黄紙に注意! 鳶ブログ

サッカーに魅せられて全国行脚。
奥山監督率いるアルビレックス新潟レディースを応援しています。

2011関カレ開幕

2011-08-30 18:00:40 | 女子サッカー
今年も関カレ(関東大学女子サッカーリーグ)が開幕した。

第25回目の記念すべき大会で、ガイドブックも150ページという物凄い読み応えのするものになっていた。

10:00に開会式、第1試合が11:00K.Oだったので、感覚的にはすっかり秋のような気分で行ったらじりじりとした日差しが暑かった。




[関東大学女子サッカーリーグ] 
8/28(日) 西が丘サッカー場

第1節 武蔵丘短期大学 2-1(0-0、2-1) 関東学園大学
【武蔵短】72分 #7佐々木繭、76分 #3斎藤夏美
【関学大】77分 #7中村ゆしか


[関東学園大学]

------佐々木-------↓
---齊藤--山本--内海---
-高橋-細谷-宝井-市川-福丸-
-------南野-------
-------橋本-------

監督:山口重信

分 高橋→中村

1GK佐々木友美(3年/広島文教大附属高校)
23齊藤仁美(4年/本庄第一高)43山本茄奈(2年/湘南学院高)36内海結依(3年/成立学園高)
28高橋紗樹(3年/文教学院大学女子高)24細谷奈菜(4年/日立第二高)31宝井有香(3年/作新学園高)32市川舞(3年/清水FC)53福丸智子(2年/鳳凰高)
54南野亜里沙(2年/作陽高)
46橋本舞(2年/浦和レッズジュニアユースレディース)

7中村ゆしか(1年/藤枝順心高)



[武蔵丘短期大学]

-------斉藤-----
-田中---佐々木----関根-
----阪口----下条----
-宇地原-黒濱--米山--大谷-
-------嶋田-------↑

監督:河合一武

HT後 関根→杉山
85分 宇地原→中村


3斉藤夏美(1年/聖和学園高)
9田中唯(1年/横須賀シーガルズ)7佐々木繭(1年/聖和学園高)25関根亜吏沙(2年/県立久喜高)
8阪口萌乃(1年/藤枝順心高)11下條彩(1年/メルサ熊本)
5宇地原奈央(1年/琉球クラブ)4黒濱佳奈子(2年/聖和学園高)12米山涼美(1年/室蘭大谷高)18大谷絵里奈(2年/湘南学院高)
1GK嶋田萌(2年/晴海総合高)

10杉山貴子(2年/常葉学園橘高)6中村美希(2年/聖和学園高)


武蔵丘短大は短大なので当然2学年しかない。
毎年チームの作り直しを繰り返す。
出足は悪い。そして段々良くなっていく。
今年はどうかなと思ったが、まだまだ未完成。当然か。
部員数23人。大学のサッカー部としては少ないと感じるが、その分、監督・コーチの目は行き届いている。
まあ、このチームは何たって明るい。本当に「心の中が快晴」ってくらい笑顔の似合うチームだ。
個人的的には、武蔵丘短大の選手はとてもオシャレで髪なんかバシっと決めているイメージがある。
が、今年のチームはわりかしボーイッシュな感じの選手が多いと思った。

ショートパスと縦へのパスで裏を狙う武蔵丘短大。今年もぶれずにこのスタイル。
サイドを突いて、最後は真ん中で勝負するのが関東学園大。FWがもうちょっとポストプレーが安定すればもっと強くなりそう。
いずれも恵まれた練習環境で、良い指導者が良いメニューを与えて叩き上げていくチーム。

ユニバ代表の杉山貴子(常葉学園橘高校)は出ないのかな?っと思ったら、後半から出来てた。元気だね。
得点経過的には武蔵丘短大の完勝だが、そんなことはなくて、むしろゴール前まで押されていつ失点してもおかしくない状況だった。
というか、関東学園大学はゴール前で慌てなければ勝っていた試合なんだろうけど、慌ててしまったね。

最後は、関東学園大学の猛攻をじっと耐えた武蔵丘短大が上手く勝ち点3をいただいた試合。

関東学園大学はユニバ代表中村ゆしか(藤枝順心高校)が出てきて、何となく歯車が違ってきたような気がする。
確かに中村ゆしかは得点も決めているが、投入される前の方がチームとして動けていたんじゃなかろうか。
上手い選手がいると、頼る気持ちも出てくるので、痛し痒しだね。








第1節 早稲田大学 2-0(1-0、1-0) 慶應義塾大学
【早大】24分 #6高畑志帆、90分 #11大滝麻未
【慶大】


[慶應義塾大学]

-------小牧-------↓
-榎本--中山--川崎--宮原-
-----石原--佐野-----
-佐々木---------原--
-----須藤--西岡-----

監督:岩崎陸

HT後 西岡→児島

1GK小牧和紗(4年/慶應NY学院)
3榎本沙織(4年/慶應NY学院)11中山茜(3年/横須賀シーガルズ)5川崎栞(3年/慶應湘南藤沢高)6宮原うらら(3年)
12佐々木優(1年/ジェフ千葉レディースU-18)10石原愛海(2年/JFAアカデミー福島)7佐野杏奈(4年/浦和レッズジュニアユースレディース)18原志帆(1年/文京学院大学女子高)
23須藤なぎさ(2年/大和シルフィード)14西岡杏(3年)

17児島愛子(1年)


[早稲田大学]

-----大滝--八木-----
-瀬口----------大宮-
-----山根--谷本-----
-臼井--高畑--千葉望-石田-
-------鈴木-------↑


