カリフォルニアン・キッズ

4年を過ごしたカリフォルニア生活も終わり・・・
帰国子女となった子供たちとの日々をのんびり書いています

風邪

2008年03月30日 14時09分10秒 | カリフォルニア生活
三週間弱前に風邪を引いて38度くらいの熱が出たんです。5日後くらいに熱が下がり、大体良くなってきたなあと思っていたら、わずかニ~三日後にまた違う風邪を引きなおしてしまいました。それから延々熱は37度代のままな上に、咳が酷くて夜眠れない・・・。おとといなんて、あまりにも咳き込みが激しくて息ができず、心臓麻痺を起こして死んだらどうしよう?と本気で怯えてしまいました。(夫もいなかったので。)今日は少し良くなってきたかなと思い、夜外食をしたのですが、帰ってきたらやっぱり調子が悪くて・・・。そろそろ病院に行ったほうがいいのかもしれません。

そんな調子なので、もう一つのブログは何とかフラフラになりながらも毎日書いていましたが、こちらはすっかり放り出していました。
アメリカで病気になると、とにかく子供たちの送迎が困ります。今回は奇跡的に娘の日本人学校が二週間前から春休みに入っていたので、本当に助かりました。それでも、現地校には送迎が必要ですし、娘は他にも週に二日ピアノと英語塾に行っているので、熱のあるぼーっとした頭で運転せざるおえなくて・・・相当辛いものがあります。

次に困るのが、夕食の準備! 日本だったら最悪コンビニでおにぎりやお弁当を買ったりできるじゃないですか。あるいは、スーパーでお惣菜を買って、ご飯を炊くだけにしたり。でも、もちろんアメリカではそんなことはできませんから、なぜか夕食がスパゲッティになったり。ご飯とおかずを作るよりは、スパゲッティのほうが簡単だからですが、喉が痛くて咳込んでいる私自身にはスパゲッティはちょっと飲み込むのが苦しかった・・・。でも、アメリカの中でもここはまだ恵まれているほうです。少し遠方になりますがお弁当やお寿司くらいなら売っている日系スーパーはあり、夫が出張でいないとき以外は買ってきてくれるように頼めますから。

と書いている間にも、めまいがしてきたので、もう寝ることにします。来週には息子の入園式があるので、根性で治さないと・・・。

アメリカの子供番組

2008年03月21日 03時20分56秒 | カリフォルニア生活
ついこの間、息子が英語を全然喋らなくて心配と書いていたのに、ここに来て、息子の急激な日本語能力の低下が心配になってきました! しかも決して英語がぺらぺら話せるようになっているわけでないんです!! ただ、突然日本語がたどたどしくなってきて、全然話せない。「今日はキンダーで何をしたの?」と訊ねると、
「ええと、ええと、playgroundでTaylorとAllenとfightして、fightされて、それでね、ええと、あのね、僕がwinnerになったの。」
やたらと言葉の間に、「ええとね」とか「あのね」という言葉が入り、単語がほとんど全部英語で、長く話すわりには、内容がまったく意味不明です。

相当まずいと焦って、この二年半契約はしているのにトータル試聴時間が一時間ぐらいしかないJapanTVを夜付けてみることにしました。でも、初日のおとといは、ニュース→クローズアップ現代(原爆症の話)→お相撲(春場所ですか?)。うっ、あまり息子の日本語力アップには繋がらなさそう。子供番組もあるんですけど、日本みたいに時間帯が固まっていなくて、バラバラしているので、すごく見にくいのです。4月から日本の幼稚園の年長さんにも通わせる予定なので、そこで少しはリハビリができるといいのですが・・・。

さて本題ですが(前置きが長すぎ)、最近では子供たちが見るテレビもアメリカの英語のものばかり。息子がプレ・スクールだった頃には、Nickelodeonという子供専用チャンネルを見ていて、私もとても気に入っていました。有名なのはスポンジ・ボブやドーラ、Go Diego Goなど。他にもWonder PetsやBackyardigansなど良質な子供番組が多くて、すごくいいチャンネルだと思います。
しかし! 最近は時間帯が合わないせいもあり、上の娘を中心に見るのはディズニー・チャンネルばかり。なんといっても、Hanna Montana。右のお姉さんですが、日本人の感覚からすると派手すぎ! でも、カリスマ的人気を誇っています。Hannah Montana - Disney Channel-  ←この歌が主題歌なんですが、娘のクラスでは女の子たちみんなが歌っているらしい。番組の内容は、芸名がハナ・モンタナという歌手の高校生のマイリーが西海岸の住宅地で巻き起こす騒動。舞台はLAかサン・ディエゴということになっているかな。まあ、歌は確かに上手いけれど。

