あまり特定のものに対する批判はしたくないので、具体例は出さないけれども、雑誌の広告のうたい文句では、比較がよく使われているのが気になる。
「~よりかわいい」とか「~に差をつける」とか。
そういうのって、わかりやすいんだ。
わかりやすいから、つい納得しがちになる人も多いだろう。
自分の頭で考えるのがつらくなったときとか、そういうわかりやすいものに走ると、たしかに楽だ。
でも、比較から得た価値というのは、絶対的なものではないので、崩れやすい。
Easy come, easy go.
あの決まり文句がここでも言える。
くらべると楽なんだね。
それでついついやってしまう。
流されてやってしまう。
でも、本当のことが知りたかったら、つらくても流されてはいられない。
あとになってみれば、つらかった分以上に、報われるだろう。
最近、たぶん、期待されている人物像とはおそらく違うけど、本当に自分らしい自分像をひさびさに思い出したなぁと感じていて、ちょっとだけ本当のつよさが身についた気になっている。