監督:長岡義一

分 大宮→管藤
分 瀬口→福沢
分 八木→権野


11大滝麻未(4年/横須賀シーガルズ)19八木彩香(3年/十文字高)
9瀬口七海(1年/日ノ本学園高)10山根ひかり(4年/神村学園高)7谷本晴奈(3年/鳳凰高)12大宮玲央奈(2年/浦和レッズジュニアユースレディース)
5臼井理恵(4年/吉祥女子高)6高畑志帆(4年/藤枝順心高)3千葉望愛(2年/浦和レッズジュニアユースレディース)2石田みなみ(2年/常葉学園橘高)
1GK鈴木望(3年/日テレ・メニーナ)


ナショナルトレセンが直接なでしこリーグという日本のトップリーグに人材輩出という面で役立っているとは思えないのだが、殊に大学リーグにおいては各チームの底上げをしているなと思う。(1部リーグのみならず2部・3部も)
大学サッカーは部活動なので、藤枝順心・常盤木学園・神村学園・鳳凰など名だたる高校の部活動出身者は多いし、各校の軸になっている。
開幕戦を見て思ったのだが、実はなでしこリーグ下部組織出身者も増えてきたし、チームの主力になってきているなとも感じた。(JFAアカデミーもそういう傾向はある)
この試合だけ見ても、慶應大が12佐々木優(1年/ジェフ千葉レディースU-18)・7佐野杏奈(4年/浦和レッズジュニアユースレディース)、早大が12大宮玲央奈(2年/浦和レッズジュニアユースレディース)・3千葉望愛(2年/浦和レッズジュニアユースレディース)1GK鈴木望(3年/日テレ・メニーナ)。
もしかしたら、なでしこリーグという場で試合をする可能性もあった選手達なわけで、大学リーグが現役を続ける為の受け皿になっているんだなとは思う。まあ、アルビレックス新潟レディースU-18も関カレには3選手がいるわけで、当然今後は増えてくると思われる。
(できれば新潟に留まって欲しいし、新潟の環境が劇的に良くなっているのは事実だが、関東へ出る人もいると思う。)


1部リーグという公式戦で初めて見る早慶戦。
試合前後にエールの交換なんかもあって、大学サッカーのテイストが満載だった。
試合の方は、結果的に2-0で早大が勝ったが、その2点はいずれもCKからの得点。
そのCKも微妙なジャッヂだったので、もしCKにならなかったら引き分けていた可能性はある。
で、その理由は慶應大の頑張りに尽きる。2部から昇格してきたばかりで、さらに早大のようにスポーツ推薦なんてなく、高校時代にチームでプレーしたことのない選手もいるくらいの大学だから戦力的には厳しい。
昨季2部得点王の11中山茜(3年/横須賀シーガルズ)をCBに配し、GK登録の12佐々木優(1年/ジェフ千葉レディースU-18)をSHに起用していることからも苦労がわかる。
が、エースの10石原愛海(2年/JFAアカデミー福島)が足を攣りながらも攻守に目立っていたし、押されながらも7佐野杏奈(4年/浦和レッズジュニアユースレディース)が中盤で何とか試合を作り、GKの小牧和紗(4年/慶應NY学院)が当たりまくっていたので早大は最後まで流れから得点できなかった。

早大は3チーム分くらい戦力を保持しているわけで(それも個人個人は皆リーグトップクラス)、今までの慶應大だったら何とかなるだろうくらいの気があったような雰囲気はある。
まあ、この試合をこんなに難しくした最大の原因はFWの11大滝麻未(4年/横須賀シーガルズ)がゴール前でチャンスを10本くらい逃すという勝負弱さを見せたこと。
最後、CKからのゴールが運良く入ったとは言え、調子は悪そう。
疲れているなら使わなければ良いのに、と思った。そういうコンディションの時は怪我しちゃうかもしれないしね。
まあ、勝ったから良いようなもんの、引き分けたら戦犯者だろう。

ユース世代のチームの格としてはU-19日本女子代表とAチーム、ユニバ日本女子代表がBチームなんじゃないかと思うのだけど(選手選考的に)、このレベルくらいだったら9瀬口七海(1年/日ノ本学園高)はもっと無双しないといけないはずなのにすっかり馴染んでしまってがっかり。
ユニバ日本女子代表に選ばれた選手が皆、声を揃えてなでしこリーグの選手は上手かったというけれど、ユニバに選ばれた選手は必ずしもレギュラーではないわけで、やはり技術的にはなでしこリーグとは格段の差がある。
そういう環境で技術をどう高めるかが、瀬口七海の課題ではないだろうか。正直、高校の時の方が良かったかな。

正直、複雑な思いのする試合で、早大に絶対的な強さを感じない、ミスの多い、ちょっとがっかりとした、そんな開幕戦だった。


※相変わらず早大OBのお爺さん達は言いたい放題だった。あの空気感はどうなんだろう。悪い人達ではないとは思うのだけど。







なお、夏休みなので平日だがNACK5スタジアム大宮という素晴らしいスタジアムを使って試合ができた。

[関東大学女子サッカーリーグ] 
8/30(火) NACK5スタジアム大宮

第1節 日本体育大学 4-1(3-0、1-1) 筑波大学
【日体大】15分 #20高島瑠里子、22分 #27久保田麻友、42分 #49小栗麻緒、60分 #27久保田麻友
【筑波大】52分 #10瀬戸口梢

第1節 神奈川大学 5-2(3-1、2-1) 尚美学園大学
【神大 】1分 #11鶴見真里奈、5分 #5桑原由恵、19分 #16柴田真奈未、53分 #7牟田佳織、62分 #7牟田佳織
【尚美大】37分 #57高橋花歩、83分 #23石渕優紀

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