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あいらのひみつ箱

2006年の年明けとともにジュリーに堕ちました。日の浅いファンが 勝手な思いを書き連ねるゆるいブログです。

都会

2009-08-28 17:07:03 | TGシングルレビュー

A:都会
作詞:山上路夫/作曲:クニ河内/編曲:クニ河内
B:怒りの鐘を鳴らせ
作詞:山上路夫/作曲:クニ河内/編曲:クニ河内
(1970年3月20日発売)



タイガース後期のこの曲のころは、GSの勢いが下降曲線にあったとのことですが、これはオリコン
10位にランクインしたそうで・・・・いちおう小ヒット曲なんでしょうか。ヒットしてない?
そこらへんの感覚がいまいちよくわかりません。
もちろんアテクシは、つい最近まで「聴いたこともない曲」でごさいましたわ。
ウィキぺディアにはなんと、曲目のページすら存在してません・・・
ちなみにウィキに曲目のページが無い曲は、解散までの全シングル15曲中「ラヴ・ラヴ・ラヴ」「都会 」
「誓いの明日」
の3曲です。
他の2曲はともかく「ラヴ・ラヴ・ラヴ 」は意外ですよね?
さて、新しいファンのためにも、タイガース時代にお詳しいどなたかが、そのうち書いて下さるのを
期待してます(あいら@他力本願寺檀家)

まず10回程度聴いたところではB面のほうがインパクトがある曲ですから、「あ、こりゃまたB面に軍配?」
と思ったんですが、繰り返し聴いてますと、「都会」、なかなかツボにはまって来ました。
このじゅりは星の王子様じゃないし、ジャケも暗い。
でも、裏も表も聴き応えのあるシブイ一枚だと思います。タイガースおそるべし・・


【都会】
ハプニングス・フォーのクニ河内さん作曲の初TGシングルだそうです。
このイントロを聴いて、まず一瞬思い浮かんだのが、ABBAの「ダンシング・クイーン」のイントロでした。
何でだろ~

オーボエがずいぶん多用されてますが、この楽器は音域が狭く、2オクターブほどしか無いけれど、
「オケの華」と言われるだけあって、イントロに使えば一気に曲の世界へ引き込まれること請け合いです。
歌いだしの直前では最低音に近い音が使われています。
まあ、そこまで使う~?ってちょっと思いますが、じゅりの声とオーボエって合うんですよね。
「時の過ぎゆくままに」とか聴いてもそう思います。

個人的にはBメロに入る前のオルガンが、ちょっとしたことなんですけど、すごく印象的で気に入ってます。
全体的に歌謡曲っぽいですが、じゅりの柔らかな声が、泥臭くならずほどよい感じですよね。
だって、この路線でマイナーにして押しすぎると

♪あなたのそばに~いられるならば~辛くはないの~♪
って東京砂漠化しちゃうし、かといって甘甘になりすぎちゃうと

♪都会の絵の具にぃ~染まらないで帰って♪
って「ハンカチおくれ」ソングになっちゃうし

・・・・って脱線しまくりでした。(だっていかにも歌謡曲なんだもん)

えー、とにかく。孤独感や哀愁をグイグイひたすら押すんではなく、
じゅりの声というオーロラのセロファンに包んで差し出している
そんなイメージなんです。 

歌詞で好きな箇所は、
♪小鳥のように さみしい命を いつも二人は 寄せ合い生きた♪
↑ココ!「小鳥のようにさみしい命」って~。
都会の荒波の前に立ちすくむ"小鳥じゅり"が目に浮かんで、守ってあげたくなるのよ~。
(今は大鷲のようにご立派ですけど。)
♪帰ってと帰ってと 叫んでみても♪ 
のところが曲のヤマとして、そのあとにフッと力が抜けるところ、そこの所のじゅりの声が大好きです。

あと、ラストでそんなにハープで煽らなくても・・・って思いますが、聴く人が聴けば「あれがイイ」
ってもんなんでしょうか。



【怒りの鐘を鳴らせ】
歌謡曲チックなA面と違い、コチラはロックテイストの曲。
この曲の詞が社会派とかそういう類なのか、はたまた背景の思想とか、ぜんぜん解りませんが、
アテクシとしては「反逆する若者」というイメージで聴いております。反逆=ロックは短絡的過ぎですか?
でも、そんな訴えが聴こえてくるような曲だと思いますわ。

