの本拠地である東北で勝っておきたいところだった。




INACがビジネスモデルとして成功しているかどうかはもう少し様子を見ないといけないが、それにしてもこれだけの選手を一気に獲得できる勢いのある企業はなかなか他の競技と比べても少ない。明らかに現時点で勝利だけに注目すれば勝ち馬だ。

活発なメディア戦術や外資の積極的な活用等などJクラブにはない、何事にも縛られない組織の利点がどこまで通用するか。

これで人気の面ではかなり厳しい状況の関西のなでしこリーグが関東並に関西人から注目されれば移籍した選手も本望かな。(競技としての女子サッカーは盛んなんだけどね)

2011年シーズンのリーグ戦優勝候補筆頭だろう。厄介な相手になったものだ。

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