あかない日記

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北海道旅行(25) 幣舞橋

2011-10-05 | 国内・北海道

 

 釧路というと すぐにこの「幣舞橋」が浮かんでくる。
 この近くにNHKがあり 天気予報や高潮 霧などの話題が
 あるとよく映し出されるから。

 この「幣舞」(ぬさまい)は アイヌ語で「ヌサ・オ・マイ」
 (幣舞の・ある・ところ)を語源とする説がある。
 「幣舞」とは 神を祀るためのイナウ(木幣)を立てて並べ 
 祭祀などの儀式を行なう場所をいう。

 現在の橋は 五代目になり 1977(昭和52)年に
 老朽化とラッシュ時の交通緩和のため 架け代えられている。
 その際 
市民参加でイメージを討議 親柱やアーチ型など
 先代の橋の面影を残しながら 機能性と芸術性に配慮した
 新しい試みを採用され 橋の高欄のデザインは釧路市の
 彫刻家・米坂ヒデノリによるハマナスをモチーフとした
 模様「花に囲まれた道」を採用され 橋脚上には日本を
 代表する船越保武・佐藤忠良・柳原義達・本郷 新の4人の
 彫刻家が製作した 裸婦立像「道東の四季」が設置されている。

  石川啄木 徳富蘆花も 明治期の先代幣舞橋を渡っている。
 また 昭和40年代には「霧」「北国」「港町」というキーワードにより
 歌謡曲にも取り上げられ 特に美川憲一の「釧路の夜」は
 ヒット曲となった。
 

 この橋で 寅さん映画「第33作 夜霧にむせぶ寅次郎」
  (1984年)のロケが行なわれている。

 釧路駅近くの床屋で 寅さんが 散髪しているところに
 風子(中原理恵)が入ってきて 「理容師に使ってくれないか」と
 申し込むが 断れる。しばらくして 寅さんが 幣舞橋を歩いて
 いると 公園で風子がぼんやりと座っていて 寅さんが
 風子に 声をかけるシーンだった。