会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

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【会津野】幕末から明治初期に似てきたゾ

2017年09月29日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、政界のニュースを聴いていて、徳川慶喜の大政奉還が頭に浮かびました。

「名を捨てて実を取る」

という掛け声で、政界地図の激変が一気に表面化してきました。

1867年の大政奉還は、討幕派に対し公議政体論という議会制の導入を目指した土佐藩が動き、慶喜が朝廷に対し政権を返上したものです。

それにより、幕府を倒そうとしていた薩摩・長州は足もとをすくわれ、討幕派による王政復古のクーデターへとつながりました。

翌年の1868年には、戊辰の役を経て明治維新へとつながる大激変が起きました。

昨日のニュースでは、民進党のリベラル派を希望の党が受け入れない発言が報道されていました。このリベラル派の議員たちが、かつての会津藩のような勢力を構成し敗れていくのか。それとも、戊辰の役の後に起きた自由民権運動のような動きへつなげ、日本の人々すべての自由と幸福を獲得する動きへとなるのか。

「名を捨てて実を取る」

これは、まさしく149年前の会津で起きたことと大きく重なって見えます。

ただ、会津で暮らしていた農民を中心とした人々は、戊辰の役により統治が崩壊したのち、一時的に役人が行った統治が小作料などを一方的に徴収するものであったために不満を持ち、会津世直し一揆という動きが広がりました。私の住む大沼郡は、最初に世直し一揆が起きた場所で、政治の誤りを人民が直すという行動に出た。そういう場所なのです。

この一揆では、役人が徴税の基としていた土地に関する書類や石高(米の生産高)を記した書類が焼き払われるということが起きました。

今回の衆議院選では、平たく人々から集める「消費税」の使い道という論点がでてきています。単なる偶然ではなく、こういう動きを予見しているようにも感じます。単に過去の借金返済に使うというだけでは、会津世直し一揆と同じ行動が出ると考えたのではないでしょうか。

ミルトン・フリードマンを中心としたシカゴ学派と呼ばれる方々は、こういう混乱のときに自由主義経済を一気に広げる行動をとります。

しかし、チリでもポーランドでも南アフリカでも、政治と経済を切り離して一気に改革を進めたねじれが、現地の人々を苦しめる結果が歴史的に明らかになっています。

リベラル派の議員のみなさんには、決して埋もれないで、日本で起きそうなねじれの部分が生じないように行動する先頭にたっていただきたいものです。

今回の動きを「平成維新」と言うのか。それとも新しい元号を付けることになるのか。まだわかりませんが、戊辰の役・明治維新に匹敵する大改革が行われるような気配になってきました。

さあ、一般の人民はどういう行動をとるべきか。幕末から明治初期の歴史をもう一度勉強しなくてはなりませんね。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】異なる視座で考える

2017年09月28日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日は、娘の通う高校で講演会を聴いてきました。

演題は「かわいい子には旅をさせよ!」というもの。

宿屋としては聴かずにはいられない演題です。

内容を一言でいえば、「子供に考える機会を与えよ」という内容でした。

そこで強調されていたのは、「たくさんの視座を持つ」ということ。

過去に、ビックバンから現代までという、超長期の視座で物語るビッグヒストリーをマイクロソフトのビルゲイツが応援したために脚光を浴びたということがありました。これは、いままでに無い視座を与えたことがその要因で、日常のことを普段思いつかないような視点で考えることの必要性を説いたものです。

私が興味を持っている人工知能。私が大学生のときの人工知能の手法と言えば、人間の思考法、言い換えれば脳の思考方法をコンピュータで実現することを目指すものでした。しかし、脳の仕組みを解明するのは、まだまだ未解明なことが多く、解明できたとしても、人によりその思考ロジックは異なり、コンピュータで実現するのが困難であるという壁にぶち当たりました。

