会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

【会津野】書籍「書店員あるある」

2018年04月16日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主 ならびに 古書 会津野 店長の長谷川洋一です。

「書店員あるある」(書店員あるある研究会著)を読みました。

私は古本屋ですが、この本は新刊書店店員の体験談と言える内容です。

古本屋は仕入から流通、販売までのすべてを自分の店で行います。

それに対し新刊書店は、取次と呼ばれる中間業者がいて、出版された本の流通は別の組織が行います。

なので、取次さんから配送してくるトラックの運転手などの「あるある」がこの本には出てきます。

また、雑誌の付録を1冊づつ梱包する作業や、コミックなどへのビニールがけ(シュリンクと呼ぶ)なども、古本屋には無い作業です。

案外と知らないこともあるなという感想を持ちながら、楽しく読めました。

しかし、本屋の店員が本を出版するなんて、この著者たちはどれだけ本が好きなんだろうと思わされます。

収集欲があると、目の前の本を売り惜しんでしまう本屋という商売。お客様がほしいと思った本は、自分の欲を押し殺して売らねばなりません。

古本屋だと、もう出会えない本もあるので、本好きにとってはなんともやりきれない時もあります。

本の虜になる仲間がここにもいたと思いながら、楽しく読めた本でした。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。

※ご予約は、旅人宿会津野ホームページにて承ります。


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【会津野】国際観光旅客税法 成立

2018年04月13日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主 ならびに 古書 会津野 店長の長谷川洋一です。

4月11日の参議院本会議で、「国際観光旅客税法」が成立しました。

日本から出国する際に、一律で1人1000円の税を課すもので、出国税とも言われています。

報道によると、2020年のオリンピックへ向け、海外への情報発信や地方の観光振興策に充てる財源とするとしています。

具体的には、「快適な旅行のための環境整備」、「体験型観光の満足度向上」、「日本の魅力に関する情報発信強化」の3つの項目が規定されています。

この3つは、いままでこのブログでも書いてきたDMO(Distination Management/Marketting Organization)が行う事業そのもので、ついに財源が確保され、予算に道筋がついた!と私は内心よろこんでおります。

徴収は来年(2019)1月7日から始まり、年間の税収予測は430億円とのこと。「DMOやります!」と手を挙げれば、1億円くらいは配分されるでしょうか???

今回の法律は、菅案件だとか二階案件だとか言われているようですが、議員さんが財源確保のために動き正式に法律を制定することは至極当然のこと。がんばりましたね。

国会は加計・森友・日報などの公文書問題で大揺れですが、まともな部分もありました。

さあ、DMOを仕掛ける時がきました。そうです。今やらなきゃいつやるの?

企画を練るゾ!

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】小説「無名碑」

2018年04月11日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主 ならびに 古書 会津野 店長の長谷川洋一です。

曽野綾子さんの小説「無名碑」を読みました。

今年に入り読んだ城山三郎の「黄金峡」に続き、奥会津只見の田子倉ダム建設を題材とした小説です。

文庫版で954ページにもおよぶ大作なのですが、三部構成になっていて、田子倉ダムにかかわる第1章は384ページ。これだけ読むだけでも1週間くらいの時間を要しました。

インターネットであらすじをチェックすると、第2章、第3章は只見の話ではないようなので、ここまでで読むのを終わりとしました。

「黄金峡」では、ダムに沈む土地の補償に焦点が当てられており、お金にまつわる人間模様が鋭く描かれています。

一方「無名碑」では、主人公と関係する女性それぞれの生き様が主に描かれています。

両小説とも、奥会津や会津の土地のこと、当時の町の様子などが、情景描写として様々な角度から表現されます。

奥会津の電源開発は、1950年代に行われ、建設作業そのものにかかわる作業者以外にも、それらの方々が消費するものを当て込み、ひと儲けしようとする人々がいました。

1850年代のカリフォルニアのゴールドラッシュでは、金を掘り当てる人々が消費するモノを供給した人が勝ち組になったと言われます。ジーンズを供給したリーバイスがその良い例です。その後、金を掘り当てられなかった人々は去ったけれど、供給者は力をつけ、いまのカリフォルニアへとつながります。

しかし只見では、ダム建設が終わると、多大な労務賃を稼いだ作業者は去り、そのまわりの消費を当て込んだ人々も去った。その結果、巨大なコンクリート建造物と寂れた土地が残った。

ダム建設に必要なとてつもなく大量なコンクリート資材を運ぶため、只見線の線路を延長しましたが、それも作業が終わったら国鉄に買い取らせ、殆ど人が乗らない線路が残った。それが、いまのJR只見線です。

奥会津で鉄鉱石が採れたり、セメントが採掘されたりしていれば、ダム建設後も他の需要に転じる事が出来ただろうが、只見では人へのサービスだけしか生まれなかった。それも人がいなくなれば、衰退していく。

