会津の旅人宿 地域との交流・旅人との交流が盛んな【会津野】宿主ブログ

地域の話題、旅人のホットな話題、季節のおいしい食べ物の話題など、会津へ旅する人々への話題中心の宿主ブログです。

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【会津野】「コードF-6」で避難地域を感じてきた

2016年03月27日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

きれいに晴れた青い空、雪をかぶった飯豊山がそろった0℃の会津野です。

3月18日から「コードF-6」がはじまりました。これは、福島県内の35ヶ所の宝探しゲームのことを言います。

昨日、子どもたちとこれに挑戦。楢葉町、川内村、田村市常葉(ときわ)、三春町の4ヶ所をまわってきました。

楢葉町は、原発事故による避難地域でしたが、昨年避難指示が解除され、居住できるようになったところです。楢葉町を訪れるのははじめての経験でしたが、役場のすぐ横に復興商店や郵便局がオープンしていたり、古本屋さんがあったりします。まだ、元の住民の方で戻っている方は少ないものの、確実に復興に向け動いている様子が見えました。大きな太平洋を望む景色は、会津にはないもの。久々に大海原を見て感動。洋上には、大きな風車が浮き、風力発電も元気に動いていました。宝探し後にカードをいただける楢葉町役場では、震災当時、私どもの宿に避難なさっていた方とばっとりと出会い、元気な姿を見ることが出来て安心しました。

川内村へ向かうには、富岡町を経由します。富岡町の名所といえば夜の森(よのもり)の桜並木です。もしかしたら桜が咲いているかも?!と向かうものの、夜の森地区は帰還困難区域で、立ち入りが出来ない状態でした。富岡町から川内村へ向かう県道64号線は、廃炉作業の非常時エスケープルートとなっているので、通行が出来ます。ほとんど人の姿を見ないまま進むと、住民が6割ほど戻った川内村中心部に着きます。見るからに農村風景が広がる地域ですが、ここは人の営みを感じるまで回復しています。いわなの郷のめちゃくちゃおいしい塩焼きを頬張りながら、宝探しゲーム。途中では、村長さんがフツウに村の人とお話している姿を道すがら拝見し、のどかな雰囲気が伝わってきました。

次は田村市常葉(ときわ)に向かいます。途中、かつて都路村と呼ばれた地区を通ります。ここは、避難指示が解除されてまもなく2年になります。しかし、まだまだ空き家がいっぱいです。都路の中心部以外は、人々をほとんど見かけません。都路地区と常葉地区の間に仮設商店があったので寄ってみました。お店は、年中無休でコンビニと同じような品揃えのお店を店主の方が1人で切り盛りしています。無料のドリンクサービスがあったりし、地域の方や復興ビジネスで訪れる方々を大事にしている様子が伝わってきます。頭が下がる想いをしました。常葉地区まで来ると、ここはかつて緊急時避難準備区域に指定されはしたものの、避難指示地域ではなかったので、元の生活が残っています。お肉屋さんでミートボールのお惣菜を求め、それをいただきながら楽しく宝探し。途中の展望地では、阿武隈の山々を一望に見渡せ、「あーココで無線をやったら楽しいだろうな!」と趣味的なところに心も奪われました。

田村市常葉から三春町までは、15分程度の道のりです。コンパクトできれいに整備されている三春の街なかを散策し、宝探し。宝探しそのものが、ちょっと簡単すぎやしないかと思うくらい、スイスイ行きました。

昨日は、原発事故後、はじめて避難地域に入りました。生活再建に向け確実に前へ進んでいる方々がいらっしゃる様子が見え、そして帰還困難として5年前のまま時が止まっている様子も見えました。

この宝探しゲームを通じ、さまざまな方にフクシマへ行き、フクシマで買い、フクシマを感じていただけたら幸いです。

開沼博氏の「はじめての福島学」を読んでから訪れると、なお一層、今のフクシマのことがよくわかります。この本は、とても読みやすく、自身を持ってみなさんにおすすめできるものです。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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【会津野】3分でわかる民泊ビジネス