その後に試されたのが、統計的な手法により人工知能開発を行うこと。「みんなの意見は案外正しい」(ジェームズ・スロヴィッキー著)という本がベストセラーになり、検索エンジンが検索手法に統計学を取り入れられたことから、「ほとんどの人がこうだ!」と選んだものは、それが正しいこととして人工知能で取り入れる動きが広がりました。

ただ、世の中おもしろいもので、ほとんどの人が間違ってしまうことも存在します。いわゆる錯覚がそうで、ほとんどの人が事実と異なることを選択してしまうこともあるのです。

講演会では、だまし絵を用いてこういうことがあるというのを知っておくことが大事と説いていました。

一方、映画化もされた「マネーボール」(マイケル・ルイス著)という書籍がありました。

ここでは、プロ野球を題材とし、チームが収益を上げるには、「1.まず勝つ」、「2.勝つためには得点を入れるための強力バッターが必要」という誰もが考えるような思考から、2の得点を入れるためには、「3.出塁可能性の高い選手が必要」という異なる視座を気付かせる内容となっています。

3のことを気付いたのは、統計として獲得した大量のデータを分析した結果で、出塁率の高い選手で打率が高くない選手、つまり、フォアボールで出塁することの多い選球眼の良い選手こそが、低い契約金でありながらチームの勝利に貢献する生産性の高い選手であることが判明しました。

2のことは、錯覚として作用し、ちがう視座で見た3のことが真実であり、実際に低コストで高収益を上げるというチームの利益を向上させたという内容でした。

また、おとといまで読んでいた「これからの地方再生」(飯田泰之編)でも、違う視座を与えられました。農業分野では、農業生産品を都会に売り込んで域外からマネーを呼び込むことを良しとし、いままで様々な行動が実践されてきました。ここでは、農地のたくさんある地域で消費される農産物が、実際には域外からの流通農産物の方が圧倒的に多い実状を数字で示し、域内で生産から消費までを賄う方が、生産者・消費者両者にとり、豊かさを向上させると指摘していました。

これも異なる視座で考えた事柄です。

宿屋を訪れる旅人たちは、普段の生活環境で持つ視座と違う視座で動いている環境に一時的に身を寄せることに遭遇します。

これが、「かわいい子には旅をさせよ!」ということ。

宿屋の主には、この違った視座を与えることが求められると実感しました。

宿屋は、沢山の視座をポケットに持つよう、精進せねばなりませんね。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】地産地消をたしかめる

2017年09月26日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

だんだんと秋の気配が強くなってきました。昨年から使い始めた「ペレットストーブ」に火を焚べる準備をしました。

ペレットストーブとは写真のようなものです。

炉に小さなおがくずのかたまりである「ペレット」が自動的に供給されるすぐれものです。

この燃料となるペレットを、地域の木材でというところが「地産地消」と言えるところ。

昨年は、南会津町のNPO法人「アタゴ」さんの工場を見学し、その製品を分けていただき燃やしました。

「アタゴ」では、障害者の方々が作製している割り箸の削りかすをかためて、ペレットを製造しています。割り箸の元となる木は、杉が大半で、その産地は100%南会津町の山林からのものです。

今年は、福島県の農林事務所からお知らせいただいた猪苗代の箱崎林業さんで分けていただくため、出かけて参りました。

ペレットを製造しているところは、製材屋さんの一角で、プレーナがけと言われる木材にヤスリをかける作業で出るカスを材料としています。

肝心の木材の産地をたずねると、9割方が埼玉県とのこと。地元木材は1割程度で、なんだか残念な気持ちにはなりましたが、あらためて地産地消を考える機会にもなりました。

地産地消が叫ばれて久しいですが、そもそも地産地消とはいったいどんなことでしょうか。

農業生産品の場合は、生産地と消費地が一致すれば、まぎれもなく地産地消と言えるでしょう。

今回のような木材製品の場合、木材の育つ場所である産地と、製品となるまでの間には加工地が存在します。

生産が埼玉県ではあるものの、その主要な部分は材木として使用され、ペレットは副産物となります。副産物とするための労務は、猪苗代で行われ、それが製品となっています。なので、わずか10%しか地元産が使われれているという理解は、間違っていることになります。

