会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

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【会津野】コミュニケーションコスト

2017年11月30日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、2ヶ月に一度のマルシェイベント「スイマル」を行い、週半ばの平日にも関わらず沢山のお客様においでいただきました。

今回私が気をつけたことは、「コミュニケーションコストをかける」ということ。

旅人宿やいなかのパン屋においでいただくお客様というのは、商品やサービスの購入をするとき、会話を楽しみながら、ある程度の時間を共有します。そういうお客様が多い。

商売を行う事業者からすれば、1人のお客さんに時間をかけず、どんどん商品を売る事が「効率化」ですが、世の中には、この動きに反することを「価値」と感じていただける人々がいる。

セルフレジやロボットが対応する店に「価値」を感じる人々もいるけれど、「自分はどんな生き方をしたいのか?」と哲学的に問えば、私はコミュニケーションに「価値」を感じる方だ。

スターバックスコーヒーへ行くと、これでもか!という沢山のオプションの中から、自分の好きな商品を選ぶことが出来る。ここには、店の人に自分の欲しい商品を告げるコミュニケーションコストがかかる。だけど、事前に準備された選択肢の中から選ぶ方式なので、店の人と創造性を分かち合うことには乏しい。

コンビニのコーヒーを買う時は、カップの大きさを告げるだけで、アイスコーヒーに至っては、冷凍庫から商品を自分で取り出してレジに持っていくだけの、非常に低いコミュニケーションコストで済む。

外国旅行を考えると、言葉の通じない国では、コミュニケーションコストが低いと助かることは確かだけれど、それでは母国での買い物となんら変わらない。なんのために外国に行くのか?それはコミュニケーションをしたいからではないのだろうか?

一方、外国人を受け入れるインバウンド対策を考えると、コミュニケーションコストを低くする方が受け入れにとって良さそうな気がするが、Airbnbなどのシェアリングエコノミーサイトでは、評価経済のために事前事後のチャットコミュニケーションを必要とし、とても高いコミュニケーションコストを必要としている。

翻訳コストをシステムが負担するようになってきたので、このコストは下がったけれど、その分、コミュニケーションコストに転嫁されたような感じだ。

近頃、コミュニケーションコストを極限まで低くするものと、コミュニケーションコストそのものを価値にする動きが極端になってきたように感じる。

人工知能の開発状況をみていると、自分の分身としての「長谷川洋一ロボット」に置き換えられるときが死ぬまでには来るだろう。ただ、「長谷川洋一ロボット」を社会が必要とせず、汎用ロボットで済む存在になる事だけは、この世に生を受けたものとしてなんとか避けたい。

そのためには、どんなに小さなものでも、普段から創造性を発揮する場である「コミュニケーション」を大事にしながらそれを実践すること。これが必要なのではないだろうか。

蓄積されたコミュニケーションの集合体であるチャットデータベースが完成し、それを学習した人工知能が世の中にお目見えする近未来に、創造性を発揮できる生命体であり続けたい。

だから、「コミュニケーションコスト」をかけるのだ。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

※コメントは、旅人宿会津野Facebookにて承ります。
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【会津野】岩手県紫波町オガールプロジェクト

2017年11月29日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

先週から休館に入り、大工仕事ばかりしています。

日の短い季節、暗くなると灯りをつけても差し金の目盛などが見えずらく、作業時間がとれず、はかどりません。そんなときは、灯りをつけて好きな読書を。なぜか、文字だと見えるので不思議です。

「町の未来をこの手でつくる~紫波町オガールプロジェクト~」(猪谷千香著)を読みました。

 

岩手県紫波町は、盛岡市に隣接したJR東北本線上にある町です。私がサラリーマン生活をしていた25年ほど前の職場に、この紫波町出身の方がいらっしゃいました。いつも「紫波には何もないけど、食べ物と酒だけはうまい」と口癖のように言っていたことを覚えています。

この書籍は、その紫波町が町有地を国や県の補助金に頼らず、民間とともに事業を行うPPP(Public Private Partnership)という手法で行った「まちづくり」の詳細が書かれています。

PFI(Private Finance Initiative)という、自治体が事業計画を作成し、民間が資金やノウハウを提供する方式に対し、PPPは、事業計画立案時から自治体と民間がともに事業を行うもの。

自治体職員、民間人ともども、大学院に通い勉強を重ね、そのゼミの教授をアドバイザーとして事業実施したことが紹介されています。

「こんなことできるんだな」と感心しつつ読み進めると、デザインを担当したグラフィックデザイナー佐藤直樹のこんな言葉がある。

「オガール広場をみんなすごく利用するようになったし、図書館もわざわざ盛岡市から高校生が来て使っています。来たいと思ってくれる人が、少し距離はあっても本当に来てくれている。特別な観光資源があるわけでもないし、食糧自給率は高いけれども、目立った特産物があるわけでもない。でも、もしも自分が紫波町に住むようになった時、おいしい農作物が手に入って、ワインが飲めて、都市部まですぐに行けると考えたら、ものすごくポテンシャルが高いと思います」