2016年03月25日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

今朝は時折雪が舞うマイナス1℃の会津野です。

昨年から、ずっと民泊のことを追っております。

法律のこと、マッチングサイトのこと、民泊に参入するのはどういう事業者なのか、などなど。

法律のことは、経済戦略特区での規制緩和を皮切りに合法民泊がはじまったものの、許認可を必要としない抜本的な法律改正が見えて来ています。

マッチングサイトのことは、米国のairbnbが大きなリードをしていて、日本のサイトは法遵守という点で大きなビハインド、そして中国資本のサイトが急成長しています。

民泊参入事業者は、かつてからユースホステル業界で言うところの「自宅開放」に近いホームステイ型で始めるところもあるものの、それは少数派です。まるでホテルのフロントのように鍵の受け渡しだけをして、何軒もの民泊を並行して運営するという方が多数派です。後者は、不動産会社や民泊ビジネス専門会社などが参入しているものです。

また、2020年のオリンピックまでの5年間だけ「不動産投資」としてマンションを取得あるいは賃貸で借受け、そこを民泊として運用し、需要がなくなったら退散という向きも表面化しています。

オリンピックまでに誕生するホームステイ型の民泊は、これからの5年間に施行錯誤しながらオリンピック後の運営スタイルがほぼ決まることになりそうです。

日本より先行しているヨーロッパの事情をみると、格安で提供していたホステルが民泊サイトに参入する動きと、新規にはじめるホームステイ型が混在しています。

もともとから存在する旅館業の法基準が日本とは異なりますが、既存の事業者と新規参入者の土台を整えるために、ホテル税の納付義務などが、その対応として取られています。

日本では、格安のホステルといえども、建築基準や消防基準を満たすための法律が過去からの旅館業に大きな設備投資を要求をしている事実と、認可を必要としない民泊の誕生前夜であることを考えると、ここに大きな差があり、過去の基準を放棄したほうが運営上有利なことから、開業し直す向きも出てくることでしょう。

旅行者は、魅力ある民泊を選択することになるでしょうし、事業者は魅力の大きな要素を占める宿内外でのコミュニケーションをどのようなレベルで事業運営していくかが問われることになります。それらの判断に必要な情報は、機能レベルの高い民泊サイトに求めることになるでしょう。

このように、現在の旅行サイトで販売する「法規制に則った宿屋を売る」という旅行会社のようなモデルは、SNSでの評判を取り込んだ民泊サイトモデルへと変化していくことが予想されます。そして、宿屋側も宿泊者側も、今日はお客さんで今日はホストといったような関係が発生してきます。

地方の古民家などを宿にして民泊ビジネスを成り立たせることにも充分効果を発する民泊、旅行文化の変化に大きな一石を投じるであろう民泊の一員として、これからも楽しみながら実践していこうと思います。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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【会津野】小走り(こばしり)という習慣

2016年03月22日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

きれいに晴れた春の朝です。梨のつぼみが膨らんできました。気温はマイナス1℃の会津野です。

先日集落の総会に出席してきました。この集落で宿を開くために住み着いてから今年で20年になります。この集落は41戸(移住当時は43戸)あります。その41戸で年間11日程度の当番カレンダーを作り、いわゆる町内会への配布物があれば、その当番の家が全戸に配布するという習慣があります。それを「小走り」(こばしりと読む)と言います。

過去に暮らしてきた地域では、町内会の役員さんが回覧板を発したり、配布のために歩くということが行われていたので、この習慣にはビックリした覚えがあります。

その小走りですが、今回の総会で、高齢化で歩いての配布が容易でないことと、配布者が望み通りの仕事をこなしてくれないという理由で廃止され、役員がその役を担うようになりました。

この集落は、太平洋戦争後に移住してきた家は私のところだけという流動性の少なさが実際なので、新たなコミュニティーを育む必要性を住民の方が感じることができない地域でもあります。

ただ、年に一度の小走りでも、実際に歩いて会話を交わしながら各家の様子を少しだけ気にするという習慣は、コミュニティーの維持にとても役に立っていたのではないかと思うのです。

