黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

北信越の女子サッカーの灯が

2010-12-28 06:10:42 | 女子サッカー
こちらの女サカライターさんのブログに詳しく書かれているが、アルビレックス新潟レディースが今年プレシーズンマッチを行なった長野パルセイロレディースは激動の1年だったようだ。

春の対戦の時には主力選手だった武蔵丘短大出身のMF渡辺彩香(現所属は武蔵丘短大)と関東学園大学出身のDF黒澤志保・FW大嶋さゆり(2人共に現所属は太田レディース)といった新戦力が途中退団したのは痛手だったに違いない。
特に渡辺彩香が抜けてしまったら試合が組み立てられなくなったのではないかと。
渡辺彩香にとってこのチーム、あるいはチャレンジリーグが武蔵丘短大よりも魅力的ではなかったのか、それとも生活がままならなかったのか。才能のある選手だっただけに現在の状況はとても勿体無い。

昨年の全女の時にCBでチームのラインコントロールをしていた笠井も今年はアルビに移籍してしまったわけで、篠原志穂子を最終ラインに下げざるを得ないだろうな。
怪我人も出てしまい、昨年引退した選手を緊急登録させてシーズン後半・全女を戦ったようだが、さらにエース橋浦さつきが怪我で出られないとなると藤枝順心高校に勝つのはきつかっただろう。

まあ、選手の待遇を春までにしっかり整備できるかどうかで新入団選手の確保ができるかどうか決まるのではないかと。
なでしこリーグであれ、チャレンジリーグであれ、東京電力以外のチームに所属する社会人選手の生活は極めて厳しい状況だ。
毎日練習して、毎週末試合をして、それでも雇用してくれる理解力のあるありがたい会社がそのクラブにどれだけ協力してくれるかが、チーム存続の鍵になる。
そういう会社がないと、チームは学生主体にならざるを得ない(あるいは専業主婦主体)。
せっかく高校や大学で女子サッカーが盛んになっても、働きながらプレーできる環境がなければ先細りになるのは目に見えている。
長野パルセイロレディースは極めて分かりやすい女子サッカー界の現実を反映した事例である。

長野市内での女子サッカーの育成はまだまだ時間が掛かるので、考えられるパイプを使った急いで春までに選手をかき集めてこないとリーグ参戦もままならなくなると思う。
ただでさえ立ち遅れている長野県の女子サッカー。北信越の僅かに点る灯を消してしまうかどうかは長野市民に委ねられている。
(女子サッカーは大原学園という学校だったからチームが成り立ち、クラブでは成り立たないという証明になってしまう。)

実際のところ、本当の選手は12人しかいないわけで、もしシーズン終了後に退団者が出て、出場可能な選手が11人を切る状況なら当然チャレンジリーグ参戦は見送られることとなろう。

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