2011全日本女子サッカー選手権 準決勝 2011年12月27日 11:04K.O
東京都・国立霞ヶ丘競技場(2,866人)快晴 弱風 芝良 主審 山岸佐知子
アルビレックス新潟レディース 2-1(0-0、2-1) 日テレ・ベレーザ
51分 阪口夢穂、60分 川村優理、78分 失点
[日テレ・ベレーザ]
-------松林-------↓
-村松-岩清水--長船-小林海-
-------中里-------
-岩渕--原---伊藤--木龍-
-------永里-------
SUB:GK曽山、DF須藤、MF有吉、MF小林弥、FW田中
監督:野田朱美
55分 小林海青→有吉
65分 永里→小林弥
87分 中里→田中
[アルビレックス新潟レディース]
-------菅澤-------
-上辻---上尾野辺---佐伯-
-----阪口--川村-----
-山本--東山--中村楓-口木-
-------大友-------↑
SUB:GK諏訪、MF斎藤、MF児玉、FW大石、FW平井
監督:奥山達之
90分 佐伯→大石
レフリーは問題なさそうだ。ラッキー。
入場曲がちょっと不満。両チーム選手・審判団の入場。
4分遅れ。前半、キックオフ。
よく耐えしのいで前半を0-0で折り返す。
両チーム、HT後のメンバー変更は無し。後半スタート。
最後、ちょっとわかりづらかったけど、勝ったようだ。
マスコミは日テレ・ベレーザの岩渕のゴールの絵が欲しかったのだろう。
パーフェクトにアルビゴール裏に固まっていた。
ということで、こちらの方は放送用のカメラ1台しかない。
喜びのシーンを捉えた希少なカメラとなった。
やはり、前半を無失点で抑えたことが大きい。風が余り強くなかったのでエンドはあまり関係なさそうだった。
勝者と敗者。日テレ・ベレーザ側には1人のカメラマンもいなくなり、全てのカメラマンがアルビ側にやってきた。マスコミってわかりやすいぞ。
国立でも普段どうりに態度LLだった優理。「たいへんよくできました。」
この試合の勝利の立役者の2人。
今回は大友選手が周りをぐいぐい引っ張っている感じがひしひしと感じる。
個人的にはこの大会のMVPは口木未来選手だと思う。
試合の方はBS‐NHKでも放送されているので、ちょっとだけ備忘録程度のメモ。
やはりこの大会で目立つのはリーグ戦で苦しんできた守備の部分。
特にCBの東山・中村楓両選手の危機回避能力が秀でている。
どちらかがチャレンジに行けばどちらかがカバーに付く。こんな単純なことだが、この2人だと4手先まで見えているので相手の先に入ることができる。
まあ、天才と秀才がコンビを組んだらこんなもんだいって言っているようだ。
このCB2人の守備範囲が広いので、GK大友選手は裏をカバーしやすくなり、そのおかげで両SBの山本・口木選手が相手のサイドの選手に正面から向かいやすくなっている。
この試合は日テレ・ベレーザの自慢の両サイドである岩渕と木龍をこのSB2人が抑え込んだことが勝因なのだが、それを可能にしているのは東山・中村楓のCBコンビだ。
ちなみに中村楓選手は「本来のSBからのコンバート」などと書かれている新聞などがあるが、あれはいかがなものか。むしろSBへのコンバートなわけで、中村楓選手はパスの得意な典型的な守備的MFであるのを、あえてSBで使っていたわけで、CBは入団した時からやっているポジションで急造などではない。SBは急造って言われてもしょうがない感じだけど。
あれだけチームの守備が連動していると選手を代えづらいところなんだけど、毎度毎度途中出場している大石選手はすごいと思う。流れを切ってしまったら時間的にアウトになってしまうので本当にこういう経験豊かなベテランがいてくれてよかったと思った。
チーム最年少の若手である児玉桂子選手が今回ベンチ入りしているが、こういうシーンをじかに見れるのは貴重な経験なので、ぜひ今後に活かしてほしいし、もし決勝で出番があったら流れを切らないプレーをしてほしいな。最後の切り札ではあるので。
最後に、今回の全日本女子サッカー選手権でアルビレックス新潟レディースは決勝に進んだわけだが、急に強くなったような論調があるのだけど、1年間を通して見てきたサポーターはわかるだろうが、やろうとしていることは何ら変わってはいない。多少の戦術変更はあるが。
試行錯誤してようやくチームが完成してきたような気がする。もうあとシーズンは1試合になってしまったが。
仕上がりが遅いのは毎年のことだが、今年は特にリーグ後半戦が迷走状態になってこれまでかと思ったので、ここで最初にやりたかったことができるようになったのは大きい。
控え選手も含めてこのメンバー全員がアルビレックス新潟レディースの選手でいられるのもあと5日。
今年のチームの究極体を見せてもらいたい。