
西武新宿線東伏見駅。
プレナスなでしこリーグも中断期間に入ったので関東女子サッカーリーグを観に早大・東伏見へ。

少し時間があったので伏見稲荷へ。現在、鳥居の前を大規模な道路工事を行なっている。


狛犬ではなく「狐」だ。

賽銭箱には「いなり」を入れるところがあった。

東伏見駅前にある早稲田大学東伏見グラウンド。サッカー場はその一角にある。

お隣のグラウンドホッケー場。いつ行っても学生さん達で賑やかだ。
静かなサッカー場との対比がシュールだ。

この度、人工芝を張り替えた東伏見サッカー場。綺麗でしょ。
雨が降った時などは人工芝がバコバコになっていたグラウンドも最高の環境になっていた。
さて、今回は3部リーグと言えども現時点での首位攻防戦ということになる一戦。
第16回関東女子サッカーリーグ
2010年5月16日(日)12:00K.O 早稲田大学東伏見サッカー場 40分×2
早稲田大学 6-0(2-0、4-0) FC PAF
24分 大滝麻未、38分 有町紗也香、49分 渡井汐莉、52分 谷本晴奈、62分 鶴田佳代、70分 小林優加
※詳細は早稲田スポーツをご覧あれ。

#26黒川晃、#13水野加奈子(JFAアカデミー福島・2年)、#8大滝麻未(横須賀シーガルズ・3年)、#7小野瞳(聖和学園・4年)

#34渡井汐莉(鳳凰・1年)

#10有町紗也香(福井工大附属・4年)

#37小林優加(アルビレディースU-18・1年)

#14谷本晴奈(鳳凰・2年)

#28菊池梨佳子(成立・2年)

炎天下の11時。5月と言えども日差しが照りつける。帽子は必需品。
出場選手以外も試合前に練習をしていた。
#23大宮玲央奈(浦和レッズJr.ユースL・1年)、#5臼井理恵(吉祥女子・3年)、#14谷本晴奈(鳳凰・2年)、#22千葉望愛(浦和レッズJr.ユースL・1年)

[早稲田大学ア式蹴球部女子]
-----大滝--有町-----
-谷本----菊池----渡井-
-------小野-------
-鶴田--高畑--千葉梢-石田-
-------岩田-------
監督:長岡義一
51分 有町→原
62分 小野→千葉(望)
67分 大滝→小林
74分 谷本→菅藤

FC PAFの監督さん。細かく丁寧に指示を出す人で理に適っていた。
[FC PAF]
-----石黒--河角-----
-林田----------橋本-
-----滝沢--日下-----
-橋---山下--国貞--山田-
-------緒方-------
監督:大住良之
62分 橋→小野
75分 日下→大原
79分 滝沢→桜沢

両チーム選手・審判団入場。



日体大が2部リーグである「チャレンジリーグ」へ抜け、3部リーグである関東女子サッカーリーグは早大の独壇場かと戦前は予想していた。
が、蓋を開ければ、どうしてどうして。前半、オフサイド気味の大滝のゴールが決まるまでは早大の方がいっぱいいっぱいの試合だった。特にDFライン。
後半はFC PAFのスタミナが切れて助かったが、GK岩田の存在が目立った試合だった。

GK#16岩田麻奈(福井工大附属・3年)。この試合は好セーブを連発していた。

#21石田みなみ(常葉学園橘・1年)

#6高畑志帆(藤枝順心・3年)。ミスが目立った。あわや失点というシーンも。

#3鶴田佳代(富士見FCガイア・4年)。

FC PAFはロングボールを多用し早大のミスを誘い、ゴール前もう一歩というシーンを連発したが、最後の詰めで決め切れず。

早大の2トップを組んだのは#8大滝麻未(横須賀シーガルズ・3年)と#10有町紗也香(福井工大付・4年)。
この22人の中に入ると別格のプレーになる。果たしてどれくらいのレベルの選手になっているのだろう。
この試合も大滝のゴールで試合展開をひっくり返した。(ちょっとオフサイドぽかったけどね。運も実力のうちということで)

前半終了。
1部リーグである「なでしこリーグ」とは違って個人の持っているスキルもチーム内でもだいぶムラがあるので、上手くいかないことが多くてもしょうがないとは思う。
むしろお互いにミスが多いのはチャレンジしている証拠だし、自分たちの持っている可能性の中で頑張っているのが観れて、これはこれでスポーツの良い面だと思った。

#22千葉望愛(浦和レッズJrユースL・1年)、#20八木彩香(十文字・2年)

#13水野加奈子(JFAアカデミー福島・2年)

#1鈴木望(日テレ・メニーナ・2年)