冒頭からいきなり鐘の音が。ウェディングベル?かと思いきや、続くオルガンのメロがなにやら徐々に
不穏な方向へ。
歌いだしからは、ジャッ!と音楽の流れを割って入る衝撃音が、ミュージカルの劇中歌さながらです。
Aメロのコーラスは「決めてやる今夜」のライブで聴いた「傷だらけのアイドル」に似た感じです。
サリーの声がおどろおどろしい・・・
♪誰もみんな 鎖につながれ 引きずられながら生きているのさ♪
と盛り上がってくるBメロは、ギターはもちろんカッコイイですが、当方「ベースのほうにより痺れる派」です。

ところで、専門家的にはぜんぜん違うかもですが、アテクシこの曲でのキモはオルガンだと
思うんですが、どうでしょ?
間奏のオルガン、むっちゃイイですわ!
・・・・弾いてるの、誰?

最後4発ジャ~ン!って押すのは、怒りの重みを表しているのでしょうかね。



廃虚の鳩

2009-08-14 17:49:00 | TGシングルレビュー

A:廃虚の鳩
作詞:山上路夫/作曲:村井邦彦/編曲:村井邦彦
B:光ある世界
作詞:なかにし礼/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
(1968年9月25日発売)


「廃虚の鳩」は、ボーカルがじゅりじゃないので、正直言って、日頃は飛ばし曲なんですが(オイオイ)
なんでも平和への願いが込められたメッセージソングであるとのこと。
明日終戦記念日を迎えるにあたり、取り上げるのにふさわしい曲かもしれないと思い選んでみました。
まあ、そんな真面目なもんでもないんですけどね。どうせならちょっと詞の意味を噛み締めながら
聴いてみるのもいいかなと思いまして。
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【廃虚の鳩】
イントロは弦楽で格調高く始まり、その後に続くのはリコーダー
この組み合わせは超クラシック。しかも古典派以前のバロック音楽、宗教音楽ですよね。ビックリです。
まるでバッハのブランデンブルグ協奏曲(4番ね)のようだわ~。
ちなみにTG同窓会A-LIVEの音源では、弦楽もリコーダーも全て、もろシンセザイザーな音で演奏されて
いて、ちょっと浮いた感じがします。

ところでアテクシこの曲って言うと、映画「華やかなる招待」で、じゅり以外の4人だけで演奏しちゃってる
シーンが浮かぶんですけど、つべで見たら、リコーダーのところ、代わりにタローさんがオルガン弾いて
るんですね!

映画版:廃墟の鳩  ttp://www.youtube.com/watch?v=teOcvRMfkYA   (←hを付けて

確かにそこ(映画)でリコーダーを吹くのは、バンドマンとしては絵的に微妙ですよね(笑)
で、そのオルガンの音ですが、シンセよりいい味が出てるような気がします。


話をオリジナルのシングル版に戻しまして。
トッポの声はハイトーンで透明感のある、わずかに上ずった独特の響き。高らかに歌い上げる感じです。
♪誰も見えない 廃墟の空♪
からコーラスが入ってきますが、この♪うーうーうー♪ってどうなんでしょうかね。
どなたさんとは言いませんが、めっちゃ地声・・・

間奏までがリコーダーアンサンブル。バンドでリコーダーって、すごく画期的なのかなと思いきや、先日
某ブログさんでストーンズの「RUBY TUESDAY」で導入されてると勉強させて頂きまして、
そうでもないことが判明しました。おそるべしリコーダー。学校で縦笛、真面目にやっとけばヨカッタ?

