いつも重たいカメラバッグを、持っていくのが嫌になる時がある。
そんな時は、防湿庫の奥の方にある昔のレンズを取り出して持って出る。
単焦点レンズなので重さなんてほとんど感じないし、小さいのでポケットに入るので便利だ。
篠栗の呑山観音寺の新緑を見に行く途中。
国道201号を走っていると、左手にレンゲ畑が広がっていた。
その昔、春になると田んぼには菜の花かレンゲの花が咲く風景が広がっていた。
化学肥料が当たり前になる前は、レンゲソウがは肥料として田植え前になると田にかき込まれ利用されていた。
世の中のいろんなことが変わりゆくように、昭和の時代が去るあたりからあまり目にすることがなくなった。
何台かのトラクターが田をおこし、レンゲソウを土にも戻していた。
レンゲソウの咲くところ、ミツバチがせっせと働いていていたのだが、近頃それも見かけなくなった。
変わりゆくものが多すぎてついてゆくのがままならないが、昔のレンズもほどほどに味がある。