原材料の産地と加工地の他に、会社を維持するための機能についても考えてみましょう。

猪苗代の箱崎林業さんは、福島県の南相馬市に本社を持つ会社です。猪苗代でサービス提供されているものの、本社機能はまた別の土地で、生産物の一部は南相馬産であるとも言えるでしょう。

以前、会津地域の域際収支を調べたことがあります。(会津美里町自然エネルギー研究会のページ参照

会津は、農産品や木材などの産地であるにもかかわらず、地域外との貿易収支は赤字である地域です。

一方、東京の域際収支は、一次産業や二次産業の生産品が少ないにかかわらず、大きな黒字を出しています。これは、サービス業が盛んなのかといえば、その理解は間違っており、最も大きな東京の輸出品目は「本社機能」となっています。(「これからの地域再生」飯田泰之)

会津の赤字と東京の黒字の両面を見ると、この「本社機能」が域際収支に大きな影響を与えていることがわかります。

ペレットの場合は同じ県内ですが、前出の域際収支で南相馬市のある相双地区を見ると大きな黒字を計上しているので、ここにも会津の地産地消にマイナスな点があることがわかります。

会津というところは、製品の開発や販売戦略などを行う本社部門の立地が少なく、構造的な赤字体質な地域であったのですね。

「これからの地域再生」では、人口増を謳うだけではなく、この本社機能を誘致し、クリエイティビティを発揮する土地としなければ再生しないと言います。

商品を作るだけではダメ。これだけでは地産地消にならない。

続けてマーケティングと販売戦略を練り、新たな新製品開発につなげていく。

これができて、はじめて地産地消となる。

地産地消とは、製品開発から販売、さらに消費まで、すべてのことを考えなくてはならないもののようです。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】拷問に耐える人、耐えられない人

2017年09月23日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先日、お客様からいただいた本「浅草生徒一代」(佐賀純一著)を読みました。

ヤクザのアウトローな一生を描いた作品で、刑務所に入った様子などが記されています。

警察の取り調べを受ける際の拷問の実態や、刑務所内での実態など、なかなか普段知ることのない内容であふれています。

アーチストのボブ・ディランが、この本の英訳版から歌詞を創作したと言われ、アウトローな生き様は、国や地域に関係がないのかなと思わされました。

この題材となった伊知地栄治は、やくざの仲間内でも、警察などの公機関でも、人間関係や人々が欲することを機敏に察知し対応できる際立った能力を有している人である、と、しみじみと感じさせます。

一言でいえば、「世の中を泳ぐのがうまい」。そんな人のようです。

さて、この本とは別に、知人に勧められた本「ショック・ドクトリン」(ナオミ・クライン著)を読み始めました。

 

上下巻で、計686ページにも及ぶ大作で、まだ第1章しか読んでいませんが、ここではアメリカCIAでの拷問の様子が出てきます。

そこには、捕虜から真実を聴きだすために用いる拷問の研究のことが記されています。

もともとこの本は、災害や戦争、大恐慌など、社会にショック的なことが起きたときに乗じて、社会の仕組みを変えてしまう実態が記されているもの。

人体にショックを与える実験をし、その反応を研究する。さらに、社会にショックが与えられたとき、人々がどう反応するかも研究する。

これをジャーナリストが丹念に調べ、記した内容になっています。

近頃、北朝鮮危機が喫緊な課題となってきました。福島では2度のミサイル警戒サイレンが鳴り渡り、私は直感的に太平洋戦争のときの空襲警報と同じであると感じました。精神的に弱い小さな子供の心は、町じゅうに流される気持ち悪いサイレンの音にすでに影響が出始めました。恐怖におののき、一人で行動ができない様子が目に見えるようになってきました。