♪汚れない世をこの地上に 再び創るために♪
こんな崇高な詞を若者達が懸命に歌い上げるさまが、なんだか感動的ではないですか。
最後、転調したあとは長い時間をかけてフェードアウト。
すがすがしい余韻が残る曲です。



【光ある世界】
伴奏はハープ付きで豪華なフルオケ編成。
CDジャケの解説によると、「東京・大手町のサンケイ・ホールを借り切って40人編成のオーケストラ
バックにレコーディング」とありますからスゴイですね!
ここまでの待遇はGSバンドとしては他には無いんではないでしょうか。

イントロはチェロのピチカートとハープの伴奏にのせて、オーボエの哀愁あるメロディー。それも良いけど、
個人的には
♪星なき道に 愛の光が♪
から入るヴィオラがかなりツボです。渋いわー。
間奏はホルンの響きも勇ましく、まるでNHK大河のテーマ曲?という感じ。かなりドラマティックです。

じゅりの声は・・・・当たり前だけど、若い。
ゆったりめの曲だけど、けだるい感じではなくて素直にのびのびとした歌い方で綺麗な声です。
とっても可愛い

コーラスの肝は1番ではサリー、2番ではトッポがクローズアップされてるところですよね。
♪あ~あ~あ~あ~♪って、両極端な声ですがどっちもスゴイことになってます。
友達同士で組んだバンドなのに、小柄でハイトーンボイスの人と、大柄でバリトンボイスの人の両方が
いたなんて、ほんとに何たる偶然なんでしょうか。
♪野バラの色も あなたが作る♪
から入るトッポの声なんて
あ~あ~あ~あ~あ~~あ~~
ってな感じで、じゅりの声を掻き消さんばかりに張り上げているじゃありませんかー!
「じゅり、負けないで!」って思わず言いそうに。
最後はハープの単音と、弦のピチカートではかなく消えてゆきます。

この曲、一応B面なんですよね?
ここまで取り上げた曲だけでも、「星のプリンス」といい、タイガースってB面がすごいんですね~。

シーサイド・バウンド

2009-07-31 16:51:41 | TGシングルレビュー

A:シーサイド・バウンド
作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
B:星のプリンス
作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
(1967年5月5日発売)


【シーサイド・バウンド】
シングル第2弾。タイガースの人気を急上昇させたという出世ソングを取り上げてみたいと思います。

この曲といえば、映画『世界はボクらを待っている』の宇宙船のシーンもいいですよね!
初めて見た「参加型」映画でした(笑)
かわいい虎じゅりに「映画館の皆さんもご一緒に!ゴーバン!」って言われて、思わずアテクシも
ゴーバン!・・・・・・はやってませんが。(新宿シネマートでは誰もやってませんでした。)

この曲名を目にして当然湧き上がってくる疑問ですけど~「バウンド」って何ぞや??
浅ーく調べてみたところ、60年代に「ニュー・リズム」なるもの流行し、いろんな新しいリズムが
作られていたそうなんですが・・・・うーん、よく解りませんすぎやま先生に詳しく伺ってみたい所です。

あ、話逸れますけど、アテクシ、昔すぎやまこういち先生の曲を演奏したことありましてよ!
その曲名は・・・ずばり「○ラゴン○エスト シンフォニー」。(←伏せてもわかるっつうの
ドラクエの音楽の世界は深いのです!世の中にはいろんなマニアックな集まりがありまして・・・
オケオタ且つゲームオタ(かなり高確率でかぶる)が集って奏でるすぎやまサウンドの世界。
あなたも一度いかがですか?


・・・・って話を戻しまして。


実はこの曲についてはあんまり言うことないんですけど、まあ、最初からいってみます。
♪踊りに行こうよ 青い海のもとへ♪
パーカッションが印象的で南国風の陽気なサウンド。
リードボーカル以外ですと、とにかくバリトンの声が目立ちまくってます。
♪シーサイド バウンド ゴー バウンド♪
と、キメのフレーズはハイトーンのトッポの声が大きいです。
・・・・バランス的にはもう少し控えめでもいい気がします。
♪ラーラーラーララ ララララー♪
単調になってしまいそうな部分でも、テンツクテンツク鳴ってるパーッカションが明るく軽快で
イイ感じかと。
しかしこの曲、叫び声が多いです。

うお~
あるるるるるるぅ~
イエイエイエイエイエイ!
フォー
う~ほいほい!
ヘイヘイ ワンモアタイム!
へいもう一丁!


