
この辺りの趣味も家族に言わせると悪趣味に近いらしく、皆でTVを見るならばほぼ私の希望は許されないし、偶々私が先に番組を見ていたとしても、あっさりリモコンを奪われる。
そうでなければ、皆自分の部屋に引っ込むか、風呂に入るとか、洗濯物を畳みにいくとか・・・TVの前に残るのは私一人・・・それでもこれは幸運な方です
そういえば、TVの早碁対局、NHKの「囲碁将棋ジャーナル」でも似たような反応があるのだから、家族にとってはオカルトも囲碁も同じレベルらしい
それでいて女房殿、外で私の知らない所で「オヤジ殿の趣味が囲碁」と言うことが話題になると「いい趣味ですね」と言われて満更でも無さそうな・・・『それは少し変です』
『本当にそう思っていたなら良い盤石を買ってくれ!』
更に『新しいパソコンが欲しい!』
日頃の家族の態度から察するにそうは思っていないのは明々白々
ともかくもう少しオヤジを尊敬して欲しいものです
さて初めのオカルトの話題に戻ると
私も小さな頃は臆病な性格でした・・・いや本当は今でもその頃の尻尾を引きずっているような所もあるのですが、さすがに大人ですから周りに気づかれるようなへまはしないだけです。
それに”怖いもの見たさ”の好奇心は強い
5人兄弟の末っ子ですから夏場になると、兄弟たちが末っ子を怖がらせて喜んだものです(私がターゲット)。
そして従兄弟など遊びに来て泊まると・・・彼は怪談話の語りが上手い・・・ターゲットは当然私
だからかなりの弱虫だと思われていたから、夏場のイベントのお化け屋敷などよく「連れて行かれた」物です。
更に日常的な訓練も
実はそれは他の兄弟のズルなんです・・・お使いなど用事は全て末っ子に回す
ともかく夜のお使い一番チビの私の専門みたいによく行かされました。
本家の神社までにはいくつかの”オカルトポイント”があります
まず東海道線の無人踏切の脇になにやら慰霊塔がある。
くらい線路脇にひっそりと立っていて
子供にとっては何処と無く不気味なものです
その近くには、おばあさんが事故で溺れ死んだ溜池がある。
昼間は遊び場なんですが街灯などの無い時代ですからね
暫く行くと真っ暗な田んぼに挟まれた道、道端に農機具小屋があり殺人事件現場
ココでは絶対に走り出さないことが肝要・走り出すと何かに追いかけられているような恐怖感に取り憑かれます。
やっと目的地の本家の神社ですが、境内裏から親戚の家まで大きな木が茂ったチョットした森・木の下を通るのですが、実はココは何人かぶら下がった場所・・・
そんなことで日常生活の中で肝試しをさせられていた。
今はそういうことに恐怖を感じなくなった・・・
暗い道が無くなったせいか、人が多いと言うか、番組に慣れてしまったようなところでしょうか。
尤も、よく息子に言うのは「生きている人間の方が怖いぞ!!」
年をとって、『ああいう世界があるのなら、自分の将来も保証されている』みたいな開き直りと言うか、期待感に近い
無くてもいいけれど、あってもいいな
ところで7連勝のあと1敗
それはそうですいくら点数が落ちたといってもそうは続けては勝てませんから、何処かで負ける。
問題はその後ですね
その対局は日本では南の方の国の人で点数はほぼ同じ・・・と言うより最近はアチラの方が勢いが良い。
去年辺りから比べるとかなり進歩しているような感じだから、もしかしたら若い人なのかも知れません。
最も私の年では、周りのたいていの人が若い人になってしまうけれど・・・
さて対局は全く同点ですから互い先で、運良く半目勝
今ネットには3月以降の自戦対局が保存されています。
ほぼ半年前のものからで200局です。
コレは新しいものが入ると古いものが消えて行くみたいなトコロテン式らしい
ともかくココに保存されている記録では彼の人との対戦成績はコレで10戦5勝5敗となりイーブン
ところでこの半年間で2度目の「半目勝」だった
同じ人に半年で2度とは珍しいでしょうね
10戦の結果の内訳は中押しで決着が6局あるのですから、残り4局の数え碁のうち半分が半目だったというわけです
何だか相手に気の毒みたいな感じ
何と言っても私レベルですから、半目は運そのものですからね
その時の対局でも最後に「結果についての承認」みたいなところで相手は随分慎重に時間を使ってからサインアップでしたから、慎重なのは勿論、何処かに計算違いがあったか心残りがあったでしょうね。
さて棋譜記録200局を見てみるとこのうち119局が中押しで決着がついています。
そのほかに数十目差と言う、何らかの事情で最後まで打ってしまったものが3局
相手の時間切れによるものが2局
だから実質数える碁は76局と言うことになる
この中で1目半とか2目半以内となると更に少ないはず
結局半目勝は全部で4局あった(半目負けが無かったのは運が良かったのか?)
出現率2%・・・お化けよりはよく出る
しかも先ほどの人だけで2局あるから、それは彼が運が悪かった?
私が特別運が良いという種類の人間ではないはずですからね。
ともあれ結果オーライですが何だか充実感があり、嬉しい勘違いをさせていただけます。
反対の時は孤独な反省会が・・・何と言っても半コウだって勝負に直結しているのですからね。

