おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。
昨日は、レポート書きをしました。
毎年この時期になると、レポートの提出を求められます。課題は、昨年の宿の運営の反省と、これからの展望です。
私の出した最後の結論は、「コミュニティ強化」。
そこに至るには、昨年のブレクジット、トランプ大統領当選を呼び水に、宿を愛好してくれる方々のコミュニティをどうすべきかという論点で考えたものです。
昨日の朝刊に、「『民主主義2.0』トランプ現象が試金石」という言葉がありました。ハーバード大学教授マイケル・サンデル氏に対するインタビュー記事を取材した記者さんの意見として、書かれたものです。
そこでは、8年前に日本でも「和製トランプ現象があった」と言います。これは、民主党への政権交代のことを指しています。記事では、その経験から日本人は何を学んだのかを問います。最後に、市井の声に心の耳を傾ける真の政治と、浅薄な大衆迎合の政治を見極める心眼が我々一人一人に求められると結びます。
記事は「政治」について述べているので、現在の民主主義における制度のうち、選挙制度に目を向けているものです。しかし、他の民主主義制度でも、大富豪がオカネの力で世界を変えていくことを、世界の人々はいま実際に目の当たりにし、経験をしています。
この社会は、従前の民主主義と違い、次なる民主主義への変化していると言いたいのだと、行間から読み取りました。それが、「『民主主義2.0』トランプ現象が試金石」なのでしょう。
思想家ルソーは、社会の規模が小さくないと民主主義はまわらないと18世紀に言っています。人々のコミュニティーの大きさと言うのは、18世紀でも21世紀でも変わらないと私は思います。SNSが一般的になり世界の人々のコミュニケーションが容易になろうが、グローバル化で地球の反対側の製品やサービスを簡単に利用できるようになろうが、「この変化でアノ人はこういう影響を受けるだろうな」と考える範囲を大きくはできない。
こういうことを考えられる「コミュニティを強化する」、これが今の私の結論。
これらの考え方を拝借し、レポートをまとめてみました。
今日も素敵な一日を過ごしましょう。
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