フラミンゴが羽を広げ、「ホラ!!みてみやい綺麗な羽根やろうが」と、自己主張する姿はあまり見たことがなかったような・・・・・
あったのかもしれないが、単に忘れているのかもしれない。
手前のベニイロと奥のほうの白いのが、盛んに美しさを競い合うように羽を広げている。
その姿をうっとりとした眼差しで見つめているフラミンゴは、見当たらないようなので彼らはいまいち人気がないのだろう。
彼らの今年の春の恋の季節は、実りも少なくこれで終わってしまうのかもしれない。
フラミンゴを撮っているとなかには、鋭いカメラ目線でこちらに挑んでくるのがいる。
「ビビッてピントずらすなよ、オラオラ!!ピントきてない写真はゴミだからな」と、ガンガンいいながらガンを飛ばしてくる。
フラミンゴごときの目力に負けて、ウヘッ~恐れ入りやしたとはけっして言わない。
ニッーっと、口角を少しばかり上げて笑を返してやる。
フン!!、馬鹿がと言っているだろうな。