これ、私の住む会津美里町とまったく同じ。

紫波町もそうだけど、民間人の誰かが、こんな町にしたいと動き出さないと、実現はしない。

3年前から宿の庭ではじめた2か月ごとのマルシェ。まだまだ規模は小さいけれど、だんだんと仲間が増えつつある。来月には会津若松の街ナカで開催してみる。

ここで住んでいる僕の不満は、庶民による市場(マーケット)がないこと。

消費者の数が圧倒的に少ないから市場が成立しないことはわかっている。

だけど、紫波町だって同じだった。

オガールプロジェクトのキモは「広場」だ。

誰もが集まりたくなるような「広場」。

まずは、こういう広場を作るために行動してみようと思う。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】農業を取り巻く環境の変化

2017年11月26日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日の報道に、「取引規制、原則廃止」という記事がございました。

中央卸売市場の規制を廃止し、民営化できるようにするというのが記事の骨子です。

卸売市場の規制には、「卸が理由なく出荷物の引き受けを拒めない規制」というのがあり、農家にとって全量買い上げをしてくれる規制を廃止することが含まれます。

これと並行して、種子法廃止に伴う農水事務次官からの通知が出され、「運用基本要綱、種子制度の運用、1代雑種審査基準の審査、指定種苗の運用は廃止する。以上命により通知する」とされました。

この内容を読むと、都道府県が行っている地域ごとの奨励品種の種苗育成に投入されている予算の裏付けが廃止されることから、この部分を明確に民営化することがうかがえます。

農業を取り巻く環境は、ここにきて急に改革が進んで来たようです。

しかし、工業、商業の分野では、原材料の開発を自治体が行うなんてことは有り得ないし、卸売業者が売れそうもない商品を全量買い上げするなんてことも有り得ない。

規制に守られていた人々は狼狽するかも知れませんが、農業も自由な商環境のもとで、消費者サイドの意向をウォッチしながら自由な生産を行う農業者が出てくるのだろうなと、ちょっと期待したい気もします。

ただ、日本の場合、民営化の裏には必ず天下りというものがつきもの。

天下りを受け入れる民間の会社が富を独り占めするようなことだけは、皆が目を光らせて阻止しなければなりません。

ハッキリと言ってしまえば、消費者の民度と、官僚の利権獲得との戦いがはじまったと同じこと。

民営化は官の仕事が減ることだけれど、それによりブクブクと利権を増やす官僚っていうものは、凄い生命力だなとも思う。

生産者と消費者がともにハッピーになるような、農業生産と農業流通、これ、真剣に考えたいものですよね。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】いちごの勉強をするも・・・

2017年11月24日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨年はじめてビニールハウスを建設し、わずかながら(苗の数にして10ほど)のイチゴの苗を植えてみました。

しかし、収穫できた実はほんのわずか。

ただ、子株、孫株などの生殖活動は旺盛で、株数にしておよそ200株に増殖。

この冬から春にかけ、いちご食べ放題?をやるぞ~と意気込んでいるところです。

でも、イチゴってそもそもどうやって育てるの?という基礎知識がありません。

そこで、ネットで紹介されていた本を図書館で借りてきて勉強してみました。

「イチゴの基礎知識」(森下昌三著)です。

内容は、研究論文からの引用が多く、学術的にイチゴの生態をまとめている書籍です。

なので、専門用語ばかり。

私には、ちょっとハードルの高い文章ばかりでした。

ただ、わかったこともいっぱい。

まず、イチゴには、一季成りイチゴと四季成りイチゴがあること。

一季成りイチゴは自然状態では5月から6月頃に収穫期を迎える。四季成りイチゴは季節に関係なく、成長に応じて収穫期を迎える。

どっちのイチゴも、休眠を経て完全に覚醒する前に花芽をつけ実をつける。完全に覚醒すると、生殖に移り、実ではなく子株を増殖させる。

人に例えて言えば、起きる前にぬくぬくと布団の中で育つような環境が要るということ。

なんとわがままな・・・

イチゴは、わがままな子を育てるのと同じことをしないと、実を付けてくれないものなのでした。

ただ、ここのところの寒さで休眠状態は達成し、寝た子を起こす半覚醒状態に移行してきたようです。

写真中央の葉が育つところから、ぴょんと茎みたいなものが出て、さらにそこから葉っぱが出てくることが分化というようで、そこには花芽がつく。

どんどん育て!いちごちゃん。

土の中の有機肥料と空気中の二酸化炭素をたくさん取り込んで、おいしいイチゴになぁれ!

