バスは 湾岸の奥へ奥へと進む。
リサン湾とコトル湾を分かつ
丁度 リボンの結び目に「ペラスト」の町がある。
この辺りは コトル湾の中で 最も深いところで
町は 南斜面に位置し 人口約500人だが 歴史は古い。
中世を通じて コトル湾岸の町は 山側から
トルコ帝国の圧迫を受けつづけていたが
ペラストは ヴェネチア海軍の要衝として
一度も トルコに陥落することはなかった。
沖あいに 2つの小島が見える。
先に見てきたスロベニアの「ブレット湖」を思い浮かぶ。
左側は 「スベティ・ジョルジェ島」で ベネディクト会の修道院がある。
右側の小さな島は 船乗りたちが航海から
無事戻るたびに 岩を投げ込んでいったものが
やがて 島になったと言い伝えられて 元々岩礁だけだった。
そこから 聖母像のイコンが 発見されたと言われ
周囲を埋め立てて 教会が建立された。
島名も 「ゴスパ・オド・シュクルペラ
(「岩礁のマドンナ」の意味) 島」という。
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