会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

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【会津野】行き過ぎた市場経済

2017年10月31日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

引き続き、「日本の農業が必ず復活する45の理由」(浅川芳裕著)を読んでいます。

突然の衆議院選挙からまもなく10日がたちます。

小泉総理の時代、竹中平蔵が唱えた経済主義により、それまで再分配政策に傾いていた政治が市場主義に大きく傾きました。計画経済あるいは統制経済から自由経済への移行のため、市場で制約となるさまざまな規制の緩和が実施されてきたことは、みなさんもよく覚えていらっしゃることでしょう。

日本で統制経済といえば、コメの計画流通が長い間行われていましたが、これは小泉総理の時代である平成16年に計画流通米と計画外流通米の区分が廃止され、自由経済へと舵を切りました。

日本の穀物の聖域であるコメがこのように変化したにもかかわらず、いまだに統制経済が残る品目があります。

それは「小麦」です。

日本が外国から輸入する小麦は、国家貿易として政府が商社を通じ全量を買い上げ、国内の製粉会社に分配します。製粉会社に卸す価格も、価格安定化を理由として政府が決定します。不作などにより市場価格が高騰した場合は、税金で補てんする仕組みとなっていて、豊作で下落した場合は政府に利益が残ることになります。この剰余金が発生したときは、特別会計で処理し、天下り団体に支給される仕組みになっています。

一方、小麦の大生産地であるロシアの状況を考えると、ソビエト崩壊により統制経済から自由経済に移行が行われました。その過程で、生産効率の悪かった小麦生産を、自由経済のもとの民間業者が生産性向上に取り組んだ結果、採算コストは大幅に下がり、生産量は大幅に増えるという成果を得ています。だんだんと、小麦市場におけるロシアのシェアが広がり、いまでは、かつてからの大生産地である北米と肩を並べています。

世界の中の1地域に生産地が集中していると、もし不作が起きた場合に、価格の急変化が起きますが、大生産地が2つ以上ある場合は、それがかなり緩和されます。

近年では、2010年、2012年と、ロシアで大干ばつが発生し、一時価格が押し上げられました。日本政府は、継続的に小麦価格の値上げをしていますが、そのまま下がらない状態が続きます。

この仕組みにより、日本では、統制経済による高値が続き、麺やパンの買う人々の財布から、農水省天下り団体へとの、お金の流れができています。

再分配と市場主義は対局だと思っていましたが、結果的には統制経済というものは市場主義を通り越して、国家の集金装置として機能するのだと理解しました。

「行き過ぎた市場主義」という言葉をよく聴きますが、ここまで行き過ぎている統制経済を廃止することが、まず取り組むべき課題なのではないだろうかと思わされながら読書をしています。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】農家の嫁不足ってどっちの問題?

2017年10月30日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

「日本の農業が必ず復活する45の理由」(浅川芳裕著)を読んでいます。

内容は、日本の農業で扱われる統計数字や、政府の農業政策、農産品流通の実態などを詳しく述べている書籍です。

読んでいて、とても面白いことがありました。

それは、「農家の嫁不足の実態は?」という項目。

まず取り上げられているデータを紹介しましょう。

1.農家の初婚年齢(厚労省)

農業は30.1歳で、全産業の平均30.3歳より低い。

2.職業別未婚者比率(国勢調査)

20~24歳 全産業89.7% 農業88.3%

25~29歳 全産業66% 農業67%

ここでも農業の結婚が比較すると早いことがわかる。

3.農水省による「お見合い」の補助金

年額17億円

4.1960年代から、女性が都会に出て農家の男性と結婚する機会が急激に減少した。

5.50年以上経過し、現代の女性は農家に嫁入りすることにノスタルジーすら感じ、地方から都会あこがれる想いが、都会から地方を憧れる想いへと逆転しつつある。

6.農家の考えも変わり、結婚しない農家の男性という層が出始めている。いわゆる「農業オタク」として、農業科学の粋を極めながら仕事する層で、ディープな植物との関係に付き合いきれない女性を相手にしないという、男性側からの拒否という現象が起きている。

7.農家の男性は、全職業中で自殺率(3.8%)が最も低く、老衰率が最も高い。ちなみに公務員の自殺率は17.8%。農家男性は思いつめず、ぽっくりと逝く理想的なパートナー。

