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なんとなく囲碁夜話

私は囲碁が好きだ。初めはなんとなく、ニアミスを繰り返し、深みに嵌ってしまった。

オッ!先輩

2009-03-12 17:39:30 | Weblog
 私は長年碁を打って来て・・・誤解が無いように申し添えますが、それは碁と言うもので遊ばせて頂いてと言うくらいの意味です・・・金銭面などで損をしたか得をしたかと言うと、圧倒的に「損」だったとは思う。
 要するに「現世的」な損得で言えばそういうことになります。
  直接かけた費用・時間を換算したり・仮に経済活動だったと言う比較において・・・
  「碁さえ楽しめれば、後は生活できる程度で充分」という気分ね生きてきたわけで、本来ならばそういう人は一生独身でいても不思議ではないのですが、現実には女房子供もいる。
 そこには現実の生活もあるので、現実と気分の間のギャップは相当に深いものがあります。
 まあ、そのギャップを女房に埋めてもらってきたわけで、頭が上がらない相当いい加減な亭主として生きてきた。
  ”そういうものだ”と開き直ると結構そのようになるらしい。
 これがプロ棋士と言うのならともかくザル碁ですから・・・
  加えて生活の場面でも気の進まないことはやらない性格で、それが仕事に反映すると・・・仕事だから好き嫌いは言えませんが、納得のいかないことには相手が誰誰であっても抵抗する・・・
 だから若い頃は重役連に睨まれていました。
  尤もその重役の上にいる社長に4子置いて碁を打っていて、囲碁仲間みたいなところもあったので重役にしては扱いにくい若僧だったかも。
 ともあれ経済面、社会的な地位や名誉と言うものとは縁が無いのですが、囲碁を楽しむ仲間には恵まれたとは思います。
 それほど大勢の人との交流があるわけではありませんが、家ではいい加減なオヤジという評価が囲碁仲間では「ザルではあるが真面目な囲碁愛好家」くらいの差はあると思います。

 さて、ほんの少し前までの職場絵では数こそ少なかったのですが必ずと言っていいくらい囲碁が好きな仲間がいました。
 確率にしたら1割程度ではありますが40人いれば4人くらいですから昼休みの相手には困らない。
 ところが最近はその1割の確率がどうも怪しい。
  たまたまなのかどうか、今は私以外はいないように見えます。
 本当は隠れ囲碁ファンがいるのかどうか?・・・でももうすぐ1年になるのに同好の士は見つかりませんでした。
 今の職場も長くてあと2年ですし、その後はないでしょうから4月から”好い人”が転勤して来てくれ。

 ところで、火曜日の夕方の仕事帰りに、信号機のある交差点を自転車で渡ったところで「○○サーン」と大きな声で呼ばれました。
 周りにはそれらしい人はいなかったのですが、よく見ると信号待ちの車の中でニコニコと手を振っている人がいます。
 これは2年前まで同じ職場にいたT倉先輩、今は定年後に嘱託か再雇用で近くの事務所に勤めているはず。
 しかし大声で手を振るなんて天真爛漫なところがある先輩です。
  先輩は信号待ちですから話が出来ないので、私も歩道から手を振って挨拶・・・結局人目など気にせずに似たような先輩後輩だったようです。
 
 そう言えば2年前はこのT倉先輩ともう一人総務課長の二人に二面打ちをしたものです。
 ザルが相手に5子も置かせて二面打ちですから全くの冷や汗ものです。
  それでも私の性格から「下手ではあってもいい加減な碁は打ちたくない」「自分から負けに行くようなことはしたくない」ので二人相手に頑張ったものです。
 今にして思えば、たまには負けた方が良かったかも知れないとは思いますが・・・逆にザルでも真剣だったことで今でも手を振って貰えるのかも知れません。
 物差しや秤では計れないけれど、「得」した部分ですね。