打越通信

日記ふういろいろ

島原を目指して

2017-02-05 20:45:00 | 小旅行
美野島のアパートを出て筑紫野鳥栖線でとりあえず佐賀に向かった。
長崎・佐世保に向かう国道34号線を横切って有明海の海べりを走る国道444号線を目指す。
まだ長崎道がなかったころ佐世保への帰り、この道に出て大川や柳川の海べりの町を通り帰省していた。
海べりの街並みは風情があり、港町独得の潮の香と夕暮れの海に浮かぶ漁船の哀愁のようなモノを感じていた頃があった。
今日はその国道を反対側に走ってみようと考えていた。
長崎本線の牛津駅付近の踏切を渡り国道444号線に合流した。
ちょうど昼になり道路わきににある食堂に入り昼食をとった。
割と交通量の多い道だった。
初めて通行する道だったがこのあたりはまだ佐賀平野が広がり、遠くまで家々が点在している。
かなり広い平地だ。
途中しばらくは長崎本線と並行して走る。
むかしお世話になったリレーつばめ(787系)の列車と何度もすれ違う。
今は長崎線で使われているようで懐かしい光景だった。
鹿島市に入り207号線に入る。
再び長崎本線と交互しながら海岸線の海べりを並行する。
有明海が広がり海苔の養殖なのだろうか海にはたくさんの棒が並んでいた。
その対岸には小高い山々が見えた。
ナビで確認すると柳川や大牟田の街のようだった。
いつもは対岸にいるのだが、今はその反対側にいることを不思議に思う。
ところどころに小さな港があり、漁船の群れが停泊している姿は圧巻だった。
太良町という少し大きな町に入る。
役場らしき近代的な建物が目に入る。
お城らしきものも目に入るがまったくのす通りだった。



しばらく走ると目の前に大きな高い山が見えてきた。
雲仙の山々だった。
くもり空にそびえる山は恐怖を覚えるような姿をしていた。
普段は熊本や天草から眺める雲仙とは全く逆方向からの眺めなので思わず車を停めて見入ってしまった。
しばらく走ると大きな堤防らしきものが目に入る。
ナビで確認すると海の真ん中に一本の道がある。
諫早湾干拓堤防道路(通称堤防道路と言うらしい) の看板が見えてきた。
何しろ初めてなので通れるかもわからない。
看板の指示に従ってクルマを進める。



巨大な堤防の水門塔が立ち並んでいた。
諫早干拓事業は農業、漁業の双方が対立する問題となり、今でも水門の開門について争われている。



これがその水門なのか?と思ったが定かでない。
湾の内側には広大な湖化した海が広がっていた。
そんな景色を眺めながら島原半島の付け根にたどり着いた。