その他子供たちはディズニー・チャンネルの番組はみんな好きで、ホテルに住む双子の男の子の話:The suite life of Zack and Cody、ニューヨークの魔法使いの一家のお話:Wizards of Waverlyplace、夏休み中破天荒な発明をして冒険をする兄弟の話:Phineas and Ferb(これはアニメ)などなど、もういい加減にしなさい!と叫びたくなるくらい見ていて・・・。(ハナ・モンタナのHPの上のほうに全部の番組へのリンクがあります。) もう「お母さんと一緒」には戻れないでしょうか、うちの息子・・・。

アメリカの子供番組って、それにしても私から見ると、すごく非現実感がただよっています。色合いやセッティングがありえないような派手派手さで、現代の番組なのか70年代ごろの番組なのかわからないくらい。ほとんどサイケ調みたいなね。アメリカ人は本当にこんな家でこんな暮らしをしているのだろうか?と見るたびに疑問に思います。

最近読んでいる本

2008年03月14日 06時54分05秒 | カリフォルニア生活
アマゾンの写真をそのままコピーしてしまいましたが、いいかな。ただコピーしただけなので、クリックしても中身は見れません、すみません。
このThe Kite Runnerはただいまニューヨーク・タイムズのペーパーバック版ベストセラーのトップ10に入っています。(日本語タイトルは「カイト・ランナー」)

アフガニスタンでの少年時代と親友のHassanとのエピソード、ソ連軍侵攻後アメリカに渡ってからの暮らし、アフガニスタンに戻ってHassanの息子を探す冒険と大体三つのパートに分かれた本です。
アフガニスタン人が書いたアフガニスタンについての小説なんて読めるかなあ?と思ったのですが(しかも英語で!)、そのまさにアフガニスタンの描写が非常に興味深く、関心を持って読み進むことができます。英語もシンプルで、ストレスなく読めるレベル。
語り手Amirの父の雇い人の息子で、かつAmirの幼馴染のHassanが本当に良い子に描かれています。Hassanと過ごした冬、凧揚げ大会など、かつてのアフガニスタンの生活がリアルに生き生きと書かれ、初めて知るアフガニスタンの人々の暮らしぶりに目を見張る一方で、なぜかそれがとても身近で懐かしいものにさえ感じます。アフガニスタンにも炬燵があるみたいですよ!

でも、Amirがアメリカに行ってからの部分は少し退屈。ベイエリアに移ったことになっているので、身近な地名がたくさん出てくるのですけれどね。(著者はたぶんサンフランシスコ在住) 更にAmirがアフガニスタンに戻り、Hassanの息子を探す部分になると・・・ものすごいアクションの連続! タリバンの怖さは充分伝わってくるのですが、リアリティーに欠け、そうですね、私には少々扇情的な内容に思えました。タリバン=ナチスのサディズムのように書かれていますが、かえって嘘っぽく見えてしまいます。
前半のアフガニスタンの暮らしが鮮やかに描かれているリアルさが後半部分のどこにも見当たらないのは残念。とはいえ、アクション映画のようにストーリーは盛り上がるので、ページをどんどんめくっていけることは確かです。映画にしたら結構いいかも、と思ったらもう映画になっていました。

ちょっとなあ、と感じる部分は多かったのですが、それでも読んで良かったです。"For you, a thousand times over." という科白が好き。(日本語ではなんと訳すのかな。)




レイク・タホでのスキー

2008年03月08日 08時24分00秒 | カリフォルニア生活
もうずいぶん前のことになりましたが、スキーのことを少しだけ。

お天気が良くて、とっても爽快に滑れました。行ったスキー場はNorth StarとSquaw Valleyです。
ノース・スターのほうは、息子のキンダーのお友達のママからよく行くと聞いたので試してみました。新しくてお洒落なスキー場で、雰囲気が素敵。レンタル・スキーもコンピューター処理されていて、近代的! アイス・スケート・リンクまであり、その周りには暖炉、ソファ、バーなどがしつらえてあったり。ゴンドラがあるので、初心者の息子を抱えていた私たちには好都合でした。

次に行ったスコー・バレーは1960年にオリンピックが開かれたところ。さすがにものすごく広いです。ゴンドラとケーブル・カーがあります。目前にレイク・タホが迫る他のスキー場ほどではありませんが、それでも眼下にレイク・タホが望めてとても綺麗でした。湖がスキー場から見えるのは日本人にはちょっと珍しい眺めですよね。(上右の写真真ん中に写っているのがレイク・タホ) このスキー場入り口のお店で子供たちのスキーをレンタルしたので、結局三日間スコー・バレーに通いました。お店の充実度、雰囲気の洗練度ではノース・スターにかないませんが、初級から上級まで豊富にコースがあるので家族全員が楽しめるスキー場です。