・・・・その他もろもろ、かなり叫んでます。

ところで、シングルのジャケの中にこんな紙が入っていました。

バウンドのステップの踏み方が紹介されてます。
当時お持ちだった方には懐かしいのでは?
説明文をちょっと見てみますと・・・・

●手は常にマリをつく要領でーーー。
●はづむ(バウンド)ようにーーー。
●A,B,Cの型を適当に組み合わせてーーー。

とかかかれておりますが・・・「はづむ」ってところにややウケでした!
ちなみに、この不肖あいら、ダンナが子どもを風呂に入れてる隙にやってみました。
「バウンド」を会得せずして、タイガースを語るなかれ!!
ステップA,Bはマスターした・・はず。でもCは出来ない!
皆さんこの説明でホントに出来たんですか~~?
尚、けっこう息が上がります。歌いながらやるのは大変だと思いますわー。
・・・・あ、単にトシだからっすか?そりゃシツレイしました~



【星のプリンス】
星のプリンスという題名は、やっぱりじゅりがボーカルだったから生まれたのでしょうか~
あまりにピッタリなんで、じゅりの存在があって、この曲のコンセプトが生まれたんじゃないか
と思ってしまいますよね。
何を隠そう(隠してないけど)、A面よりコッチが好きです。
バンド的には断然A面なんでしょうけど・・・

イントロから、タンバリンのリズムに乗せてバイオリンの音色がメルヘンでステキ。
♪星がステキな 夜だから♪
Aメロ前半はバンドの控えめな音のみでヴォーカルを引き立たせ、
♪遠い国から とんできた♪
Aメロ後半は、バイオリンはグリッサンドで伴奏にアクセントをつけています。
♪僕にかくれて逢っている♪
Bメロからはコーラスの厚みがましてガゼン盛り上がり、♪踊っている~う~う~♪のあとは
「駆け上がり」で曲をクライマックスに導いております。
さらにBメロのあと、サビ前A'メロのバイオリン、今度は分散和音をピチカートで奏で、
後半アルコ(弓弾きに戻る)からはスラーで滑らかな音。

バイオリンだけで多様な表現が盛り込まれているので、聴いていて楽しいことこの上なし!

じゅりが王子様だったからだけではありませんわ~。楽曲の質も素晴しい、まさに乙女の決定版!!
と言えましょう。B面だなんてもったいない

尚、間奏はギターソロ、この頃はトッポですかー。技術的なことは解りませんが、この演奏を聴く限り、
若者にしては渋い、円熟味のあるプレイいう印象です。♪みよん♪って音がなんかツボ。

ところで、曲の最後は

星~のプリ~ンス星~のプリ~ンス
星のプリ~ンス~~♪


と「星のプリンス」×3回なんですが、歌詞カードには2回に省略されていて、まあ、それはたいした
ことじゃないんですけど、アテクシの手元のジャケ、足りない分の1回を、手書きで「星のプリンス」
って書き込んであるんです・・・
おおもとの持ち主さんが書いたであろうこの文字、インクの色合いから言って、相当年季が入っている
と思われます。(購入は中古屋さんのやってるオク経由でした)


万一「その書き込み私~~」なんて方がいらしたら、教えて下さいね!
・・・・・レコードは返さないですけど(笑)

素晴しい旅行

2009-07-23 16:48:50 | TGシングルレビュー

A:素晴しい旅行
作詞:山上路夫/作曲:沢田研二/編曲:井上尭之
B:散りゆく青春
作詞:山上路夫/作曲:森本太郎/編曲:クニ河内
(1970年7月1日発売)


「モナリザの微笑」の次に、なんでいきなりコレかといいますと、シングル15曲のクレジットを見て
飛び込んできた「作曲:沢田研二」の文字。
TG時代、既にシングルの作曲を手がけていたとは!タイガース知識ゼロのアテクシには驚きでしたわ。
こんな若いころから、超絶美形の上に作曲まで!凄いわ~
そうと解れば、どんな曲かぜひぜひ聴いてみたいじゃありませんか。
さっそくシングルレコードもヤフのオクで落の札でございますわよ。おほほほほ。

解散半年前にリリースされたこの曲の頃には、熱狂的なGSブームも下火になって、
タイガースと言えどもちょっと勢いがなくなってきていた頃のようですね。
しかし、ルックス面では後期タイガースの方が、ナチュラル?でフツーにカッコイイ系のファッション
でなかなか素敵です。
バンドの音自体も初期と比べてかなり上達しているように感じません?