これが繰り返されれば、大人も含め、人々が参ってしまい、戦争に至らなくてもショックが与えられたのと同じ状況が生まれそうな気がします。

この一種の拷問に耐える方法を知らなくてはならないし、この末に一気に変わる社会の仕組みとはいったいどんなものなのかも知りたい。

これは、急いで読まねばなりません。

「東北ショック・ドクトリン」(古川美穂著)という本も出版されているようです。

大混乱が起き一気に社会が変わることは、過去に何度も繰り返されてきました。311のことも冷静に振り返る必要がありそうです。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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【会津野】会津の実質公債比率

2017年09月21日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

9月20日付福島民報朝刊で、平成28年度決算による福島県内各市町村の実質公債比率と将来負担比率の速報が伝えられました。

実質公債比率とは、一般財源の規模に対する公債費の割合のことです。また、将来負担比率とは、将来負担すべき実質的負債の財政規模に対する割合を言います。

これらの数字は、自治体の財政規律を示すものと言われ、自治体の財政がしっかりしているか、そうでないかをなのか知ることができます。移住を検討する際などにとても参考になる数字でしょう。

発表されたものから会津地方17市町村のものを抽出してみました。

データは、借金の割合が多い市町村順に並べてあります。

市町村

実質公債比率

将来負担比率

会津坂下町

13.9

107.5

西会津町

11.2

89.1

北塩原村

10.0

38.2

猪苗代町

9.1

64.3

喜多方市

8.9

45.5

会津若松市

8.8

30.3

湯川村

6.1

6.4

会津美里町

5.9

南会津町

5.2

19.8

下郷町

4.9

磐梯町

4.4

75.6

柳津町

3.9

昭和村

3.7

金山町

3.2

只見町

3.1

三島町

3.1

檜枝岐村

-3.1

-2.5

この数字をみると、会津坂下町の借金割合が最も高く、1年分の収入を全部借金返済に充てても間に合わないほどの借金額に達していることがわかります。

対前年比はここに示しませんでしたが、磐梯町の実質公債比率が2.1%増加しており、他の市町村はほとんどが微減となっています。

全体的に人口減少しているなか、実質公債比率を減らしているところはスゴイなとは思いますが、支出を絞り、住民にとって公共サービスが低下していているという見方もできるかと思います。

しかし、将来返さねばならぬ借金が多いところは、水道代や税負担の面で住民負担が多くなりますので、移住先として選ぶ際には慎重にならざるを得ないですね。

(出典:自治体ランキング)

自治体ランキングのサイトで我が会津美里町を見ると、2005年(平成17年)の実質公債比率が約18%から平成28年の5.9%までだいぶ削減をされたことがわかります。

この間、借金削減を成し遂げたことは評価できるものの、ほとんど新しいことを何もしなかったという住民感覚を強く感じます。だいぶ削減が進んだので、そろそろ会津美里町らしい新たな事業をはじめていただきたいものです。

どこの市町村も、地方創生を旗印に移住者増加対策を実施していますが、そこでアピールされるものは「いま」ここに存在している住民サービスです。

しかし、移住した後に住民サービスが向上するか否かということは、未知数です。

ただ、財政はその可能性を裏付けるものでもあるので、実質公債比率と将来負担比率が小さい市町村は期待が持てるでしょう。

一方、先日、国民健康保険料の負担料率のニュースがありました。このニュースでは、各市町村で定めている負担料率を全県規模で統一するというもの。

ほとんどの市町村は負担が上がりますが、会津美里町は負担が下がると報じられていました。

会津美里町の住民サービスと住民負担は、これから改善されていく予感がしました。

ただ、水道代が県内で相当高いのが気になるところ。

水道代比較は、今後もっと詳細に試みてみようと思います。

今日も素敵な一日を過ごしましょう。

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