陽が水平の彼方に落ちると、先ほど前まで黄金色に輝いていた風景が青色へと変化していく。
対岸にみえる伊万里市の火力発電の灯りが、滲むように闇の中に浮かんでくる。
陽が沈んでも三脚を立て、そのままで闇を切り裂く明かりが来るのをじーっと待った。
1時間ほど待ったが、結局棚田の中を走り抜ける車は1台も来なかった。
日没後、青みが増した棚田の道路を闇を裂き走る、車のヘッドライトを撮るためにもここに来ている。
この日は、残念ながら車は通らなかった。日没後、30分ぐらいがきれいに撮れる。
あまり遅くなると、棚田が暗くなってしまう。
ということで、下の写真は数年前のものである。