カリフォルニアン・キッズ

4年を過ごしたカリフォルニア生活も終わり・・・
帰国子女となった子供たちとの日々をのんびり書いています

U.S.Championship 女子シングル

2008年01月29日 03時03分58秒 | カリフォルニア生活
雨に閉じ込められているここ北カリフォルニアです。先週も雨だったけれど、今週もずっと雨みたい。まあ、雨季だから仕方ないですね。

さて、私は見るスポーツとしてはもちろんサッカーが一番好きなのですけれど、その次に好きなのはフィギュア・スケート。カルガリー五輪の伊藤みどりの頃からかな。ペアのゴルデーワ&グリンコフ、アイス・ダンスのグリシュク・プラトフ、デビューしたての頃のイリーナ・スルツカヤなどが好き。(あれっ、全部ロシアですね。)
そして、今一番好きなのは浅田真央です。ジャンプと美しさの両方が備わって、綺麗ですよねえ。Pabloが怪我をしちゃって試合に出れなくなって、よっぽどPablo応援ブログをテンポラリーに真央ちゃん応援ブログにしようかと思ったほどですが、読んでいる人がびっくりするだろうと思い、止めました(笑)。

でも、アメリカではグランプリ・シリーズの放送も一週間遅れの録画ですし、エキジビジョンの放送も一切ないんです。しかたなくYoutubeで見ていますが、画面が小さくて見にくいので困ります。
そんなアメリカですが、先週行われたU.S. Championship(全米選手権)は数時間の遅れのみで放送されました。女子シングルのショート・プログラムで長洲未来が圧倒的に良い演技だったので、土曜日のフリーではものすごく注目されていましたね。ショートの演技を再度紹介しながら、ジム・ボタンやスコット・ハミルトンなどの解説陣が「delightful perfomance」と絶賛。彼らはほとんど興奮していたといってもいいんじゃないかな。ショートの前まではキャロライン・ジャンの注目度のほうが高かったのですが、ショートの後からは長洲未来が話題を独占という感じでした。そんなことがプレッシャーになったのか、フリーの出来は今ひとつでしたが(冒頭のダブル・アクセルを転倒)、ショートのリードを守った形で優勝。タラ・リピンスキーに次いで二番目に若いU.S.チャンピオンだそうです。

フリーの演技後眼鏡を掛けていなかったので(そりゃあそうですね)得点が見えなかったそうで、すぐには自分が優勝したことに気が付かなかったとか。サンノゼ・マーキュリーの記事によると:
「I didn't have my glasses on, Charlene(コーチ)was like, 'Oh my god.' I was like, 'What?' And she was like, 'you won!' And I was like,'Whaaat!'"」
ハハハ。このコメントからもわかると思いますが、インタを聞いた限りでは純粋なアメリカ英語を話す普通のアジア系アメリカンのティーンという感じです。知らなかったら絶対に日本人でもあるとはわからないんじゃないかな。興味深いのは、アメリカではアジア人の美的基準は、たぶん中国の基準のような気がするんです。テレビのアジア系ニュース・キャスターや子供番組のアジア系の出演者などを見ていると、メークも顔立ちも日本人の基準からするとえっ?!と驚くほど違和感があって、どうも目が細くて吊り上った顔が一番好まれているみたい。長洲未来もその線に沿ったメイク(というほどしていないとは思うけれど)なので、日本人というよりは中国系アメリカ人のように見えます。

ま、顔の話はともかく、演技はそうですねえ、ショートは確かにすごく良かったけれど、フリーはまだまだですよね。体全体が小さいし14歳と幼いために、フリーの音楽を表現するだけの力が(フィジカル的にも精神的にも)ないように思います。私には総合的にはアシュリー・ワーグナーのほうが上のように見えました。私が浅田真央が好きなのは、音楽の解釈の仕方というか、たぶんそんな難しいことを考えずに本能的に滑っているのでしょうけれど、音楽とスケートが本当に美しく調和しているところ。長洲未来もそういう選手になれるのかどうかは、まだ未知数という感じです。

ところで昨日の夜見た男子シングルもかなりびっくりしたので、また書いてみようかな。結果に納得がいかないぞ!(笑)