こういったデータをあげ、最後は、「彼らの魅力に気づかない都会の晩婚女性が増えたのが、農家の嫁問題の真相かもしれない。」と導きます。

農家は、ほとんどの場合、農家に生まれ農家を踏襲するパターン。自分から就農し、農家になるパターンは、これまた定年後の自作農というパターンが多い。

なので、都会で将来農業で稼ぐという男性を見つけることは難しいし、地方ですでに成功している農家は、嫁を必要としない状況があるということだ。

この指摘が本当にあっているかはわからないけれど、農業って人生をかけてとことん切り開いていくという余地があって、コツコツと実践している人々もいるんだなと思わされるものでした。そして、パートナーシップよりも、個人の努力なんだなとも思いましたね。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】事務所とプラットフォーム

2017年10月28日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日、「女子高生も、芸能人も、起業家も、みんなが彼女の噂をする。菅本裕子23歳」という記事を読みました。

記事にあるように、元SMAPの3人が始める「新しい地図」の試みや、柴咲コウさんのオンラインビジネス立ち上げ、とあるように、芸能界では新しい動きが進んでいます。

ここでは、「『事務所・テレビ・広告会社』という従来のトライアングルから、『プラットフォーム・ファン・インフルエンサー』という新しいトライアングルへ」との、変化が記されています。

事務所からプラットフォームへは、事務所に所属するのではなくTwitterやFacebook、InstagramなどのSNS、あるいはBlogを使い、広報戦略を社会に発露させること。「どうやって売るか」をサービス生産者の外部に依頼するのではなく、生産者自身が考え発信することですね。

そして広報媒体は、テレビというメディアからSNSを用いてファンに直接届けるように変わってきています。ここには隠れた変化がもうひとつあって、ホームページをいかに検索してもらい露出を増やすかというSEOと呼ばれる方法が、だんだんと成果を得なくなってきていることがあります。その原因は、パソコン画面からの検索より、スマホ利用でSNSから情報を取得する人が増えたという社会変化によります。

そして広告会社は、キラーコンテンツを発信するインフルエンサーと呼ばれる個人やグループへと変化し、インフルエンサーとして広告収入を得ながら運営できるプラットフォームが整備されてきたことがその背景にあります。

芸能界は、時代の先端を行くところがあるから、まずここで動きが本格化してくるのでしょうが、これは、あらゆる業界に波及しそうな感覚を私は持ちます。

私の行っている宿泊ビジネスは、ファン層を獲得しなければならない分野です。なので、後者のビジネススタイルの方がなじむ業界です。

事務所のように、誰かが戦略を考え、それに乗って商売するよりも、宿泊事業を営む者が直接情報発信しファンに伝え、それを拡散するインフルエンサーを支えながら広報するということ。

販売戦略をしっかりと考え、いかにファン層を掘り起こし、インフルエンサー的広報につなげるかが問われる。

近頃、この販売戦略に向けた商品造成ばかりを考えております。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】駅伝の楽しみ方を考える(妄想編)

2017年10月27日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、福島県高校駅伝競走大会が猪苗代町で開かれ、娘が出場したことから「追っかけ応援」をしつつ楽しんでまいりました。

メジャーな駅伝大会になると、テレビ中継やラジオ中継がされるので、ランナーに伴走しながら中継するアナウンサーが刻々と状況を伝えてくれます。ただ、出場チームの多い大会では、第1集団と第2集団の状況と、中継所の通過順位とその秒差くらいしかわからないのが実際で、リアルタイム情報の貧弱さには残念な想いをすることが多いと感じています。

昨日の県大会では、県域のテレビ局が伴走車を2台走らせていましたが、中継ではなく録画による放送が予定され、リアルタイムの観戦を補助するものにはなり得ませんでした。

福島県は、各市町村がチームを結成し競う「ふくしま駅伝」が毎年11月に行われる駅伝王国という土地柄です。

沿道に出て観戦する方々も相当多くいらっしゃります。

ですが、目の前を走るランナー以外がどうなっているのかを除いては、かなり貧弱な情報だけで観戦しているのが実際です。

せっかく小さな情報を持つ観戦者が多数いるのに、それを集約できていない現実がある。

これ、なんとかならないだろうか?