先日のニュースで、国土交通省がマンションの管理規約のモデルを改正し、管理費を祭りなどの費用に流用しないようにするようにしました。祭りなどを実施してコミュニティーの強化を図ることを推奨する反面、管理費からは流用してはならないというちぐはぐな指針は、識者の間で批判が噴出しています。

マンションと集落は異なるものですが、コミュニティーという面では近いものがあります。ここでは、集めた町内会費(この集落では協議費割と言います)から、役員に小走り手当を支払うことも同時に決定しました。

さまざまな事情で異なる慣わしがあるものですが、小走りがなくなることは、高齢化への対応としてとらえるべきか、それとも崩壊へと向かって進んでいるととらえるべきか、考えさせられることに直面させられました。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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【会津野】会津 哲学の木

2016年03月17日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

昨日、今日と素晴らしいお天気が続いています。気温はマイナス1℃の朝を迎えた会津野です。

先日、北海道美瑛町で写真の被写体として有名であった「哲学の木」が切り倒されたニュースがありました。マナーが悪い撮影者が原因とのことで、大変残念な出来事でした。

この写真は、私が勝手に付けた名前で、「会津 哲学の木」です。

以前、この畑で小麦を栽培したことがあります。暑い日には、この木の木陰で小麦の成長についていろいろと考えた、私にとっての「哲学の木」。

飯豊山を背景に畑のなかにポツンと立つこの木のところだけは、昔から嵐が避けて通ると地元の人は言います。

美瑛の哲学の木は、少し傾いてポツンと立つところから名付けられたとのことですが、会津の哲学の木は、自然が人々の考える場所を与えてくれています。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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【会津野】民泊の新法令の方針が報道される

2016年03月15日 | 宿主からのブログ

おはようございます。旅人宿 会津野 宿主の長谷川洋一です。

風が強い0℃の朝を迎えた会津野です。

今朝の日経新聞1面トップで、民泊の新法に関する方針が報道されました。

いままでの流れを含め整理すると、

1.国家戦略特区により民泊営業を限定的に今年1月に解禁。この解禁は7泊以上の利用だけということと、地域の条例制定が必要とされている。この仕組みを用いた民泊業者は、わずか3件しか誕生していない。

2.今年4月に旅館業法の簡易宿所営業の基準が緩和される予定。この規制緩和により、面積基準が事実上なくなる。しかし、簡易宿所として必要な建築基準法上の基準および消防基準は、現行のものが適用される。わかりやすく言えば、事業は可能になるものの、設備投資が必要となる。

3.2017年の通常国会(2017年1月?)に、民泊を旅館業法の適用外とする新たな新法を提出する。この新法では、住宅で民泊営業できることとし、事業者には近隣とのトラブル対応や事業者としての登録など、一定の規制を施す。

つまり、今年4月からは、小さな住宅を旅館業法の簡易宿所という基準を満たす対応をすれば民泊営業が出来るようになり、新法が成立後施行されると、旅館業法の基準には関係なく、新たな規制下での事業運営が出来るようになる予定です。

この新法は、現在のところ、登録業者として、旅館業者、宅建業者などを想定しています。すでに旅館業を営む業者や空き物件を持つ不動産業者が、その対象の中心になりそうです。

いままでの民泊といえば、子どもが独立して空いた部屋を旅行者に貸すというイメージのものでしたが、この新法で想定されるのは、トラブル対応をすぐに可能とするある一定の地域に分散した部屋の集合体を旅館として提供するものです。

なので、個人の空き部屋を貸すいうよりは、旅館営業のノウハウと集客ノウハウを有する事業者が、事業用資産をアウトソーシングで調達するようなイメージで民泊が推進していくのでしょう。

ちょっと待てよ!

これって、民泊に反対している既存の旅館が、新たに事業拡張するのに打って来いではないですか! しかも、投資をほとんど必要とせずに事業を拡張でき、失敗したらすぐに縮小も出来る。

どんな旅館業者がロビー活動をしたのだろう? 久々の大ヒットですな。

今日も素晴らしい一日をすごしましょう。

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