観光の仕事をしていると、考えることは人へのサービスということになる。観光地から人がいなくなると、ダム建設現場のように何も残らなくなってしまうので、観光は永遠と回り続ける仕組みを考えなければならない。かなり難しい命題だ。

では、ゴールドラッシュのようにモノを造れば良いのか。ただ、それもロボット化や人工知能が進めば、人間様がものづくりをする時代も間もなく終わるだろう。

だとすれば、ロボットが永遠に動き続けられる環境を作れば良いのだろうか。奥会津の最大の生産物は電力だから、奥会津でロボットが動き続けること、これを真剣に考える必要があるだろう。

それがデータセンターなのか、無人ロボット工場なのかわからないけれど、映画に出てくるような未来の無人工場みたいなものが、奥只見にいち早く登場するかもしれないなと、「風が吹けば桶屋が儲かる」的な妄想を楽しむモトを、両小説からいただいたような気がしました。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】損得感情と自己肯定感

2018年04月08日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主 ならびに 古書 会津野 店長の長谷川洋一です。

昨日は、古本買い取りチラシのポスティングに歩いてみました。途中、いつも聴いているTBSラジオデイキャッチの宮台先生をラジオクラウドで再生。https://www.tbsradio.jp/239869

すると、日本の高校生の自己肯定感が低い話題を話されていました。

お話しは、「自分で決め、まわりの人々はそれを尊重する」ことが日本の社会では少ないというのがそのポイントです。

さて、前回のエントリー 【会津野】書籍「嫌われる勇気」 で、アドラーの教えのことを書きました。

アドラーは、「課題の分離」ということを挙げ、自分で判断するものと他人が判断や評価するものを分け、自分で判断するものだけのことを考えるように促しています。それが幸せになる第一歩だと言います。また、自己中心的というのは、自分を中心に置き、他人がどう見るかを問うことだと言う。

宮台先生は、損得感情という言葉を使い、自己中心的なことを現す。親も愛よりカネ。学校の先生も情熱より成績。損得感情で動く大人のもとで育っているから、高校生たちはいつもまわりを気にして、自分に自信が持てないと言う。

高校生たちに「課題の分離」を教えるのはコクかも知れないけれど、これさえできれば、クソな日本社会でも生きていけるように私は感じます。(いけない。。。宮台節になってしまった!)

アドラーは、続いて、「他者への貢献」、「前へ向かう勇気」を挙げる。

自己肯定が出来なければ、これはない。

他者がどう見るかを切り捨ててポスティングをしてみたら、邪見に扱われることはほとんどなく、皆さん好感的にチラシを受け取ってくれました。

ポスティングしながら自己肯定感が満たされる。なんか不思議な経験をしたような日でした。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】書籍「嫌われる勇気」

2018年04月04日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主 ならびに 古書 会津野 店長の長谷川洋一です。

先日、知人から勧められた書籍「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健共著)を読みました。

この本は、自己啓発本というくくりにされるものですが、哲学的思想がふんだんに記されています。

自己啓発というと、単純に「やれば出来る」というものが多いですよね。しかしこの本は、アリストテレス以降の延長上にある哲学者アドラーの思想を、専門用語を使わずにわかりやすい言葉で書き現しているところがとても良く、哲学書と言っても良い内容です。

4月1日のエントリー【会津野】書籍「聖地の想像力」では、人はなぜ聖地へ旅に出るのかということを書きました。

「聖地の想像力」では、旅に出るということは、赤子のように何もわからないところに飛び込むようなことで、まわりの人々から受ける感受性がとても高くなる作用を持つことが書かれていました。

「嫌われる勇気」では、アドラーの教えとして、「わたしたちの文化のなかで、誰がいちばん強いか自問すれば、赤ん坊であるというのが論理的な答えだろう。赤ん坊は支配するが、支配されることはない。」と記し、赤ん坊は弱さゆえに大人たちを支配し、弱さゆえに誰からも支配されないと言います。

これらから、旅に出る人々は、弱さゆえに感受性を鋭くしつつ、誰にも支配されない自由を併せ持つことを導けます。

アドラーの教えは、まず課題の分離という誰の主観的判断なのかということを考え、自分は一体どう見られているのだろうかというような他人が判断することを切り捨てるところからはじまります。そして、共同体感覚、他者への貢献、前へ向かう勇気を経て、幸福を追求することへと導きます。(詳しくは本書に譲ります。)

ここでの結論は、「いまこの時点を真剣に生きること」となりますが、旅をするというのは、「旅全体のどの時点においても旅そのもの」なので、とても旅というものに近い生き方を哲学的に示したものだと感じました。

続編として「幸せになる勇気」という本も出版されています。

続けて読んでみたいなと思っています。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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