Twitterの共通のハッシュタグを用いて情報共有する試みが各地で見受けられるものの、実際に観戦中に文字を打ち込むのは、案外かったるいもの。目の前の状況を見ながら声を出して応援したいのも観戦客の心理なのだから、なかなか情報発信をする方も多くならす、断片的な情報しか集まりません。

そこで、めがね型のウェラブル端末にカメラを搭載し、視野の情報を取得した人工知能が、選手の順位を認識して選手順のアニメーション画像が作成されるような機能を開発すれば、観客のストレスもなく、リアルタイムに全体把握できるのかなぁなどと妄想をしております。もちろん、めがねにはその情報を映し出し、観戦の楽しさがupするようにしたいですね。また、現場で観戦できない方も楽しめるようなことがしたいですね。

オリンピックの各競技で観戦者が同様の試みをすれば、国によるメジャー・マイナーの差に関係なく、どんな競技でも世界中の人それぞれが興味を持つ競技の実際をリアルタイムで共有できることにつながりそう。

先日、渋沢栄一の本を読んだのですが、彼は、みなが幸福になるような仕事をすれば、ビジネスは成功するという。

テレビ放送権の売買と、放送を商売とするメディアのビジネスが壊される可能性はあるけれど、競技の解説機能を入れ込むことができれば、視聴者・観戦者の利益は格段に向上するだろうから、ほとんどの人は幸福になるでしょう。

駅伝は日本独自のスポーツ。「日本発の新しい技術」なんていうフレーズで、駅伝をその発信源として世界にアピールすることができるのではないでしょうか。

昨日は、観戦しながらこんなことを考えていました。

娘の出場校は3位入賞で東北大会へ駒を進めたので、次回大会では、さらにこの妄想を膨らませつつ、考えていきたいと思っております。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】「論語と算盤」と「台風と選挙」

2017年10月23日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨晩から今朝にかけ、衆議院選挙開票速報と台風21号の情報が、テレビ・ネットに溢れています。

そんななか、新たな情報に接したり、ビジネス書の古典とも言える「論語と算盤(そろばん)」(渋沢栄一著)を、新訳で読んででいます。

渋沢栄一は1840年の生まれ。1868年の明治維新(戊辰の役)を28歳で迎えたお方。幕臣の家に生まれ、明治維新後は官僚として大蔵省の役人として働き、予算編成をめぐりビジネスより政治的な意向が強い大久保利通や大隈重信と対立し、ビジネスの雄である銀行の頭取へと生き方を変えた方です。

この本には「逆境」という項目があります。

いま来ている台風や地震などの自然災害に遭遇した時は、この時代に生まれた宿命として問題解決に向かい自分の役割を全うすべしと説きます。自分の力でなんとかしようと思うと、苦労するばかりで疲れ果て、後の好機をみても策を講じることができなくなるという。

これに反して、自らの行為、結果である人為の逆境の場合は、すべて自分を省みて悪い点を改めるしか方法はないという。世の中のことのたいていは、自分がこうしたいと頑張れば、そのようになっていくが、自らの力で幸福な運命を招くことをやめてしまいがち。かえって自分からいじけた人間となって、さらなる逆境を招くこととなると説きます。

台風の場合は、いま自分ができる役割をしっかりと行い、後の好機を探ることを導いてくれます。

選挙で逆境を迎えた政治家は、不倫疑惑の山尾志桜里さんや、暴言で辞めた豊田真由子さんがいます。また、「排除」という言葉を発した小池百合子さんもそうかもしれない。

山尾さんは不倫疑惑を否定しているが、彼女はこの先に不倫することはないだろうと考える方が多かったのが当選した理由だろう。言動を聴いていると決していじけていない。

豊田真由子さんは、暴言を繰り返さないと考えた方は残念ながら少なかったようだ。

小池百合子さんは、安保法制に賛成する政治家以外を排除するという政治の方針としての踏み絵を迫り逆境を迎えた。これは政治思想なので変えることはできない。さすがに都知事を務める人物だから、いじけることはないだろうけれど、自然災害のときのように、都知事としての役割を全うすることが、とても大切なのではないだろうか。

政治家や官僚の行動・思想がどんな結果を招くかを研究したマックス・ウェーバーを読み解いた渋沢栄一。孔子の論語による教えと、マックス・ウェーバーの教えのうち、日本の風土で適用できることをまとめたのが、この本の教えなんだろうと感じます。

渋沢栄一にとっても古典であった書籍を読み解きをしながら、世の中でビジネスを実践し近代の礎を築いてきた渋沢栄一の書は、読み手に日本で幸せに生きるノウハウを伝えてくれる良書だと、つくづく感じます。

新訳は、現代かなづかいで古典を提供してくれるものなので、とても読みやすいもの。

こんな雨の日に、最高のすばらしい時間を与えてくれます。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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