後半開始。
FC PAFの選手は一体これまでどんなサッカーをどこでやってきたんだろうか、と試合を観ながら考えていた。
個人個人は3部リーグで戦えるくらいのスキルはある。ただ、個々の動きがまだ調整不足でチームとして連動しなかったので失点してしまった感がある。
大住監督の指示は的確だし、きっと4部リーグでは優位に戦ってきたんだろうなと思った。今回は違ったが、おそらく普段は試合運びが上手いのだろうな。
前半かなり飛ばしていたので、後半はこの暑さでバテるだろうから、リザーブの質が問われると思ったが、その前に足が止まってしまって失点を重ねてしまった。
体力面や練習環境などの問題はあるのだろうが、それでもやろうとしていることに大学と違う街クラブのチームの可能性を感じた。

#8大滝麻未(横須賀シーガルズ・3年)。現在のレベルのDFを相手にしているのならさらなるゴールの量産が期待できる。

ただ、シュートを撃つ時に大きく振りかぶって全身を使わないといけないらしく、その間に相手に守備動作を準備されてしまうことが残念。
早大はたぶんインカレ優勝候補筆頭なんだろうが、この時点でまだチームはできていない感じだ。
まあ、早大してやろうとしていることは明確なんだが、現時点では全員がチームコンセプト通りに動いていないと思った。
怪我人もいるみただし、1年生も組み込まれていない。だから上手くいっていないのだろうけど。
逆にその辺のマイナス要素が無くなったら、秋以降、2部リーグで戦っている日体大に勝てるような気がする。
おそらく中国・広東省の深圳で開催される2011年(26回)ユニバーシアード世界大会(開会式2011年8月12日~閉会式 2011年8月23日)のユニバー日本代表は早大と日体大から大半の選手が選ばれると思うが(2~3人はなでしこリーグから補強選手が加わるかもしれない)、もうちょっと頑張らないと金メダルは難しいような気がする。
多くの部員を抱える早大は日体大のようにLigaStudentなどに参加していないので、この3部リーグ「関東女子サッカーリーグ」で全ての選手を試していくだろうから、今回みたいにメンバーチェンジで出場した選手はその時に結果を出さないといけないだろうね。

#37小林優加(アルビレディースU-18・1年) 、スタンバイ。



アルビレックス新潟レディースU-18出身の背番号37を付けた小林優加が後半出場した。
まあ、この試合のレベルならもっとやってほしいところだが、まだまだ周りの様子がどうもわからないのか、連携が今一つだった。
身体能力の差と個人技で1ゴールを挙げたが、むしろ早大全体の動きとして見たらマイナスに働いたんじゃないだろうか?
幸いなことに早大はクラブチーム、それもJリーグの下部組織育ちの選手が多く在籍しているので、個人が早大としてのコンセプトに合わせる方法を知るチャンスはいくらでもあるだろう。
たとえ3部リーグでも頑張れば、ユニバ日本代表という別の形の日の丸が見えてくるかもしれない。活躍を祈る。
できれば来年正月にインカレ国立決勝に名前があると良いのだけど。早大にとっては楽しみな選手の一人だ。

#18菅藤彩子(常盤木学園・3年)
後半、立て続けにメンバーチェンジを行ない運動量のある選手が増えた早大だが、ラスト10分+1分でゴールを割ることはできなかった。

試合終了。

この試合には#4千葉梢恵(常盤木学園・1年)、#21石田みなみ(常葉学園橘・1年)、#22千葉望愛(浦和レッズJrユースL・1年)、#34渡井汐莉(鳳凰・1年)、#37小林優加(アルビレディースU-18・1年)の5人の1年生が出場。
今年の早大は例年に増して個人の能力の高い1年生が入った感じがした。これから上手くなっていくかはこれから4年間の学生生活の時間の使い方かな。
せっかく大学サッカーを選んだのだから、学生時代の思い出としてユニバー日本代表になれると良いね。

良い悪いは別として、大学のサッカー部ってクラブチームとは比べものにならないくらい部員数が多いので、そこで試合に出場するってことは相当大変なことだと思う。
指導者は全体に目配りするが大変だ。
福井工大附属高校にいたGK岩田、FW有町とアルビレディースU-18の小林。
北信越ユース世代で凌ぎを削ってきたライバルが早大でチームメイトになっていた。
岩田と有町が今年も福井県国体選抜に選ばれると、新潟県にとって北信越予選のラインがさらに高くなりそうだ。

まあ#8大滝麻未(横須賀シーガルズ・3年)と#小山季絵(日ノ本学園・4年)の両看板が揃うまでは色々と試してみても良いかもしれない。

試合終了後、早速出場しなかったメンバーでゲームをするようだ。
残念ながら、それは観ないで東伏見グラウンドを後にする。