今回のスキーの初日では足元がおぼつかない初級者だった息子ですが、途中で一気にこつを掴み、最終日には中級コースをなんなく滑れるようになっていました。子供は早いなあと今更ながら驚愕。おかげで十年ぶりくらいにたくさんスキーができました。といっても私も初級に毛が生えた程度なので、ボーゲンで急斜面を果敢に降りる息子に「ちょっとお、待ってえ!」と後ろから追いかける始末。
右の写真は、ノース・スターのスケート・リンクと周りでくつろぐ人たち。
今回行ったスキー場の両方ともに、「ユーロ・スナック」なるスタンドがあって、その場で焼いてくれるベルギー・ワッフルなどを売っていました。待たなければならないのが難ですが、わりと美味しかったです。

アメリカの学校のレベル

2008年03月05日 10時42分28秒 | カリフォルニア生活
私だけがそう思っているのかもしれませんが、アメリカの小学校で教えるレベルは日本より高くないですか?! うちの子供たちがお馬鹿なだけという可能性もありますが・・・。

まず、このあたり(カリフォルニア州ベイエリア)では12月が学年を決める際の区切りなので、日本で早生まれでない子供たちは学年が一つ上がってしまうというのがあります。日本では小四の娘はいま5th gradeで秋からはミドル・スクール。年中の息子は、秋から1st grade(一年生)。

で、例えばキンダーの息子が今やっている内容は、一桁の足し算と引き算、簡単な掛け算と割り算のコンセプト、偶数と奇数、三桁と四桁までの数字、簡単な数列など。リーディングは各自自由に進めてよくて、マジック・ツリー・ハウスを読む子までいるらしい。もちろん宿題は毎週出され、毎日簡単な本を読むことが求められます。日本で幼稚園の年中さんが勉強するレベルを超えているような気がしますが、お勉強系幼稚園だとこれくらいやっているのかな?

娘のほうでは、全ての学科が難解で、私の感覚だと中学高学年から下手したら高校生レベルなのでは?と思うほど。日本にいたときは、算数は大丈夫かなと期待していたけれど、学年が一つ上になってしまったせいもあるのでしょうか、難しいです。常に一度も習ったことのない概念を英語で習わなければならないハンデが大きいですね。そのうえ、「マス・オリンピアード」という算数の特別授業まであって、これは特に高度な内容を子供たちのお父さんがボランティアで教えるというもの。ボランティアといっても、ちゃんと通常授業に組み込まれていて、毎週行われます。娘によるとインド人のお父さんが多いらしい。「マス・オリンピアード・コンテスト」なるものまであり・・・もちろん娘は参加していませんが。問題を毎週家に持ち帰りますが、私が見てもなんのことやら~。娘がやった形跡もあまりありません(汗)。

ライティングは、日本の作文のように自由に書いてよいわけではなく、イントロダクションからメイン・イベント、問題提起、その解決、コンクルージョンまで形式に乗っ取ってかっちりと書かなくてはいけません。しかも必ずタイプ打ち(ダブル・スペース、times new romanと文字指定あり)、時にはメモリー・スティックに保存することも求められます。学校のコンピューターの授業で生徒個人のHP作りもしているようで、そこに載せるため。

理科(サイエンス)、社会(ソーシャル・サイエンス)は最も難解な科目です(涙)。固体、液体、気体について、水素、窒素、元素記号全般・・・。社会の宿題では例えばアメリカ史の分厚い教科書を読んで、「フランス・インディアン戦争の発端は? その戦争でネイティブ・アメリカンが果たした役割は? 戦争がコロニーに与えた影響は?」といった質問に答えなければなりません。チャレンジで日本の四年生の理科や社会のテキストを見ると、まるで幼稚園児向けの教科書に思えてしまいます。

先生からのメールによると、宿題は毎日1時間かかる程度の分量を出しているそうです。でも、ネイティブな子供たちが1時間ですから、渡米二年半の娘がその時間でできるはずもなく・・・。一日は英語塾に行っているので、そこで見てもらい、理科は夫が、社会と英語は私がほとんど替わりにやっているような。(算数は何とか自分でやっているかな。) 昨日なんて、例の「My borther Sam is dead」という本のサマリーを仕上げなくてはいけなかったのに、今ひとつ内容を理解していなもので、全然書けません。仕方なく私がアマゾンとWilipediaの要約から内容を想像して、文章を指示しました。(ほとんど口述筆記のようなものです。)見当違いだったらどうしよう?!と少し心配です。

まあ、ここはたぶんアメリカでも一番教育熱心な地域かと思われるシリコン・バレーの中でも特に学校のレベルが高いと言われている場所だから特殊なのかもしれませんが・・・。
興味深いのは、最初からこのアメリカの学校システムに入っている形の息子のほうは、今のところあまり苦労していない点ですね。数字を挙げて、奇数か偶数か聞くと、ちゃんと答えてくれるし(ただし日本語では駄目で、even number? odd number?と聞かないといけません)、簡単な英語の本は読めるようになったし。ここに数年いてこの小学校にずっと通っていたら秀才になるのでしょうか?! 残念ながらその前に帰ってしまうのですが(笑)。