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【素晴しい旅行】
イントロはビートルズの「I feel fine」に似てます・・・よね?
というかAメロのギターもそれっぽいですよね。
♪どこかにいい事あるよ♪
いきなりハモッってます。この高音はシローさんなの?最初から最後までバッチリハモってて
気持ちいいです。
サックス(バリサク?)とラッパで明るくファンキーな印象。
♪荷物などいらないさ 何も 愛だけが 僕達の荷物さ♪
ってものすごい青い感じの詞がイイですね。
サビのコーラスはバリトンボイスの人が地響きのように目立ってます。
間奏のギターソロ、この頃はとっぽは居なかったので、タロウさんですか・・・
ギター二本あると思うんだけど、いわゆる「リフ」の部分弾いてるのは誰かしら。
謎です。誰か教えて~~。
♪いいことが~ いいことが~ あるよ♪
♪二人して~ 二人して~ ゆこうよ♪

「いいこと」「二人して」って若じゅりの声で繰り返し歌われると、いい年こいて、何だか本当に
ステキな未来が広がって行くような錯覚に陥っちゃう?
しかしベースが凄いですよね。ラスト近くののベベベベなんて痺れますよ。
こういうところが「黒いフィーリング」ってやつかしら。

最初聴いたときに「ビートルズのあの曲じゃん」って思ったんですけど、曲名がわからなくて、
フンフガフンと鼻歌で歌って、アイフィール ふぁーいん~♪のところでやっと「I feel fine」だわ~
って判明しました。
じゅりのボーカルは初期の曲より上手くなってるけど、これはコーラスワークを味わう曲ですよね。
「美しき愛の掟」「嘆き」のような、じゅりのソロ曲っぽい曲と対極にある気がします。


【散りゆく青春】
♪知らないまああちを~ 歩いてみたあい~♪

・・・ってスンマセン。だって、そんな感じの曲なんだよ~~。暗っ!
詞は女目線での別れ歌ですね。内山田洋とクールファイブでもいけそうです?!

一応頭からいっときますと、イントロはチェンバロorチェレスタのような硬い鍵盤の音
(大正琴じゃないことを祈ります)にオルガンの哀愁ある音色が続き、
♪あなたともう会えない 二人は別れてゆくの♪
Aメロ前半はじゅりの声のみでしっとりボーカルが入り、
♪やさしい言葉を言えずに~♪
後半からは「あ~あ~あ~」ってムード歌謡っぽいコーラスが入ります。
ちょっとクドめにAメロを2回繰り返して、
♪だけどそれも今日で終わり~♪
サビからはじゅりの声にも一層情感が・・・と思いきや、そうでもないな~。
元気がないというか。これは別れの失意、諦念などを歌唱で表現しているのか、
あるいはレコーディングの時オナカが空いていたのか!
と冗談はさておき、なぜか最後の和音はメジャーで終わります。編曲渋い!

モナリザの微笑

2009-07-20 01:38:25 | TGシングルレビュー


A:モナリザの微笑
作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
B:真赤なジャケット
作詞:橋本淳/作曲:すぎやまこういち/編曲:すぎやまこういち
(1967年8月20日発売)※15日説もあり


さて、結局「ココロ会員」の謎も解けぬままですが、惰性で次行きたいと思います。
タイガースの曲に挑戦じゃ!
現在じゅりのソロアルバムのレビューを年代順にダラダラ書いてますが、シングルの方はランダムに
書いていたので、タイガースのほうもシングルは順番めちゃくちゃ思いつき順で行きたいと思います。
で、1枚目は「モナリザの微笑」です。理由はジャケ写画像の使い回しが出来るからです(爆)
今ちょっと、デジカメ使えないので~

この曲が発売された頃のタイガースは、前曲の「シーサイド・バウンド」がヒットして、イケイケドンドン。
勢いのある時期だったご様子です~。
「ヨーロッパ中世の騎士風」というコンセプトで売り出していたとか。
ジャケ写の衣装も皆かわいいですね。
しかしメンバーのお顔を見ると、一名除いてめっちゃ日本男児フェイス。
なのにいきなり中世ヨーロッパを持ってくるあたり、アテクシにはよくわかりません。
60年代、何かにつけて不思議な時代です・・・

