羊のあっちゃん

手仕事の染、織物、フエルト‥ に関係した日々の生活

止揚学園

2016-10-31 14:54:47 | Weblog
滋賀県能登川に重度の知的障害者の施設があります。止揚学園
止揚・普段私はあまり聞きなれない言葉でした。 ドイツ語 AUFTHBEN アウフヘーベン
2つの対立する概念をあわせ、より高い概念に統合する  と辞書には書かれていました。
以前は 障害のある子どもは、人前から隠されて閉じ込められた環境で育つことが多かったのですが、それは皆の前に出ると石を投げられたりひどい仕打ちを受けるからです。それは大人たちに責任があると。
その状態に目を向けられた方が福井・・牧師さん。 いまでは息子さんに代替わりして学園も少しづつ大きくなっているそうです。

きっかけは
御近所の熱心な長年にわたるクリスチャンの方のおすすめで 夏頃からのお約束でやっと実現できました。
少しばかりの聖書の勉強の後に この施設に持っていく雑巾をチクチクと縫い貯めそれを手土産に持参しました。

   

   

当初 入って来られた方々は今では大分年齢を重ねられて その方々のご両親もすでに亡くなられていて
生徒たちをお世話する先生も当初からずっと辞めることなくこの仕事についておられるそうです。
が、若い方々も沢山おられて、笑い声が絶えることなく明るい環境でした。
昼食代 1000円お払いしてきましたが、皆と共に同じものを食べます。今回は近江牛の沢山入ったお鍋。おうどんが入り、おもちも入り・・  毎食同じようにしてみんなで食事するんですよ。御出汁もしっかり自然の物からとって、自分たちで栽培している野菜も使い・・
後の時間は散歩したり、貼り絵・タイルに絵をかいたり、クッキーを焼いたり・・・

   

   

   

もうとても私の拙い言葉では書ききれない沢山のきちょうな体験をさせてもらいました。
学園では 生徒60人くらい?それと同じくらいの職員がおられるそうです
この人たちが入ったころはもっと手取り足取りの大変なお世話だったでしょうが、長年の愛あふれる教育の賜物で、食事時
食べ物が全員に配られるまで誰一人騒いだり暴れたり人の物を取ったりされなかったのにはもう驚嘆しました。
牧師さんはじめ・職員の方々 その廻りで彼らを支える人たち  信仰なくしては成立しない世界でした。
コメント
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