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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【会津野】壁のはなし

2017年11月23日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、西郷村のナホ吉さんのブログを読み、なるほどなぁと思いつつ、「壁」についてあれこれと考えました。

西郷村というところは、栃木県の那須から白河の関を越した「みちのく」の入口「白河市」のすぐお隣りのところ。経済圏は白河と一体になっているところです。

那須と白河のあいだには大きな壁があり、それを壊したいというのがナホ吉さんの言いたいこと。

さて、壁と言えば、昨年11月にトランプ大統領が就任したとき、メキシコ国境に壁を築く大統領令を出しました。その後、この話題はめっきりと聞かれなくなり、いったいどうなったのだろうと調べてみると、ニューズウィークに試作品が出来上がった記事がございました。

この壁は建築物としての壁なので、ナホ吉さんの言う壁とは異なるものの、歴史的にみると白河の関には関所と言う現実の壁が存在し、関所破りに眼を光らせていた過去があります。ただ、いまはどちらも日本国内なので、現実の壁は存在しない。

アメリカとメキシコは、トランプさんが大統領になる前から別の国で、ここには現実の国境があります。日本の関所破りみたいな事、すなわち、国境を越えて密入国して来る人々をシャットアウトする意図があります。密入国はいけないことですが、なぜいま大きな予算を割いて壁を造るのか。どうしても密入国してほしくない理由があるのだと思います。

それはいったい何なのか?

最近読んだ本から探ってみます。

 

「ショック・ドクトリン」(ナオミ・クライン著)によると、シカゴ学派が台頭してネオナチズムが実権を持っていたブッシュ大統領時代、アメリカでは惨事便乗型資本主義が大きな力を持っていました。

2001年の911テロ、2005年のハリケーン・カトリーナという惨事の際、セキュリティー産業が大きく飛躍し、出入国管理のセキュリティーシステムなどの大幅な機能強化が施され、空港や港などの管理がおよぶ部分で人々の動きを捕捉することが、ほぼ達成されました。

シカゴ学派の考えは、官が持つ利権を民間に開放するもので、軍隊すらも民営化する試みをしました。ブッシュ政権とネオナチは、911という惨事後の「テロとの戦い」で、一部民営化した兵を中東に送り、「戦争をすること」=「民間企業が儲かる」という図式で説明できる軍産複合体へと進みます。この時、敵をあらわすために用いられた「悪の枢軸」という言葉をみなさんも覚えていることと思います。

 911を経たのち、2005年のハリケーンの際には、民営化で富を得た民間人がいち早くニューオリンズから逃げ出す事例が起きました。自家用機などで避難し、そういう手段を持たないニューオリンズの人々は置き去りにされ、ブッシュ政権が大変な非難を浴びたことがありました。

そして2006年、中間選挙を迎え、イラク侵攻の際の大義とされた大量破壊兵器が見つからないことなどを理由とし、ブッシュ政権の共和党が大敗。ネオナチの中心的人物であったラムズフェルド国防長官が辞任します。

この間に、民営化で富を得た層とそれ以外の層の間で大きな心理的な壁が生成された。

眼に見えるものとしては、居住区域などが分離され、壁で守られる地域などが出現する。

政権のねじれ状態を経て、Yes we can で誕生したオバマ政権は、オバマケアなどの再配分政策を志向。ブッシュ政権で生じた格差是正に向かうも、トランプ大統領との大統領選で敗れ、さっそくメキシコ国境に壁を構築することになる。

2017年11月はじめのトランプ大統領来日の際には、「友達が 親子できたよ 集金に」という時事川柳が詠まれるような様子が報じられ、日本政府からアメリカの民間企業へ大きなオカネが流れることが想起されました。

そして近頃、北朝鮮のテロ支援国家指定ということも起きた。

我が国の首相も、これらを全面的に支持すると言い、日本はこの流れに追従する。

さて、このような流れ。アメリカも日本も、物理的にも心理的にも壁を造るという方向が明らかになってきました。

ナホ吉さんの言う「壁を壊す」は、それらに逆らうことだ。

これを実行するにはものすごいエネルギーが要る。

トランプ大統領は、アメリカという地域の民間企業に自分の国以外の地域からオカネを流し入れることを試みた。一方、ナホ吉さんは白河という地域にオカネを流し入れることを試みる。

同じようなことなのに、壁を造るか壊すかが違う。

僕は、壁を壊すのではなく、亀裂を入れて扉のようにし、福島側だけに開くようにするのが良いのではないかと思う。

福島側の購買行動は生活の中での消費。那須側の購買行動はリゾート地での消費。これはナホ吉さんの言うとおりだ。その結果、消費者にとっての費用対効果は福島側の方が、圧倒的に高い。

だとすれば、福島側の消費の質を向上させ、費用対効果の良い商品を並べ、こちら側にだけ人々が流れるように仕向けたら良いのではないだろうか。

そうだ、いまやることは、福島の消費の質を向上させることだ。

質の高いモノやサービスをどんどん作って、質の高い暮らしを志向する。

福島はこんなものだと甘んじていてはいけない。

これが僕の思う壁に対する考えだ。

今日も素晴らしい1日を過ごしましょう。

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