黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

チャレンジリーグ入替戦出場チーム決定戦③

2010-11-08 19:55:15 | 女子サッカー
日本女子サッカーリーグ 2010チャレンジリーグ入替戦出場チーム決定戦
第3節 2010年11月07日 11:00K.O
三重県・三重県営鈴鹿スポーツガーデン(30人) 曇のち晴 微風 芝良 主審 和田りつ子

スフィーダ世田谷FC 3-0(0-0、3-0) 豊田レディースフットボールクラブ

71分 山田ゆり香(世)、75分 薄田春果(世)、83分 山田ゆり香(世)






選手入場。観客席もないただの芝生のグラウンドなのでもちろん入場行進曲など流れない。


まだ幼い顔が目立つ豊田レディースフットボールクラブ


ほとんどの選手が社会人か大学生のスフィーダ世田谷FC


公認女子1級審判 和田りつ子(京都)


アンカーの位置に入った世田谷の大黒柱 #10 松原萌(元日テレ・ベレーザ)
このレベルの中に入ると一人だけ別格


GKの#1 鶴ヶ谷沙紀。DFからの転向なのだろうか?
このキックだとチャレンジリーグはかなり厳しい


ほんの一時ジェフ千葉レディースに入団していたDF#4 田中麻里菜
キック力があり、主将としてのキャプテンシーもある
なでしこリーグのクラブで腕を磨くチャンスもあったわけだが、個人ではなくこのチームに掛けたようだ


2トップの一角#9 内山朋香
チャレンジリーグ相手のプレスに対応するにはもうちょい技量をあげないと厳しい


同じく2トップの一角#11 笹子正恵
中盤の構成力を活かすにはこの2人のFWの決定力が鍵になる
現状、チャレンジリーグと伍するには速さがもうちょいないと厳しい


後半から出場の#8 山田ゆり香
彼女の投入で一気に攻撃が活性した
日テレ・メニーナ出身で基本技術が身に付いていて、日体大時代はアルビの上田絵未や東電の井出上麻子の同期の国体選手
いかにも体育大学出身といった雰囲気で周りをしゃきっとさせていた


山田ゆり香の先制点でほぼ試合の趨勢は決まった


両チーム共にトラップが長くすぎて、ちゃんとボールコントロールできない選手が多かったのだが、高校生ながら#14 赤羽紗里(元日テレ・メニーナ)は自分の距離にボールをキープしてドリブル突破を図っていった


DFラインは主将の#4 田中麻里菜がコントロールしているらしく、#3 石崎美有らに指示を送っていた


CKは左右共にエースの#10 松原萌が蹴っていた
良い感じで入れるのだが、中でなかなか合わせられないようだ


体格的な差が大きく、大人と子供の試合のようにも見える


試合は一方的な世田谷ペース
終ってみれば、世田谷のシュート30本に対し豊田2本の試合だった

世田谷も後半25分過ぎになると足を攣る選手がバタバタと出始めた。特にDFを中心に。
豊田も世田谷も普段の試合時間より長い90分間に対応する体力がまだないのだろう。
連戦を考慮してもいただけない。
また、世田谷は終始攻めが単調。あれだけ一本調子だとチャレンジリーグのチームだったら後半に読まれるのではないだろうか?
チーム練習に時間を割けないのだろうか?明らかに準備不足だ。
世田谷は大学生や社会人が中心であるがゆえに。普段、毎日練習できていないのではないかと想像できるシーンだった。
もちろん豊田も同様なので試合としては世田谷が勝利したのだが。


ユース世代でやらなければならないことはまだあるはずなのに
ボールをしっかり止めるといった基本技術もままならないのに何故チャレンジリーグ参戦なんだろう?
大人の思惑だったらユース世代の選手は可哀想だな


今回見た4チームの中で、4部リーグである東京都リーグのチームが一番組織的な守備の構築ができていた
逆に言えばどこのチームもこれまで日本女子サッカーリーグに所属していたチームと比べて準備不足である。
このままの状態で仮にチャレンジリーグに昇格しても、第2・第3の熊本になってしまいそうで不安である

ただ、世田谷は地域からの支援も上手に取り付けているし、下部組織からの選手もちゃんと社会人になっても続けている
さらに大学や高校サッカー経験者の受け皿にもなっているので、ライトな感覚でトップリーグのサッカーが体験できる首都圏の受け皿クラブになったら面白いかもしれない
東京国体前にこういうチームが伸してきて東京都体育協会もラッキーなんじゃないかい

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