雲が切て少し秋の空がのぞいてきてので、レンズを超広角に変えて秋空の気配を入れて撮ってみた。
花の周りを飛び交うクマバチを怒らさないように、ぐぐーっと迫ってレンズを近づける。
時々、ブーンとプロペラ機のような羽音をたてて顔の辺りに近づいてくる。
オレは木だよといいながら、手で払ったり体を動かしたりはしない。クマバチが警告したからなと、凄みのある黒い瞳で睨む。
少しばかり遠慮はするが、違うクマバチにレンズを向けて迫ってみる。
仕事の邪魔にならないように、遠慮がちにノーファインダーでシャッターをしつこく押しまくる。