黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

Jリーグクラブが推進力になって

2011-11-10 23:13:36 | 女子サッカー
読売新聞のスポーツ欄に「Jの現在地」というコラムが連載されているのだけど、今月は上中下の3回に分けてJリーグクラブと女子サッカーの関係が書かれている。
これを書いたライターは普通の新聞記者とは違って、表現がかなり正確だ。たとえば、よく曖昧な書かれ方をする東京電力とベガルタ仙台の関係についても「東京電力の選手をベガルタ仙台が新設したチームで受け入れる。」と書いている。
実際、ベガルタ仙台も東京電力も「東京電力をベガルタ仙台へ移管」という表現を用いてはいない。あくまでも東京電力マリーゼは存在して、退団した選手を新チームが入団させるという形を取っている。チームの移動ではないということだ。
まあ、面倒くさいから普通の記者はそういうことを無視して書いてしまうのだけど、このライターはその辺を丁寧に書いている。

施設と指導者が揃っているJリーグのクラブが中学生&高校生年代のチームを作り、そこへJFAが資金的なバックアップをするのが過渡期である現在においては一番効率的であると思う。
その資金的な手当てをできるかどうかが問題であって、金さえもらえれば、どこのクラブもサッカーの裾野が拡がるのは確実なのだから、やるに決まっている。
(高校生年代においてはインターハイ加盟の効果で高校サッカー部が増えるだろうし、大学もいずれ受け皿としてサッカー部が増えてくるだろう。)
まあ、上手くなりたかったら、やはりレベルの高い指導者に指導されやすいクラブで高校生年代を送った方が良いとは個人的には思う。

で、現在でもJリーグのクラブは活動をしているのだが、わかる範囲で列挙してみる。(ジュビロ磐田とかFC岐阜とか大分トリニータとかもしっかり活動しているが、あまりマスコミが取り上げてくれない。)



アルビレックス新潟レディースU-18 セレクション開催のお知らせ

□ 日程:2011年12月5日(月) 【受付】17:30~【実技試験】18:00~20:00
□ 会場:新潟聖籠スポーツセンター・アルビレッジ (新潟県北蒲原郡聖籠町東港5-1923-12)
□ 参加資格:
・現在小学校6年生または中学3年生の女子
・新潟県内在住者または来年から保護者と共に新潟に居住予定の方
・合格した場合、アルビレックス新潟レディースU-18に2012年度から登録可能な方
□ 審査方法:体力測定・ゲーム形式ほか
□ 参加費用:1,500円(傷害保険料込み)
□ 申込締切:2011年11月28日(月)必着
□ 申込先:アルビレックス新潟 「レディースU-18セレクション」係 

さぁて、女王浦和レッズレディースJr.ユースを打ち破って日本一になるのは誰だろう。
小さな街のクラブチームなので、お互いに見知った選手の参加が多いが、さてさて、良い意味で裏切ってくれる選手はいないかな。
まあ、指導者数の関係で全体で30人くらいにしないと見切れないだろうから、選外になる人も当然いるだろうけど、チャレンジしてみる価値はある。



毎年のことだが、この時期はどこのクラブも新メンバーのセレクションを行なっている。
Jリーグ系のクラブも見学会などの開催など工夫しながら行なっている。

浦和レッズレディースJrユース、セレクション実施

ここはユースチームと合わせると5軍まであろうかという大所帯。来年も50人くらいになるのかな。
なのだが、皆、関東一円から選抜された精鋭揃い。


メニーナ(女子育成チーム)新チーム設立 及び セレクション実施のお知らせ

既存の日テレ・メニーナは少数精鋭でやってきたのだけど、新チームを新たに作るそうな。
スポンサーにバディがついているから、その受け皿という意味もあるのかな。
まあ、ここに限らずクラブチームは高校に上がる段階で選手を引き抜かれる傾向にあるから昔より大目の人数を指導しておいた方が良いだろう。
バディはるひ野グランドって神奈川県川崎市麻生区ではあるので地域密着という観点では??ではあるのだけど。



ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU-18体験練習会(現小5・6、中3年生対象)実施

ここも急成長中のクラブだよね。U-13/U-14/U-15/U-16/U-17/U-18って各年代でチームが組めるくらいの人数が在籍して、そして結果を出している。
日テレ・メニーナや浦和レッズレディースユースの所属する関東女子サッカーリーグに加われれば、ますますレベルアップしていくと思う。
強敵だ。



セレッソ大阪レディースセレクション開催のご案内

関西もセレッソ大阪の女子チームが順調に育成されてきている。昨年のセレクションには定員の7倍が来たそうな。
来年からは名称を「セレッソ大阪レディース」に変更し、将来的には「セレッソ大阪レディース」「セレッソ大阪レディースU-15」2チーム体制にするそうな。


愛媛FCレディース愛媛女子短期大学(2012年からIPU・環太平洋大学短期大学部)のチームと共用しているのだが、早い段階で「愛媛FCレディースユース」を整備して松山市に女子サッカーの根をしっかりとおろすべきだと思う。
元々教員団が母体のチームだから女子ユースの育成みたいな活動は向いていると思うのだけど。
新潟もそうだけど、いつまでの県外から選手を引っ張ってい来るやり方は長い目で見ると無理がある。


Jリーグの1クラブが30人くらい平均で中学生を受け入れて、レベルの高い選手に指導できれば、全国で年間1000人くらいの中学生がJリーグ傘下の選手として活動できる。
さらに高校生も1クラブ30人くらい平均で受け入れてもらえば、やはり全国で年間1000人くらいの高校生選手が育成できる。
それだけいれば、来年から新設される全日本女子ユース(U-18)クラブサッカー選手権の存在価値も高校女子サッカー選手権と対抗できるくらいになれるんじゃないだろうか。

とにかく育成費用をJクラブに流す仕組みが大事だ。



高校サッカーも空白地がなくなってきている。まあ、盛んでない土地柄のところほど「なでしこ」ってつけちゃう愚行を行なうのだが
高校女子サッカー界の進化のスピードが速い。


新潟市のグランセナFCと広域通信制・単位制の精華学園高校がタイアップしたそうだが、女子についてはまだ想定外だろう。たぶん。

開志学園高校JSC女子が成功すれば、県内の高校も動きが出るだろうな。


まあ、中学生世代の強化をJクラブが担えば、結果的に、ユースクラブも高校も国内リーグも大学リーグも、全ての選手の底上げにはなるだろうな、なんて一般論を言ってこの項終り。

最新の画像もっと見る