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【モナリザの微笑】
まずイントロから順に流してみましょ~。
♪チャララ~ララ ラーラーラ~~♪
ストリングスに続きインパクトのある旋律。うーん、悲しいなんつう物悲しいメロディーなのかしら。
ってその前に、この音・・・何?何の楽器っすか?
・・・・・・ド頭から躓いてごそごそ調べ物です。
で、電気ハーモニカっていうなんだかよくわからない楽器であることが判明。
演奏してるのはタローさんだそうで。なかなか器用なんですね~。
♪雨がシトシト 日曜日 僕は一人で 君の帰りを待っていた♪
じゅりの声、わっかいな~~でも以外に太い声?
ちなみにAメロ部分のコーラスはユニゾンで入ってます。
♪ステキな笑顔 忘れてる♪
のところ、電気ハーモニカの前にリタルダンドするのがいかにも歌謡曲っぽいですね。
バンドっぽくないよ~
♪どんなに遠く 離れていても♪
転調してメジャーになったところから、コーラスもハモって、
ドラムスの音量も上がり音に厚みがもたらされますが・・・
♪心が欲しい~~~♪
あげる、あげるわ~。なんてけなげな叫び声なんでしょうふ
とか思ったのもつかの間・・・あっさりマイナーに戻ってしまい、高揚は長く続かない、寸止めか?
ヴァイオリンのトレモロで結構強引にあっという間にAメロに引き戻してます。
最後の電気ハーモニカの低音はバスーンのような音でおどろおどろしいのでした。


全体的にストリングスの比重が高く、バンドサウンドといえるのかかなり微妙なところですよねー。
ライブで演奏する場合なんかはアレンジが違ったんでしょうね。
しかし、この曲でフィーチャーされている電気ハーモニカという楽器ですが、なぜコレをあえて
導入したんでしょうか。
キーボードじゃ適切な音が出せなかったのでしょうか。
独特の哀愁ある音色を表現できている反面、とっても「粗い」印象なんですが。
もちろん粗さの魅力ってモノもあるでしょうが、ストリングスを多用したクラシカルな伴奏との対比で
その部分がどうしても気になってしまいますわ~。
サビ部分のコーラスは聴き所だと思います!



【真赤なジャケット 】
気が向いたのでB面ソングにも言及してみました~。(やる気がなくなったらそのうち止めるかも。)
これ、ライブ収録じゃなさそうですけど、黄色い声が入ってるんですね。
なぜ、わざわざこんな演出を(笑)
♪キャー キャー♪ ←女子の声
♪ヤーヤーヤーヤーヤーヤヤー♪
 ←TGメンバーの声
なかなか騒々しく(失礼)曲が始まります。
♪真っ赤なジャケットが僕は好きなんだ♪
軽快なリズムで明るく楽しい雰囲気。
GS映画で、バスの中かなんかで歌ってたシーンが思い出されますわね。
リズムギターの音が少々聴こえにくい・・・・もっと音量あってもいいと思うんですが~
♪あの子をさそって街へくりだそう♪
ここからバイオリンがわりと金属っぽい音で入ってきます。
♪甘いキスが欲しい♪
「欲しい」はあま~~いじゅりの声・・・しかしやっぱりリタルダンドですか・・・・ちょっと違和感だな~。

曲構成はシーサイドバウンドとほぼ同じですわね。
A面と同様ストリングスも多用されているんですけど、パーカッションのインパクトが強いです。
ベース&ドラムが存在感あるので、モナリザ~よりうんとバンドっぽい。
しかし、このバイオリンの使われ方は結構イヤ(笑)トリルが多すぎ!クドイ!(すぎやま先生ごめんなさい)
もしかすると編曲者はストラヴィンスキーとかお好きなんでしょうか。
ちょっと気持ち悪い・・というか落ち着かない?和音。こういうの「火の鳥」とか、
近現代バレエ音楽によく出てくるもののように思うんですが、どうでしょう。

アップテンポなリズム&和音の効果で高揚感が煽られて、リピートしたくなるPOPな曲です。